会議のコツ
Q
家族会議は、外の会議、職場などに応用できますか?
A
昔、会議の運営の仕方についてのワークをやったことがあります。会議の運営の仕方についてアイデアがあってね。そこへ学校の先生がたまたま3人参加していたんです。
その3人がそれから1年間、私のワークショップで学んだことをを活かし続けた。1人の先生は学校へ帰って、自分が議長のときに、「みんな会議の仕方が下手ですから会議の仕方の練習をしましょう」と言って、学校中から浮き上がった。2人目の先生は誰かが議長しているときに、「みんな会議の仕方が下手ですから練習しませんか」と言って、その議長に「私の議長の仕方に不満があるのか」と嫌われた。3人目の先生は何にもしないで私に習ったとおり1年間やった。そしたら、職員会議が住み心地が良くなった。それがアドラー心理学の極意です。
外の会議で、ここで習ったことを教えようと思ったら絶対失敗します。だから、そういう野望は早く捨ててください。会議の中で自分がどのようにふるまっていけばいいのかを考えてほしい。
家族会議と職場の会議とが違う点が1つあるんです。家族会議みたいに、みんなが合意するまで措いておくとか、中途半端のままで継続するとかがそう簡単にできなくて、最終的に多数決に委ねざるをえない場面が多い。だから、「多数決は民主主義でない」とまで突っ張れない。そこでどう動くか。みんなやるのは、反対者を説得にかかることです。「あんたの言うことは違います。なぜならこうです」。あれをやめてほしい。多数決というルールで動く会議の中での作戦計画は、「敵を沈黙させること」ではなくて「味方を増やすこと」です。「問題除去」ではなくて「目標を達成する」こと。1人でも多く私の意見の側についてくれればいいので、そのためには敵を黙らせる必要はない。反論をやめる。自分の意見だけ言うことです。(野田俊作)