訪宅して不登校児に何をするか
Q
中学校の教師です。今は不登校の生徒を受け持っているわけではありませんが、以前、不登校の生徒を受け持っていて、そのときは家庭訪問しているうちに普通に登校するようになりました。私は、自分が高校時代に登校拒否したことがあります。1週間くらいで元に戻りました。そのときは何も知識がないままに行動していていましたが、今振り返ってそのときのことを分析したいと思ってここへ来ました。
A
子どもを訪問することは基本的に賛成です。というのは、子どもには教育を受ける権利があって、学校は子どもに教育を受けてもらうために努力する責任があるから。
でも、子どもがイヤがっているのに訪宅するのは反対です。「訪宅していいか?」「私と会いたいか?」と聞いて、子どもが「会ってもいい」と言ったら訪宅する。
訪託したときに何を話すか?
「勉強せんといかんよ」と言わないでほしい。そんなのは聞かなくても子どもは知っているから。親も教師もそうですが、子どもと話をする前に、これは子どもは知っているかどうか考えてみてほしい。今までに一度でも二度でも言ったことがあることは子どもは知っているから、もう言わなくてよろしい。何か言って、子どもが勇気づけられて、「そうだなあ、頑張ろう」と思えるようなことを見つけて言う。しかも子どもが今までに気がついていないこと。そうなるとなかなか話題がない。
話題がないからどうするか。「こんにちは。何の話しよう?」と聞いてみる。そうすると、子どもが何か言う。「学校でこのごろ何が起こっている?」とか言ったらその話をする。教師が訪宅したからといって、教科の話をしなけりゃならないものでもない。クラスの話をしなけりゃならないものでもない。テレビの話でもゲームの話でもいい。教師が自分で勝手に話題を限定しないこと。「子どもとつながって子どもと話が通じる人になる」というのが第1の目標ですから、お利口な話をしようと思わなくていいです。(野田俊作)