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スレッドNo.1104

選句の感想

てつをです。
遅くなりましたが小生の選句の感想です。

 9,異国人行き交ふ嵯峨は竹の春
  最近、インバウンドの関係で嵯峨は外国人で溢れかえっているようですね。中には竹に
 傷をつけたり、落書きをしたりするとか‥‥ 踏む竹落葉の音がカサコソと聞こえる嘗て
 の静謐な雰囲気がなくなってしまったと聞いています。まあ、それだけ人気のある素晴ら
 しい場所であると言うことでしょうか、 
 前書きはさて置き、この句は、そうした賑やかさを踏まえた上で季語「竹の春」を持って
 きたのが良かったと思います。

15,煙突は湯屋の名残や鳥渡る
 銭湯がめっきり少なくなりましたが、この句から廃業した湯屋の煙突が未だ取り壊されずに
 残っている町の景が思い浮かびます。「鳥渡る」の季語が秋の何とも言えない郷愁がいや増
 してきます。煙突に着目したことそして鳥渡るを合わせたこと秀逸です。

20,どうしょう冬瓜もらつてどうしよう
 アイビ-さんも書かれているように「どうしよう」を2回重ねたことによって大成功してい
 ると思います。大きな冬瓜を抱えて困っている作者の姿が目に浮かんできます。

24,月浴びていつもの松が高く見え
 同じようなことを経験します。松がいつもよりも高く見えると言う表現が上手いなと思いま
 した。今年の満月は良く見えましたが、じっと見ていると月が次第に近づいてくるような感
 覚になりました。その感覚を松を使って客観的に表現したのが良かったと思います。
 ただ、「月浴びて」が一考を要するのではないかと思いますが‥如何でしょうか。

                                       以上

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