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スレッドNo.64

高校養護教諭として薬物対策は?

Q0303
 高校の養護教諭をしています。小中高校でタバコやシンナーに関する教育をしていますが、これからは薬物等の教育も必要だと数年前から言われています。数年前から大都市で中高校生に薬物が出回るようになってきています。そういう子どもたちはいわゆる勉強のできない子、不良と言われているような子どもたちのようです。学校においてどんな教育をすれば、子どもたちに薬物が悪いということが理解でき、そんなことをしないようなるのでしょうか?薬物の怖さをビデオで見せたり話したりするだけでは、不良と言われる子どもたちが理解はしないのではないかと思うのですが。

A0303
 理解はするでしょうよ。僕は昔、裁判所でシンナーを吸って捕まった初犯の子どもたちの講習会をしました。何のことははない。シンナーの効果について、体の中でどうなるか、きちっと教えただけです。ついでに実物教育で、豚のレバーを血抜きして話を始める前に目の前でシンナーをかけておく。終わりころに溶けてくるから、「あんた方の肝臓もこんなんよ」とみんなに回す。子どもはすごく気持ち悪がりました。理解はするでしょう。
 薬物を使うというのは、薬物そのものの魅力も一方ではあるけど、注目関心を引くとか、特に権力争いをするとか復讐をするとかいう、人間関係の構造の中で薬物を使うことに意味があるときのほうが多い。シンナーを吸っていると、先生が「やめろやめろ」と言う。やめたら先生の勝ち、続けたら私の勝ちというゲームの構造になっていることがわりとある。そっち側の処置をしないといけない。
 友だちどうしの間でみんなが薬物を使っていて、自分だけ使わないとつきあえないということもある。シンナーで捕まった子たちの話を聞いた。男の子と女の子と何人か集まる。夜に非行グループが。あの人たちはほとんど話題がない。集まってちょっと話をすると、すぐ話することがなくなるのでエッチする。エッチしていると話しなくてすむから。エッチも終わっちゃう。終わっちゃうとまた話のない時間がいっそう空しく広がる。そこで「まあまあ一杯」とシンナーやると、一応そこから逃げられる。みんなモワーとして話をしなくていい状態になるから。そういう理由でシンナーやっているみたい。シンナーがなくなったら困っちゃう。何していいかわからないから。全然話題がないし。
 だから、話を別にしなくていいんだとか、面白い話、こんなことをしたらどうかとか、そんなふうな教育をしてあげることのほうが大事だと思う。とにかく、みんなを笑わせてないと、自分が話し手になってみんなを楽しませていないとダメだという感じを、今の子どもたちは強く強迫観念として持っている。別にそんなこともないから、5人とか6人とか集まって、何も言わないでボーッと暮らしているのも瞑想的でいいじゃないですか。シンナーに逃げなくていいんじゃないかという話もしています。(回答・野田俊作先生)

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