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スレッドNo.838

原稿の書き方    野田俊作

原稿の書き方
2002年01月03日(木)

 論文はほぼ書きあがった。とりかかると速いのだ。2日で四百字詰め45枚相当分書いた。まだだいぶ手を入れなければならないが、骨子は完全にできている。後1日か2日あれば完成するだろう。おかげで飲んだくれなくて済んだ。少々運動不足になった気はするが。
 もっとも、2日で書いたと言っているが、下調べに数ヶ月かかっている。何十冊か本を読んだのだけれど、メモをとりながら読むというわけでもなく、ただなんとなく読んでいる。重要な箇所だけ黄色のマーカーペンで線を引いておく。後で無駄になった本もあったが、面白い本もあった。
 論文の内容に関係のあることは、なるべく人と話をしないことにしている。話をすると、その場の思いつきであれこれ言って、まとまりがなくなる気がするのだ。論文は海兵隊の上陸作戦みたいなもので、一気に攻め込まなければならないと思っているのだが、あまりあちこちで事前に話をすると、締りがなくなって、でき上がりがあれもこれも盛り込んだ散漫なものになってしまうように思う。そういうわけで、誰も聞いたことのないような内容の論文をいきなり発表することになって、人をびっくりさせている。
 この間、ある大学の先生の話を聞いていたら、毎日2~3枚相当分コツコツと書いていくのだそうだ。私のように、構想がまとまるまでは頭の中においておいて一気に書き上げるのとどちらがいいかというと、コツコツ書き溜めるほうがいいのではないかと思う。コンスタントなペースで論文が製作できるじゃないか。私のやり方だと、生産性の高いときと低いときとで極端なムラがある。
 そう思うのなら、毎日コツコツと書き溜めることにすればいいではないかということになるが、そうはいかない。そのやり方だと、すぐに気が変わるのだ。気が変わらないうちに書き終わってしまわないと、最初の一字から書き直したくなる。それと、数日中断すると、次がとりかかれない。中断なしに一気に書かないと、最後までたどり着かないままで捨ててしまう。そう言えば、昨年はそういう論文が2つもあったな。
 論文の場合は、なにしろ2日で45枚書くほどだから、一気に書き上げるのでいいのだが、単行本になると、この性格は困る。いくら急いでも1月ぐらいかかるが、1月間中断なしで書くということは、今の生活ペースではとても無理だ。まあ、そんなことを言っていてはいつまでも書けないので、今年はぜひ1冊書こうと思っているのだが。



依存症
2002年01月04日(金)

 今日は町へ外出した。論文書きでずっと座っていたので、久しぶりに歩けてうれしかったし、なんといっても繁華街の空気がよかった。明日から山へ行くので、スーパーマーケットで必要物資をちょっと買い物してから、ちょうど通りかかった映画館で「ハリーポッターと賢者の石」をしていたので見ちゃおうかなと思ったら、時間が合わなかった。あきらめて、ちょっと本屋をのぞいたり、昼食を食べにラーメン屋に入ったりして、楽しい時間をすごした。帰って、また論文書きだ。ほとんど仕上がっているが、細かい手直しをしている。
 ところで、長谷川芳典さんという岡山の大学の心理学の先生が、日記ホームページに、「家族や親戚の行動を綿密に観察した結果、正月には次の7つの依存があることが明らかになった」と書かれていた。
 外出依存→家の中に居てもすることが無いのでどこかへ出かけたがる
 買い物依存→何も楽しみが無いので、不必要に物を買いたがる
 テレビ依存→家の中に居てもすることが無いので一日中ダラダラとテレビばかり見る
 アルコール依存
 過食依存→一日中、冷蔵庫にあるものを手当たり次第に食べる
 コタツ依存→いったんコタツにもぐると出てこなくなる
 仕事依存→テレビ番組も外出もクダラナイと考え、他にすることが無いので別室に籠もって仕事や勉強に励む
 1番の外出依存はあるな。今日は町へ行ったし、明日から山へ出かけるし。2番は、スーパーマーケットへは行ったが、依存症というほどのことはない。3番は、家族がいるとテレビがかかっているが、ひとりだと滅多にかけない。音楽を聴くことはあるかもしれないが。4番はしっかりあるな。いつもはウィスキーだが正月は日本酒ということにしていて、30日から今日までに一升瓶が4本あいたんじゃないかな。論文書きがあったので、これでも少ないんだよ。5番はあまりない。6番は、そもそもコタツがないし、あっても入らないほうだ。7番は、籠もろうにも別室がないし、別室があってもそこで勉強しないで居間ですると思う。結局、私の病気は、外出依存とアルコール依存みたいだ。



鮒鮨
2002年01月05日(土)

 論文の最終的な仕上げをして、午後から、滋賀県大津市へでかけた。山仲間と宿泊して宴会して、明日はその近辺の低山歩きだ。
 宴会では地元在住の友人が、琵琶湖名物「鮒鮨」を持ってきてくれた。鮒を米飯に漬け込んで何年か寝かせたもので、いわゆる熟れ鮨だ。ぜったいに食べない人と、喜んで食べる人の2種類にはっきりと分かれる。私は、大阪人にはまったくめずらしく、喜んで食べる人なのだが、困ったことにこの珍味は塩分が多い。塩分をとりすぎると血圧があがるのだ。塩分さえ気をつけておれば、そう高くならないので、普段は注意している。でも、こんなおいしいものがあっては、そんなことは言っていられない。明日から節制するさ。

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