MENU
81,682

スレッドNo.683

学校教育の問題点(2)

 でもアメリカ人やドイツ人が漢文を読むのは大変よ。小学校でも習ってないもん。ゼロから漢字を覚えるのがどんなに大変か。漢文読めて英語読めて、その間に僕らがいるわけで、東洋も西洋もここから見えるんです。でもアメリカにいたら、東洋世界ははるか彼方にあるんですよ。漢字というものの向こうにあって見えないんですよ。中国にいたら今度は中国には「て・に・を・は」がないもんだから、漢文は。表音文字がないから、例えば「アドラー」って書けないんですよ。何か当て字するんです。あれはあれで不便な世界じゃないですか。だから、良いところに生まれました。ここは見通しが良いと思うの。新しいことを考えていく上で、今、西洋文明が行き詰まっちゃったときに、東洋人が持っている凄い大きな遺産をちゃんと見渡して仕事ができると思う。それを西洋人の言葉、今、学者が読んでくれる言葉で書いていくっていうのは凄い意味があると思う。日本語では滅多にそういう論文を書かないんです。日本人に書いてもしょうがないから。でも、アメリカ人やドイツ人に向かってそういうものを書いていくのは意味があることなんだと思う。この国に生まれて凄いラッキーだったと思います。民主主義にせよ日本の文化伝統にせよ、そのことについて子どもに良かったなと思ってほしいんです。次の自分の子どもたちにそれを伝えていきたいと思ってほしいんです。それが学校という場所の役割です。学校というのは、ある意味で、文化伝承する場所なんです。今、学校の先生たちはなんか、日の丸・君が代問題か何かで「愛国心」と言ったとたんに鼻ズルズルのアレルギー症状になって変な感じなんですけど、もう1回「国」っていうものを考えてほしいんです。僕たちは、小泉さんや靖国神社を言ってるんじゃないんです。われわれの住んでいるこの国土と文化と民族ね。それが、ちょっと中国が野心を持ちまして、今の中国人はいつどうなるかわかりませんから、あの政治は僕らのと違いまして、上の人が言うとコロッと変わりますからね。今の中国の親玉がたまたま良い人でも、次の親玉がどんな人かわかりませんもの。日本は大丈夫なんです。総理大臣が替わってもこの国は何も変わらない。保障されているもの。良いほうにも悪いほうにも変わらないもの。あの国はわかりませんので、「日本のチベット化」かなんか目ざしまして、昔、足利義満か誰かが「中国の家来です」という書類を出しているんですよ。600年ほど前に。それを根拠に、「お前らは家来だ」と言って、日本を占領するかもしれない。どう思います?その事態を。中国語が学校で必修科目になって、みんな「ニーハオ」って言うんです。ちょっとねえ、あんまり感心しないので、やっぱりわれわれの民族自決、日本の言語と歴史と文化を共有している人たちが自分たちの政府を持って自分たちでやっていくのを支持したいと思うんだけど、どうですか?それがたとえ共産主義であれ何であれ。そうするとそのことを子どもたちに伝えていきたいと思いませんか?それが抜けちゃうと、教育は何になるかというと、私利私欲だけになるんです。子どもたちに、「未来の世界はあなた方が作るんだ。それは過去の世界と連続線上にあって、過去の良いものを引き継いで悪いものをなくして、今よりもベターな世界をあなた方が作るんですよ」ということを絶えず伝えていく。「民主主義は国民が賢くないと自滅するんですよ」ということを伝えていく。「みんなが話し合うというのがホントに大事なことなんですよ」ということを伝えていく場所が学校だと思う。その働きをしないと、結局「勉強しないとお前が損だ。勉強するとお前が得だ」だけが論理になるじゃない。それって完全に倫理がないんですよ。ただの金儲け主義なんですよ。それって凄い具合が悪いと思います。今の教育の問題点はそのへんかな。1つは競争主義だからということ。1つは道徳がないということ。ただ先生たちが言う規律に従わせるという、はなはだファシズム的な、長い目で見て何の意味もない校則だけがあって、ホントの意味で人間が誇りを持って、内在的な倫理観念を持って生きていく方向へ子どもたちを導いていないということじゃないかな。

引用して返信編集・削除(未編集)

このスレッドに返信

ロケットBBS

Page Top