アドラー心理学会総会(0) 野田俊作
英文法の本
2002年10月15日(火)
昨日、東京駅で、西村喜久『理屈でわかる英文法』(ベレ出版)という本を買った。列車の中で読んでいて、英文で論文を書く人間にはとても重宝な本だということがわかって、大儲けした気になった。
西村氏の英文法の解釈はとても変わっている。たぶん異端的なのだと思う。けれど、実際に英文を書いたり英語で喋るためには、たとえば、"May I opne the door?" と "Can I open the door?" の違いだとか、"You must go there." と "You have to go there." の違いだとかが正確にわかっている必要がある。そういうことについて、西村氏独特の解釈にもとづいて丁寧に解説してある。それが実に明快なのだ。おかげで、次に書く論文はかなり楽に書けそうだ。英語で書いたり喋ったりする人にお勧めの一冊だ。英語を読むだけだといらないと思うが。
総会準備
2002年10月16日(水)
明後日から日本アドラー心理学会総会で、明日は現地に向かうので、今日が最後の準備日だ。私の大阪のオフィスの中に学会事務局があって、総会前はいつも戦争のようだ。あれこれ書類を作ることも忙しいのだが、それよりもなによりも大変なのが、参加者に関係する仕事だ。
それはこういうことだ。総会の申し込みは、原理的には当日でもできる。ただし、それは学術集会への参加の話であって、宿泊の話ではない。日本アドラー心理学会は、伝統的に合宿制で総会を持つので、ほとんど全員が同じホテルに宿泊する。その世話も事務局がしている。宿泊の申し込みには、当然、かなり前に締切日が設けてある。ところが、締め切りがすんでから申し込む人や締め切りがすんでからキャンセルする人がたくさんいるのだ。そうなると、いちばん困るのは、部屋割りを変えないといけないことだ。今回は1人~3人部屋なのだが、人数によって値段が違う。たとえば3人部屋を申し込んでいた人が1人キャンセルすると、2人になってしまって、残りの人の値段が上がる。そこで、どこかから1人見つけてきて、その部屋に入れないといけない。もっとタチが悪いのは、2日あるうちの1日だけキャンセルすることだ。1日だけの人を3人揃えられるといいのだが、そう都合よくはいかないかもしれない。もし3人入っている部屋が1日だけ2人になるとすると、ホテル側は2日とも3人分の代金を請求してくる。そこで、学会が泊まらない1人分を負担することになる。それはできるだけ避けたいので、あれこれ工夫する。そういう作業がやっと終わったと思うと、また新規申し込みなりキャンセルなりが入ってくる。「もういい加減にしてくださいよ」と言っているうちに今日になった。
事務の流れというものは、外からは見えにくい。締め切りを過ぎて申し込んだりキャンセルしたりすることが、どれだけの作業を作り出すのか、会員にわからないのは無理はない。事務局員は、だから、にこやかに受け答えをするのだが、内へ入ってまでにこやかではいられない。ここ1週間ほどは、みんなが殺気立って仕事をしていた。毎年、「来年はなんとかしないと」と言うのだが、妙案がない。
アドラー心理学会総会(0)
2002年10月17日(木)
朝から休暇をとって、スライドを作っていた。明日、アドラー心理学会総会で発表するものだ。もっと前に出来上がっているはずが、ひとつには事務作業の忙しさ、ひとつには体調の悪さで、昨夜まで手がつけられなかった。昨夜だいたいの骨子を作って、今日は細かい肉づけをしている。実はあまり気に入っていない。しかし、今さら仕方がない。
午後3時すぎの北陸線特急で高岡に向かった。何人かの大阪の仲間と一緒だ。列車の中で弁当を食べようと思っていたら、すこし前の方にいるおじさんが、大量に買い占めてしまった。お土産にするつもりらしい。困った人だ。飢餓状態で高岡に着き、駅で弁当を入手して、砺波に向かうローカル線の中で食べる。高校生やサラリーマンに混じって弁当を食べるのは、すこし奇妙な風景だったかもしれない。
砺波の駅から会場の『砺波ロイヤルホテル』までは、タクシーしか便がない。かなり遠くて、2,800円もした。町外れの岡の上に建っている豪華リゾートホテルだ。客は韓国人や台湾人の団体さんが多い。日本語はわれわれの他には、ほんの少しの客しか話していない。おそらく小松空港に着いて、金沢を見物して、ここで泊まって、明日は白川村や高山へ行き、名古屋へ出て帰るのではないかと推測する。間違っているかもしれないけれど、まあだいたいそんなところだろう。ともあれ、外国人の団体さんを泊めるにはいい立地条件だ。遊びに出て迷子になることがないからね。
今日はアドラー心理学会の行事はないのだが、明日の朝から役員会があるので、前日から泊り込む。午後9時から役員の打ち合わせがあったが、半分は任せておいて、部屋で喜歌劇『天国と地獄』のDVDをかけて、オペラ好きの仲間と見ていた。せっかく液晶プロジェクタを運んできたんだし、使わなくてはね。