自閉症の子ども
Q
自閉症の子どもにはどのように関わったらいいでしょうか?
A
あのー、自閉症とかー、ADHDとかー、それからアスペルガー症候群とかいうのは、差別用語です。そんな子はいません。田中太郎さんとか山田花子さんとかいう子がいるだけなんです。だから子どもひとりひとりとつきあってほしいんですよ。「この子は病気だからこうつきあう」という発想をやめてほしいんです。それ自体が差別なんです。そのことによって僕らの目が曇るんですよ。世の中には、ゆっくり学ぶ子もいるし早く学ぶ子もいる。まっすぐ学ぶ子もいるし変わった学び方をする子もいる。みんなと交わりたい子もいるし、みんなと交わりたくない子もいる。それはみんな個性なんです。それが、「病気だから」と言って僕らがつきあい方を変えるということが、かえって病気であるということを固定していくと思うんです。だからひとりひとり違うつきあい方を工夫しなきゃいけないと思うけれども、「自閉症だからこんなつきあい方をしよう」という発想は間違いだと思う。(野田俊作)