まだ仕事が残っている人の死
Q
午前中のお話ありがとうございました。小さな子どもを残したまま、まだ共同体へのお仕事が残っているような人の死というのは、どのように考えたらよいですか?
A
まあ、お気の毒ですが、死ぬときは死にますな。「何が与えられているかではなく与えられているものをどう使うかが問題だ」とアドラーが言いましたから、それならそれでそのことが子どもにとってプラスであるように、子どもが小さいときにお母さんが死んでしまうということが避けられないんだったら、そのことが子どもにとってマイナスだと決めてしまうとトラウマになるんですよ。それはいいことなんだ恵みなんだ、そこから学べるものがあるんだと思うとプラスになるんです。それはわれわれの「意味づけ」によって決まるわけじゃないですか。だから、まわりの人がその出来事をまあプラスにといっても人の死をプラスに意味づけるのはなかなか根性がいりますから、マイナスに意味づけないことね。「気の毒に」とか「かわいそうに」とか思わないことだと思う。そのことにもきっと意味があるんだろうと思い、体勢を立てていくことだと思う。(野田先生)