選句の感想ほか
新之助です。
アイビーさん、今回の幹事ご苦労様でした。
また、泉也さんの「自作あれこれ」とアイビーさんの感想文、楽しく拝見しました。
なお、先日に約束してますので、次回の「秋の句会」の幹事は小生が担当します。
皆さんからの感想が出そろった時点で、句会要領を載せる予定です。
では、小生の感想です。
☆風もなく人影もなく残暑なほ(泉也)
9月なのに、秋しい風もなく、人影も見えないこの頃の状態から、現在の残暑の状態を
詠われた作者の感覚はうまいと感じました。
☆地蹴つて踊るねぶたの更けるまで(野の風)
私も、アイビーさんと同様、「地蹴って踊る」のフレーズから迫力を感じました。
全員からの特選おめでとうございます。
☆墓碑銘の薄くなりゆく墓洗ふ(てつを)
墓碑銘が薄くなっているとは、その墓を造られてから相当の年月が経っているので、
多分、「先祖代々の墓」かと想像されます。
お盆の時期にその墓を心をこめて綺麗に洗っておられる作者の姿が目に浮びます。
「先祖代々の墓」とせず、「墓碑銘の薄くなりゆく墓」と詠われたところがうまいと感じました。
☆歳時記を見るも億劫秋暑し(アイビー)
大抵の方は「歳時記」を片手にもって句作するところを、あえて、「歳時記を見るも億劫」
と詠うことで、秋暑しを表現された点が面白味があり、うまいと思いました。