泉也の自作あれこれ
てつをさん
泉也です
今回お世話様でした。いつもの自作あれこれです
蒼天にけなげな姿冬桜
泉州にある黒鳥公園に吟行した時の句。植樹され二・三年の一本の冬桜に四つ五つ白い花が咲いている光景。丘にポツンポツンと植樹されているので「けなげ」ととりました。「蒼天」新之助さんの指摘の通りこの句、私の句帳には「晴天に・・」に直し記録しました。
茶の花やバスの終点過疎の邑
私のふるさと丹波の山奥。妹がメールで送ってくれた写真をもとに詠んだ句です。
歳のせいで余計ふる里を懐かしく思うのでこんな句が多くなりました。私の少年期一学年120人が今は20人程とか。
一湾の夕陽に浮かぶ牡蠣の棚
これ昔見た光景を今読みました。播州の赤穂の坂越湾・牡蠣筏の並ぶ湾に太陽が沈んでゆく光景。沈みゆく間5分ほどじつと見ていました。それは見事。それを五七五で表現するのはむずかしい。中七「夕陽に浮かぶ」が利いているかですね。
捨てし河豚腹ふくらませふて腐れ
この秋、人生最後の釣りと若狭三方の久々子湖での釣行した時の句。こんな句も詠みました。
本命は釣れず釣れるは河豚ばかりなり 釣りあげし河豚投げ捨てる漢かな
結局 鯊他30・河豚40程でした。この句「河豚・フグ」どちらか迷いました。
枯芝にコロコロ転げ遊ぶ餓鬼
最初の句と同じ黒鳥公園。枯芝の丘で子供達が遊ぶ風景です。「転げ遊ぶ」が一寸重なっていますね。
餓鬼と詠んだのは私の好みです。