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スレッドNo.1101

アイビーの感想

アイビーの感想です。

灯のつかぬ家の数多や身にぞしむ (てつをさん)
灯点頃になっても明かりがつかない家がある。と言って、人の住んでいる気配はあるのです。住人の誰かが病気になったことか。他人事ではない。座五の「身にぞしむ」を句の最後に持って来たのが上手いと思いました。

無縁墓や千手かざせる曼殊沙華 (てつをさん)
無縁墓は「むえんぼ」と読ませるのでしょうか。千手は千手観音と解釈しました。妖しいまで赤く咲いた曼殊沙華を千手観音に喩えたところが良いと思いました。

異国人行き交う嵯峨は竹の春 (泉也さん)
観光地など占領されたかの感があるぐらい、外国人が多くなりました。特に中国人は大声でしゃべるし、団体で来日するので目立ちます。「竹の春」が洛西にふさわしい秋のムードを醸し出していると思いました。

どうしよう冬瓜もらってどうしよう(野の風さん)
知人から冬瓜を貰ったのはよいが、始末に困っている風情が可笑しい。折角、知人が畑で作ったものを捨てるわけにもゆかず、さりとて食べるには手間暇がかかる。「どうしよう」のフレーズを2度使っているのが、ほとほと困りはてた作者の心情が窺えるようで可笑しい。

身に入むや友に似ている病歴に(新之助さん)
病気の友を見舞った。いろいろ話を聞くと、作者自身も思い当たる事ばかりで、急に我が身が心配になってきた。他人事ではなくなってきたのです。上五の「身に入むや」に実感が籠っています。

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