選句の感想です
新之助です。
てつをさん、今回の冬のミニ句会の幹事、有難うございました。
また、てつをさんには、前回の句会に続き、高成績、おめでとうございます。
なお、今回は、小生の句にも皆さんから沢山の選を頂き、感謝です。
では、小生の選句感想を述べさせて頂きます。
☆蒼天にけなげな姿冬桜(泉也)
作者は、青空に冬桜が咲いている風景をご覧になり、けなげな姿と感じて、
本句を詠まれたものと思いました。
なお、小生以外の方が、本句を選句されていない理由として、「蒼天」という
言葉には、「青空」の意味のほか、「春の空」の意味も持っているからかなと感じました。
よって本句の冒頭の言葉は、蒼天の代りの「青い空」と書かれた方が良かったかなと
思いました。
☆冬りんご皮ながく剥きつつがなし(野の風)
林檎の産地にお住まいの作者は、採れたての冬林檎を食べるため、その皮を剥かれたところ、
最後まで切れないで剥けたことを愛でて「つつがなし」と詠われたものと感じました。
ユーモアのある句と思いました。
☆吾ら住む星の危ふし冬星座(てつを)
最近、氷河が解け始めたり、山火事が起こったり等、我々が住んでいる地球に起きている
異常現象が見られます。作者は、これらの点を踏まえて、やや強調しての地球への思いを
詠われたものと感じましたが、どうでしょうか。
☆抜けさうな空の青さや子守柿(アイビー)
作者は、どこかの家にある「子守柿」が青空を背景にして紅く輝いている様子を
巧みに詠われたものと思います。