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スレッドNo.855

公開カウンセリング@東京    野田俊作

公開カウンセリング@東京
2002年01月26日(土)

 東京のオフィスで公開カウンセリングをした。私にとっては、きわめて感動的な一日だった。
 むかし、ある組織によばれて、東京で公開カウンセリングをしていたことがある。けれど、その組織はアドラー心理学を大切にしてくれなくて、さまざま困ったことがおこった。結局その組織(ヒューマンギルドだな←浩)とは、あれこれトラブルがあった末に、縁が切れてしまった。
 しかし、東日本にも熱心にアドラー心理学を学ぼうとしている人々がいたので、見捨ててしまうわけにもいかず、自分で東京にオフィスをかまえることにした。すぐに公開カウンセリングを再開することはできなかった。傷跡が大きすぎたんだね。まず、正しいアドラー心理学を東日本の人々に伝える必要があった。それまでは、多かれ少なかれ、間違ったことを教えられていたのだ。正しいアドラー心理学が伝達されると、次に、私がいない間にバックアップをしてくれるカウンセラーたちを養成する必要があった。これもなんとか実現した。そうして、何年かかかってようやく地盤が整備されて、公開カウンセリングをはじめることができるようになった。
 50人ほどの聴衆の前で、3件のカウンセリングをした。他の流派の人は驚くだろうが、アドラー派は、アドラー自身のころからこういうことをしてきた。一人の問題をみんなで考え、みんなで支え、みんなで解決するのが、アドラーの思想だ。そういう雰囲気が、以前、他の組織で公開カウンセリングをしていた時代にはなかった。あの頃は、なんだか見世物みたいな気がした。面白半分で見物されていたように感じた。でも、今は違う。みんながお互いを支えあう、アドラーの言葉でいう『共同体感覚(Gemeinschaftsgefühl)』が東京でもようやく実現した。これはすごいことだよ。



おさかな天国/指輪物語その後
2002年01月27日(日)

 先日(01/23)書いた「さかな、さかな、さかなぁ」の「さかなの歌」について、大東文化大学の経済学者の中村宗悦さんの日記ホームページ1月26日に言及があった。ほんとうの題名は「おさかな天国」(井上輝彦作詞,柴夜俊彦作曲,石上智明編曲,柴矢裕美唄)というのだそうだ。そこには、その歌についてのリンク集も紹介されていた。一部にオタク的ファンがいるようだ。しかし、こんなマイナーな歌についてふだん無関係な二人の人間が同時に言及するというのは、ちょっと神秘的なシンクロニシティだね。宝くじ買おうかな。当たるかもしれない。
 昨日、東京でこの歌の話をしていた。関西出身の人間はみんな知っているのだが(大阪・京都・広島の出身者がいた)、東日本出身の人は知らない。ただ一人、愛知県出身で関東で働いていた人が、東京都下のあるスーパーマーケットで聞いたという。しかし、リンク集によると、東京の「全魚連・中央シーフードセンター」というところが配布しているようだし、札幌で聞いたという情報もある。だから、東日本でまったく聞けないわけではないようだが、関西とはポピュラリティがまるで違うみたいだ。
 今日はめずらしく休日で(土日は稼ぎ時なのだ)家でブラブラしていた。『指輪物語』は、東京への往復に読んだ分やら今日読んだ分やらで、ようやくフロド・バギンズは庄(Shire)から離れて旅に出た。その寸前に、マゴットというお百姓じいさんが出てきて、この人の英語がなんともいえず奇妙なので面白かったから、紹介しておく。

'Good Afternoon, Mr. Maggot!' said Pippin.

The farmer looked at him closely. "Well, if it isn't Master Pippin -- Mr. Peregrin Took, I should say!' he cried, changing from a scowl to a grin. 'It's a long time since I saw you round here. It's lucky for you that I know you. I was just going out to set my dogs on any strangers. There are some funny things going on today. Of course, we do get queer folk wandering in these parts at times. Too near the River,' he said, shaking his head. 'But this fellow was the most outlandish I have ever set eyes on. He won't cross my land without leave a second time, not if I can stop it.'

'What fellow do you mean?' asked Pippin.

'Then you haven't seen him?' said the farmer. 'He went up the lane towards the causeway not a long while back. He was a funny customer and asking funny questions. But perhaps you'll come along inside, and we'll pass the news more comfortable. I've a drop of good ale on tap, if you and your friends are willing, Mr. Took. ("The Fellow of the Ring", p.90)



紙筒スピーカ
2002年01月28日(月)

 『通販生活』という雑誌に紙の筒でできたスピーカが出ていて、糸井重里が激賞している。ほしいのだが、4万円近くして、ちょっと高い。そんな話をある人にしていたら、なんとプレゼントしてくださるとおっしゃるではないか。まあ、なんてありがたいことだろう。
 今日、それがやってきた。さっそくパソコンにつないでインターネット・ラジオを聴いてみた。今まで使っていた、パソコンの付属品でついてきたスピーカと較べると、アヒルとウグイスくらい音が違う。クラシックもいいし、ニューエイジ・ミュージックもいい。小さいのに、低音のドスが効いているし、高音も素直に伸びる。そりゃ、何十万もする高級機とは比較にならないかもしれないが、コストパーフォーマンスはきわめていいと思う。
 こうして人から物をもらうのは、かつて、とても苦手だった。頼藤和寛がそういう私を見て、MCカートリッジ(レコードの針の一種。20万円以上する)をくれたことがあった。遠慮する私に、「人から物をもらったり、人の世話になったりすることができないと、ちゃんとした大人になれんよ。練習だと思ってもらっておきな」と彼は言った。それ以来、ちょっと成長したのか、物をいただくことに抵抗が少なくなった。現に、そのスピーカで音楽を鳴らしながら、別の友人からいただいたレンコンをキンピラにして食べている。
 最初、ディスプレイの傍に置いたら、磁力が強力すぎて、画像が変になった。それで、もう一段上にあげている。フラットスキャナーとフィルムスキャナーがあるが、どちらも磁力にはそう影響を受けないようだ。

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