神経症とはどんな病気?
Q
神経症とはどんな病気でしょうか?本人が治療を受けないと治らないのですか?
A
神経症というのは、悩むのが好きな人のことです。ただ好きなだけでなく、悩みを人生の、生きるための道具に使っている人です。アドラー心理学ふうに言うと、劣等コンプレックスで生きている。「自分はダメだ、自分は劣っている」ということを、人に言う。「私は不安でしょうがない。手が汚いからいつも洗わないとしょうがない。だから~できない。だから就職できない。だから結婚できない」。これが神経症です。
Q 本人が治療を受けないと治らないのか?
A 「治る治らない」という発想をしないんです。不安を取るとか取らないとかはカウンセリングのテーマにならない。その人が不安なままで幸福になるとか、強迫神経症を持ったままで幸福になるという考え方をする。
フロイトは、「カウンセリングは不幸な神経症者を不幸な正常人にするものだ」と言った。彼は悲観論者だからそういう言い方をする。アドラーは、「カウンセリングは不幸な神経症者を幸福な神経症者にするものだ」と言った。
Q じゃあ正常はどこにあるの?
A そんなものはない。病気の分類とかかわりなく、幸不幸は別に決まる。「他の人たちと対等で協力的な関係を持って暮らせるように」なれば、神経症であろうが癌であろうが話は同じです。(野田俊作)