不登校児の昼夜逆転
Q
子どもが不登校で、目下、昼夜逆転しているんですが……。
A
あまりびっくりしなくていい。なんで昼夜逆転するかというと、昼間起きててもしょうがないからです。親が仏頂面しているのを見てるとうっとおしいでしょ。だから向こうも気を使って、昼間寝ていて、お互いなるべく顔を合わさないようにしている。ですから、親のほうも協力して、なるべく顔を合わせないようにしたほうがいい。
「相談があったり頼むことがあったらいつでも言ってきてくださいね」といっぺん伝えてください。「どんな相談にも乗るぞ」と。そのとき親の好みで答えを決めないで、子どもとの関係が一番良くなるように、仲良くなるようにということを一番優先するように答えを決める。「この子のために」という発想を捨ててください。親子が仲良く協力して暮らせるためにこうしたほうがいいという方向で答えを考えようということだけ決めて、「言うことがあったら言ってね」と言って、あとは待ちましょう。釣りと一緒です。餌をつけて降ろしたら、「まだかな?まだかな?」と言っても魚は来ない。初め魚は臆病です。喰ってくるまでに時間がかかる。(野田俊作)