虚空(こくう)尽き衆生(しゅじょう)尽き 野田俊作
虚空(こくう)尽き衆生(しゅじょう)尽き
2002年11月16日(土)
大阪で講演をしたが、その中で『菩薩の誓願』について言う必要があって、あれこれ引用を考えたのだが、弘法大師空海の「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、わが願いも尽きなん」がかっこいいので、それにしようと思った。道元も考えたが、空海のほうが宗派的な偏りが少ないかなという気がしたのでね。
一応、原典に当たって正確な言い回しを見ておく必要があると思い『性霊集』(空海の著作集)を見たが、載っていない。こういうときはインターネットですよと思って、Googleで検索したら、すぐに出てきた。「高野山萬燈会の願文」が出典だという。この願文は、やはり『性霊集』の中にあるのだそうだが、手元にある本(『三教指帰・性霊集』岩波書店)に含まれていない。もっとも、岩波の本は空海自身の作であることが確実なものだけを集めたもののようで、そうなると上の言葉も、空海自身のものかどうかわからない。ま、今回の場合は、それはそれでいい。仏教学の講義をするわけじゃないんでね。
性霊集をすこし読んだら、仏教関係の本が読みたくなって、松本史朗『禅思想の批判的研究』(大蔵出版)が職場にあったのをもって帰ってきた。以前に一度読んだのだが、時間をかけてゆっくり読み解いてみようと思う。論文集なのだが、きわめて厄介な論文ばかりだ。楽しめると思う。
お茶はしない
2002年11月17日(日)
昨日も今日も大阪で仕事だった。仕事の後、「お茶しない?」と誘われた。しかし、喫茶店に行っても飲めるものがないんだよ。カフェインの入った飲み物をやめているのだ。だからコーヒーも紅茶も飲めない。かといって、コーラとかオレンジジュースとかいった甘い飲料もかなわない。「お茶はしないよ」と断るのも愛想がないので、つきあうことにする。水だけではいけないだろうから、なにか食べるものを頼んで水を飲む。
不整脈はまあまあ落ち着いている、1分間に2つか3つほどだと思う。血圧も適正範囲に入っている。しかし、講義していると息が切れる。運動しても息切れしないのだが。相変わらず疲れやすい。
安息日(4)
2002年11月18日(月)
土曜・日曜とハードに働いたので、今日は休暇をとった。自宅でなにもしないでいると、とても疲れていることがわかる。こんな日でも、仕事に出たり、あるいは山や海へ遊びに行ったりすると、けっこう元気なんだ。気力でもって元気なんだね。気力で元気なのと、気力を出さなくていいので疲れているのと、どちらが本当の状態なのかというのは議論の余地があるけれど、パートナーさんはしっかり「お母さん」をして、「疲れていることがわかったでしょ。遊びに行っちゃダメよ」と言う。はいはい、遊びになんか行きませんよ。この季節の山はまったくつまんないし、今日みたいに風が強いと海へ行っても釣りができないし。
昨夜、パートナーさんはいきなり「お掃除発作」に襲われて、本の整理をしていた。すると、山下和美『天才柳沢教授の生活』(講談社)1~6巻が出てきたので、今日はそれを読んですごすことにした。マンガ本は苦手なのだが、たまたま今テレビでやっているし、真面目な本を読んでもあまり頭に入らないし、他にすることも思いつかないし、何年ぶりかでマンガを読んだ。誇張してあるけれど、こういう大学の先生っているね。私の知っているある医学部教授を思い浮かべながら読んでいた。楽しかったが疲れた。字ばかりの本の方が楽だ。