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スレッドNo.648

学校教育

Q 
 今日の学校はさまざまの問題を抱えていると想いますが、学校教育の意味が見出せない子どもが増えていると聞きます。午前中に、社会の改革は育児と教育の改革なくしてはありえないと聞きましたが、野田先生は学校教育についてどのようにお考えでしょうか?また、社会の改革と繋がるような教育はどのようなものとお考えになっているでしょうか?

A
 だから、社会を壊すことですよ。お金でもって物の値打ちを計ることをやめることだと思う。僕たちはいつ金で物の値打ちを計りだしたんだろうか?つい最近、明治の初めなんですよ。明治より前は金で物の値打ちを計りませんでした。じゃあ何で計っていたかというと、1つは身分というもので計っていたんです。1つはお米で計っていたんです。米と金とは違うんです。米は食えますから。金っていうのは実体のないもんなんです。お金食えないですからね。だからお金でもって何もかも金銭的に換算する思想というのは、われわれはつい最近馴染みました。それがデカルトパラダイム。金をたくさん持っているということは幸福なんだろうか?金が全然ないのは不幸なのは認めるわ。お金がないのは不幸であるというのは、お金があるのは幸福であると論理的には何の関係もないので、お金が食べられるだけあればそれでいいじゃないですか。それ以上になんでたくさんお金を集めようとするのか、まあ時代の勢いだからしょうがないですね。ホリエモンさん、なんであんなに儲けたかったんだろう。ビル・ゲイツはあんなに儲けていったい何をしようとしているんだろうか?よくわかんない。みんな強迫神経症なんですよ。過度の収集癖なんですよ。意味なく金銭を集めていらない物を買っているんですよ。そうじゃなくて、ホントの人間の幸福とは何なのかということをもう1回考えていきたい。考えていくと結局、今の社会の根本的なシステムを壊さないとしょうがないというところに行き着くと思う。アメリカが主導して、いわゆるグローバリゼーションをやりました。グローバリゼーションというのは何の意味もないんです。あれはアメリカが儲かるとか、世界中がアメリカの言うとおりになるというだけのシステムじゃないですか。ホントはローカルに自給自足できるほうが、絶対OKなんですよ。だって、われわれが完全に自給自足できれば、アメリカの言うことを聞かなくていいもん。それは世界中どこだってそうなんで、自給自足できれば言うことを聞かなくていい。それを自給自足できないシステムを作って、昔の旧植民地以来、プランテーションといって単品種を栽培するように強制するんです。日本だって、薩摩藩が奄美群島でサトウキビ以外のものを栽培するのを一切禁止したんです。だからそこにはサトウキビだけしかないんです。米とか豆とかその他全部薩摩から輸入ね。サトウキビと交換に。ということは、もしも薩摩の機嫌をそこねると、サトウキビだけが残るわけです。サトウキビだけじゃ人間生きていけない。だから、徹底的に薩摩に隷従しなきゃいけなかったんです。やったことあるんです。それなのにアメリカに同じことをされているんです。アメリカが機嫌悪くすると、例えば大豆が来なくなるんです。小麦が来なくなるんです。そうすると僕らは困っちゃうんです。醤油もないし味噌もないし豆腐もないんです。そういう暮らし方から抜け出さないといけないと思う。だからいろんなことをしながら、小さな世界で自給自足しながら暮らしていく方向へゆっくり変わっていかないといけない。そしたら何もかも価値観が変わるんです。今みたいにインターネットがあって携帯電話があって、テレビがあって新幹線があってという生活はいい生活なんだろうか?もう携帯電話はないほうがいいんじゃないと違うか?僕は長いこと持たなかったんです。そしたらみんなに犯罪者扱いされて「持て、持て」言われて、持ったら今度は、この間、徳島県へ行きました、私は。馬鹿ですねえ、私は。月曜の夜から仕事だというのに、朝から釣りに行きました。寒い寒い寒い日に。「おー寒いよー」と釣ってたら、携帯電話がかかってくるんです。メールです。「高橋さと子さんのおうちでご不幸があったので、パセージリーダー養成講座に東京へ来られませんが、どうしましょうか?」と言うんです。「人が釣りしている最中にそんな相談するなよ!」と思いながら、寒い寒い河原で「ああしろ、こうしろ」と指示を出したんです。これは良いことだろうか、悪いことだろうか?僕は悪いことだと思う、どっちかというと。でもそういうことを当たり前にしているんです。これって凄い馬鹿げていると思いません?どっかでボタンの掛け違いをしました。だから、学校制度をどうするかというと、今の教育制度を根幹的に潰すということね。無着成恭先生が去年、(大分)総会に来られて、「政教分離」と言いました。政治と教育の分離、あれ凄いですね。革命的ですよ。というのは、政治の最大の手段というのが教育なんです、今。われわれの国家は、子どもを徹底的に資本主義・自由主義に向かって洗脳することで成り立っているんです。だから政教分離しちゃうと国家が壊れます。もっともこの洗脳は簡単に壊れるような気もするんですよ。というのは、共産主義国が違う方向に徹底的に子どもを洗脳したのに、国家制度が崩壊した途端にみんな資本主義が大好きになりましたから、チェコ人とかポーランド人とかが。だから案外簡単に壊れる気はしますが。だからあまり悲観的じゃないんです。われわれが政教分離をして、本当に子どものために本当に世界のために、本当に人類の存続のために必要なものは何かを考えて、その方向でものを教え始めることをすれば、それを国家的に統一しなければ。標準カリキュラムを作らなければ。吉田松陰もいれば緒方洪庵もいるような世界にすれば、きっと良い思想が残っていくと思う。

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