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スレッドNo.865

監督コメント    野田俊作

監督コメント
2002年02月19日(火)

 DVDが動くようになって、動かしたくてしかたがないのだが、買うにしても借りるにしてもお金がかかる。ところが、ある家電量販店のポイントがたまっていることを思い出した。その系列のCD屋さんならDVDが数枚無料でもらえるほどたまっている。そこでさっそくそこへ行って、『ハムナプトラ』のDVDを入手した。
 このDVDは、日本語字幕の代わりに「ディレクターズ・コメント」というものが出せる。監督のスティーブン・ソマーズと編集のボブ・ダクセイが、字幕の上で言いたい放題の対話をするのだが、これがおかしいんだ。基本的には、画面作りの苦労談や、特殊撮影の解説や、撮影の裏話や、役者との関係の話なのだが、そのあいだにおかしなことをたくさん言う。銃撃場面で、「顔のすぐそばに弾が当たっているじゃないか」「ほら、男優の顔が『監督ころす』って書いてあるだろう」だの、「この場面では怪我人は一人も出なかったぞ」「いや、スタントマンが一人、肩を脱臼した」「あれは本人が自分の失敗だと認めていたから、私の責任じゃない」だの、「やっぱり二丁拳銃でなくっちゃね」「三つ持てればもっといいんだが」だのといったことをたくさん言う。アメリカ人(イギリス人かな?)の対話だ。私だって言えそうに思うが、相手がいい呼吸で受けてくれないと思う。日本人は、こういう呼吸で会話する訓練ができていない。私も受けに回ると、うまく受けられないと思う。
 しかし、こうして製作者のコメントを聞きながら映画を見ると、映画を作るってほんとうに大変なことなんだとわかる。DVD化された映画に一般的にこういうサービスがついているのかどうか、なにしろ昨日DVD化したばかりだからよく知らないのだが、それでも価値はあったと思う。



暖冬
2002年02月20日(水)

 琵琶湖の北の端に、余呉湖という、琵琶湖とは別の小さな湖があって、そのあたりに低山がたくさんある。腰痛がよくなってきたので遊びに行ってきた。雪が積もっているのでいちおうは雪山なのだが、雪山登山と呼ぶにはあまりにのどかすぎる一日だった。最近の流行語では、雪の積もった低山を歩き回ることをスノーハイクとよぶ。スノーハイクの一般的(つまり『ビーパル(雑誌の名)』的)概念は、スノーシューというものをはいて、両手にストックをもって歩く。かっこいいんだ。しかし、私はどちらも持っていないので、カンジキをはいてピッケルを手に持って歩いていた。アイゼンもザックの中に入っていたし、格好だけはしっかり雪山登山風だ。ちょっと場違いな装備だけれど、まあいいだろう。こういうのを恥じないところが年なんだな。
 雪はあるにはあったが、むかしはもっともっとあったような気がする。ずいぶん温暖化しているんだ。



暖冬(2)
2002年02月21日(木)

 昨日よりもいっそう暖かい。3月中旬なみだという。これでは来週の雪山は絶望的かもしれない。もっと遠くまで(たとえば長野県まで)出かければ雪はあるのだが、本格的雪山はもう年でかなわないし、遠いところへでかけるのも億劫だし、下見もしていないし、近畿の低山で気分だけ味わいたいのだ。
 インターネットで気象関係のホームページを見ていたら、魚津市の宮川政昭さんのホームページに、2001年冬から春への気温変化のグラフがあった。これを見ると、2月中旬にはいったん暖かくなっているが、後半から3月前半にかけて再び冷え込んでいる。これに期待するしかないな。
 大垣市のナカハラサダオさんのホームページにも、2001年冬から春への気温のグラフがあるが、傾向は同様だ。今年もそうなってほしいものだが、天気図を見るかぎり、あまり期待は持てない。
 ついでに、津山市の気象予報士さんのホームページによれば、このところ暖冬だが、雪はそう減っているわけではないように見える。このグラフは、横軸は12月から3月の平均気温、縦軸は冬季最深積雪量だ。赤線は1975年から1986年までのデータ、青線は1987年から1999年までのデータ、太線はおのおのの近似値だ。滋賀県はどうなんだろう。積雪は減っているように思うのだが。



ハンダ付け
2002年02月22日(金)

 以前(01/28)に紙筒スピーカのことを書いた。それが来たおかげで、パソコンのおまけでついてきたスピーカが廃品になった。捨ててしまうのももったいないし、どうしようかと迷っていた。ビデオ編集用のミクサーを先日入手したのだが、マイク入力が小さすぎる。そこで、おまけのスピーカの中からアンプだけ取り出してプリアンプに改造することにした。ハンダごてがオフィスにあるので、部品を持って出勤した。オフィスで入出力の電線をハンダ付けしていると、スタッフが面白がって見にきた。「そんなに面白いのかね、こんなこと」と思っていると、中学生のころ、女の子が料理だの裁縫だのをしている時間に、男の子はラジオなどを作っているのを見て、とてもうらやましく思ったという話になった。ふうん、女の子たちはそう感じていたんだ。あれこれ話しながら、数本の電線をとりつけて、回路周りの作業は終わり、次はプラスティックの器に回路を収めるため、穴を開け始めた。女の子たちがまた喜ぶ。ドリルだのテーパーリーマだのがそんなに面白いかね。しかし、男は電子回路、女は料理ってのは、確かに差別だな。キルヒホッフの法則(複雑な電気回路の電流と電圧の関係を解析するための二つの法則。第一法則は「電流則」として知られ、回路の分岐点において、流れ込む電流の総和と流れ出る電流の総和が等しいことを示します。第二法則は「電圧則」と呼ばれ、閉回路において、電位差(電圧)の総和がゼロになることを示します。これらの法則は、オームの法則と並んで電気回路の学習において重要とされています)だのインピーダンスの計算だのをいやがらないのであれば、女の子にも電子回路遊びを開放してもいいと思う。

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