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スレッドNo.980

実母との暮らし方

Q
 実母と同居しています。姑となら心にもない(笑)やさしい言葉がけができるのに、実母とは毎日の姿を見ているとイヤになります。
A そうでしょう。
Q 勤めから帰って、玄関を開けただけで、至るところに母親の介入が目につきムカッとします。夫婦喧嘩にも割り込んでくるし、イライラすることばかりです。「別居しよう」と夫に言いますが、「自分にとってはいい親だし、子どもを思ってのことだから感謝しよう。お前のわがままだよ」と言います。それなら私だけ一人暮らししようと、家探しをしています。
A
 過激やなあ。
 実のお母さん(お父さんも)というのはこの世で一番難しい相手で、この人とつきあえるようになると、あとは夫婦円満、子どもとも孫ともオッケーで、とてもいい自分の老後が保障できますから、課題が難しいからといって投げ出さないほうがいい。せっかくこんだけ難しい問題があるんだったら、ちょっとチャレンジして解いてみたらどうでしょうか。
 心にもないやさしい言葉がけはなぜできないか?あれは口先だけのことですよ。口というのは要するに、「あー」「いー」とか「うー」とか動くだけで、それでもって「ありがとうね。いつもすみませんね」と言えばいいわけで、お腹の中では「べーっ」と舌を出してもいいですから、できるはずです。なのに、なんでできないか?
 それは、人間関係が権力闘争、どっちが上でどっちが下か、どっちが正しくてどっちが間違っているか、どっちがボスでどっちが家来か、というルールで動いているからです。家族関係の中で、正しいとか正しくないとか、上とか下とか、筋が通っているとか通ってないとか、競争してもしょうがないでしょう。それよりも、協力できる準備を何かしていったほうがいい。
 そのために最初にすることは、「負ける勇気」を持つこと。お母さんに負けます。負けると向こうはつけあがってますますひどくなるかというと、ならないんです。なんでならないか。今盛んに介入してきたりいろいろするのは、向こうも権力闘争に入っているわけ。こっちが入っているからね。こっちが「余計なお世話よ」と言うから、余計、「ここで引っ込んだら自分の負け。娘がわかるまでいっぱい言おう」と決心しているから、いっぱい言い募る。だからこっちが、「ありがとう、そうしてみる」と言う。実行せんでいいから、口先だけで言うと、あっちもおとなしくなります。
 権力争いに入っているんだということを、まずわかってください。権力争いから降りる方法は1つしかない。負けるという「最も悔しい方法」です。負けると、向こうも「私も悪かった」と、きっと思ってくれる。そう思うまでの期間がちょっとつらい。あっちは、「最近あいつおとなしい。あれは作戦だな」と、しばらく思う。だから、ちょっとの間、辛抱せんといかん。人間関係とは面白いもので、自動車のギアチェンジみたいに、カチャンと切り替わったら切り替わったままです。あるとき切り替わる。悪い人間関係から良い人間関係に切り替わったら、あとはいい人間関係が続きますから。切り替わる途中だけちょっとだけ努力してください。
 悔しいでしょう。自分から折れるとか、やさしい言葉をかけるとかは。お母さんのほうも、自分から折れるとか、助言しないで引っ込むとか、娘に感謝するとかするのは、きっと同じように悔しい。こちらが変わるのが悔しいのと同じくらいに、向こうも変わるのが悔しい。親に悔しい目をさせてはいけない。親不孝です。もしも自分が悔しい思いをしてあげたら、向こうも悔しい目をしてくれるでしょう。(野田俊作)

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