毎朝「着替えさせて」と言う子
Q
5歳男の子と4歳女の子。毎朝「着替えさせて」と言います。お着替えについて話し合い、子どもに聞いてみたところ、5歳の子は「自分で着替える。でもしんどいときは手伝って」と言いました。4歳の子は「お母さんがして。お母さんが大好きなの」と言いました。次の朝、5歳の子は「お母さん、しんどいからお母さんして」と言いました。1年間毎日しんどかった。それが続きます。まだそういう年齢かな?小学生になったら自分でするようになるかな?と思いますが、甘やかしかなとも思います。甘やかしでしょうか?
A
はい、甘やかしです。子どもが自分で着替えができるということを、子ども自身が誇りに思えるようにしないといけない。また、子どもが自分で着替えることを、親が誇りに思わないといけないと思う。だから、自分で着替えられた日のほうに注目して、自分で着替えられない日のほうに注目すべきじゃないんですよ。だから、たまたま自分で着替えられた日に、「わっ、自分で着替えられたんだ」って言ってあげないといけないんですよ。凄く大きな声で「お兄ちゃん、自分で着替えられるんだ」と言ってあげると、妹は「クソー、着替えてやる!」と思うじゃない。「なーんだ、あなたも自分で着替えられるんだ」って言ったら、自分で着替えるでしょう。成熟していくことを誇りに思ってほしいんです。着替えができるとか、食事の後片づけができるとか、宿題をちゃんと自分で管理してできるということを、子ども自身が誇りに思ってほしいんですよ。デューティーdutyを不承不承やるという図式から抜けてほしいの。今の世の中って、自立のための行動、着替えから始まって大学受験から就職まで、いやなことを自由を拘束されながら、憂き世の義理でしょうがないからやるという文脈を最初から作っちゃっていて、で、話をするからみんないやなんです。でも、自分の人生を自分でマネージできるというのは凄い誇るべきことだし、喜ばしいことじゃないですか。だからそっちの側から話を組み立ててほしいんです。(野田俊作)