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スレッドNo.862

夫に反対されても講演に

Q 
 主人に反対されながらも講演に来ました。相手を変わらせることはできないけど、自分自身は変わることができて、家の中の雰囲気が良くなったような気がします。

A
 ご主人が反対されるのは、アドラーが憎いからではない。ご主人はアドラーを知らないから。ご主人が憎いのは奥さんです。なぜ憎いかというと、今までの歴史があるから。その歴史の業(ごう)が全部なくなるまでは憎まれる。
 どうやってなくなるか。ご主人に向かってアドラー心理学を使うのはきっと難しいと思います。使うのにやさしい順があるんです。子どもに向かってするのが一番やさしい。配偶者に向かってがその次で、自分の親に向かってが一番難しい。だから、まず子どもに向かってしっかりやりましょう。そうなると子どもとお母さんとは良い関係でつきあえるようになって、ご主人の地位が家の中でなくなるでしょう。みんなワーッと楽しそうにしているとき、ご主人が帰ってきたら「シーン」。そのときご主人は困惑行動をする。困ったのであがきます。怒鳴ってみたり、おみやげ持って帰ってきたり、いろいろやる。困惑行動が出てきたら、もう勝ったも同然です。どうやったら子どもを自分の側につけられるか、ご主人が工夫しだしたら、もうあとは知らぬふり。アドラーの本をそのへんに置いておく。あるときご主人が「お前、そのやり方はアドラーじゃないだろう」と言う。
 困惑行動が出るのを待つのを、カウンセリングではよくやります。お客さんがいよいよ困って妙なことをやりだすのを待つ。難しいケースの場合にね。困ってムチャクチャやりだしたときに、「ああ、この人は今までやり方から脱却しようと思っているな」と思う。ご主人がいよいよせっぱ詰まって、家に自分の椅子がないなと思うところまで、しっかり他のメンバーと仲良くしてください。(野田俊作)

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