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スレッドNo.580

アドラー心理学の流れの変化

Q
 午前中はお話ありがとうございました。質問ですが、アドラー心理学は40年ごとに変化すると前におっしゃっていました。アドラー心理学といっても「古典的アドラー心理学」と「現代アドラー心理学」と表現が違うこともあります。シャルマンやドライカースなどの人物像も出てきます。アドラー心理学の中での流れの変化や時代背景を参考にしたい。有名な人が強調したことを教えてください。またアドラーニュースに、1990年代に入って新しい動きがあって、コミュニケーションに焦点を当てた新しいアドラー心理学が書いてありますが、そのことについてもどうしてそんな変化があるのか教えてください。

A
 そんなん、アドラー心理学史をやったらこんな時間でしゃべられへんで。90年代に入ってアドラー心理学の方向がというかトピックが変わったのは、心理学全体のトピックが変わったからです。臨床心理学の中にありますのでね、アドラー心理学も。大きな臨床心理学の流れの中でみんな研究をしています。例えば私だって心理臨床学会というカウンセラーさんたちの学会にも入っているし、精神科医の学会にも入っているわけで、そっち側の情報だってしょっちゅう入ってくるわけだから、そっち側からの影響は絶えずあります。臨床心理学全体がいろんな意味で新しい考え方に変わったんです。なんで変わったかというのは、もの凄い複合的な要因があるので、あまりちゃんと言えないけど、1つはアメリカの家族の構造が変わった。一夫一妻制で離婚せずに子どもをちゃんと育てるというやり方から、どんどん離婚して、子どもが何人もの夫の子どもが同居するというような状況があったりする。それから社会の根本的な方向性がベトナム戦争の前みたいに楽観的じゃなくなった。このまま行けば世界は、きっと幸せな明るい世界が来るだろうと思えない節がある。それが社会科学・人文科学全体にいろんな影響を及ぼしています。そんなのを心理学も受けるんですよ。それで90年代から話題が心理学がコミュニケーション、家族コミュニケーションとかを扱う方向へ変わりました。詳しいことはあんまりめんどくさいからこんなとこでお話しできません、とても専門的なお話なので。

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