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スレッドNo.1057

アイビーの感想

2025秋のミニ俳句に望外のご支持を頂き、厚く御礼申し上げます。いつものように自句自解、鑑賞等、積極的な書き込みをお願いします。

風もなく人影もなく残暑なほ(泉也さん)
今年の暑さは異常と言うほかありません。日中、いつもであれば人通りの絶えることは無い街中も、森閑としています。その有様を過不足なく描写されています。上五の「風もなく」が効いています。「花火」の句は雰囲気のある句と思いましたが、花火は夏というイメージがあり、外しました。

爽やかや口から歌の飛び出して(新之助さん)
巷では暑い暑いと嘆きの声が充満していますが、作者の新之助さん、よほど良いことがあったのしょう。口からなにやら鼻歌が洩れてきます。「恋人でも出来たのかな」と茶々を入れたくなります。季語の「爽やか」が効いています。

地蹴つて踊るねぶたの更けるまで(野の風さん)
圧倒的な臨場感で、私も特選としました。特に上五の「地蹴つて」がその場に居合わせてなければできない表現と思いました。流石は地元の題材、地の利を生かしました。

金継ぎをしたき人生赤のまま(てつをさん)
金継ぎ(きんつぎ)は陶磁器の破損を繕う技法のことで、中には破損していなくても、わざわざ金継ぎを施すこともあると言うことを聞いたこともあります。金継ぎをしたい人生とは、いろいろな解釈ができます。読み手の想像を掻き立てる一句。季語の「赤のまま」が意味深長。各人の解釈があっても良いと思います。

引用して返信編集・削除(編集済: 2025年09月02日 20:17)

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