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スレッドNo.735

野田先生の質疑応答

Q
 お見舞いに行ったときに、癌で意識のあるときと意識のないとき、付き添っている方と会話するときに気をつけることや勇気づけることがまったく浮かんでこないのですが、どんなになればいいのでしょうか?

A
 意識のある患者さんではないんだね。あ、意識のある人か。僕は、癌であろうが何であろうがお見舞いに行ったら、「こんにちは。どうですか?」と言って、それからあとは「世間話」をするんじゃない。昔の知り合いだったら、「あんな昔、あそこへ行きましたねえ」と言うし、まあ「最近こんなことがありました」と言うかもしれんし、自分の報告をするかもしれんし、相手と共通の思い出をするかもしれんし、そんなんじゃないですか。自分が入院してたら、あんまりたずねてくる人に、「お体の具合はどうですか?食欲はありますか?熱はありませんか?便通はどうですか?」と訊かれたら、さっき主治医もそんなん訊いたから「もうあんたに言わんでもよろしい」と思うじゃない。だから体調のこととかお話することもないし、これから先のこと言うと、そのことについて僕らが何もしてあげられない。だからまあ思い出話するじゃないですか。普通元気な人と会いに行ったときと一緒じゃない?「また今度どこどこ行きましょうねえ」と言うかもしれん。癌の人に向かっても言うかもしれん。「退院されたら一緒にちょっと旅行行きませんか?」と言うかもしれない、退院できんなと思っていても。向こうも退院できんかもしれんと思うけど、「そうですね、一緒に行きたいですね」と言って、それで傷つくわけでもなかろう。ということは、そのうち死ぬだろうということを計算に入れては、することがないということじゃないですか。いつも僕そう思うんですよ。なぜみんなが死ぬことをそんなに怯えるのか。死ぬことを計算に入れないと話ができなくなるのか。自分の死についてなんべんも考えてほしいんです。死ぬ3週間前に何をするか?3週間前に何をするかわかったら、計算に入れなくてよくなるじゃないですか。だから普通に友だちと会いに行くときにするようにするでしょう。それから、「意識がない」というのが「聞こえない」という意味かどうかわからない。けっこう聞こえているんですよ。普通、外科的な意識混濁というのは聞こえてないのかなあ、どうかなあ?精神科で意識がないように見える状態になる病気がいくつかありまして、例えば、緊張病勢混迷とかいって統合失調症の一種で、完全に凝り固まって動かなくなって意識がないように見える病気があるんです。あるいは昔ヒステリーといった解離性障害で失神したみたいに見えて意識がないみたいに見える病気があるんです。あれね、そばで悪口言うと、全部覚えているの。だから、外から見て意識がないように見えるからといって聞こえてないと思わないほうがだいたい普通は安全ですので、その人も聞いているものだと思ってお話なさったほうがいいんじゃない。

引用して返信編集・削除(編集済: 2025年07月06日 06:28)

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