泉也の自作あれこれ
泉也の自作あれこれです
浮子しずみ竿撓りきて風光る
釣りは、魚との真剣勝負。唯無心で魚と対峙。この様な心境を俳句にしたいのだが難しい。この句、投句してから「風光る浮子しずみ竿撓り来る」の方が兼題の「風光る」が利いていると・・・。
縄跳びの縄に打たれる春の土
子供達の縄跳びを見ながら発句していたら、ふと思いつきました。主人公を「縄跳びの子」でなく「土」にしようと。私なりに面白い句が出来たと喜んでいます。
春泥に列乱れたる登校児
この句類句がありそうですね。歳がゆくとどうしても、赤ちゃん・幼児・小学生などの動作を見るだけでこちらが癒されるので、俳句に取り上げるのが多くなります。
花頭窓砂紋の庭に山椒の芽
この句テレビ見ての句。京都の浄土宗の寺苑、砂紋の庭の片隅に山椒の木かあり、そこに花頭窓、回りの木木。中々の風情のある景色。あの荘厳で明るい風景がこの句に出ているかは疑問。実はテレビは「山椒の低木」でしたが季語に無いので「山椒の芽」としました。
恙の身窓から望む春の雲
朝起きて、外を眺めると西の空の雲,茅渟の海、遠くに六甲の山並みと見え、春そのものの感じ。あちこち病もちの年寄りも元気を貰う風景です。俳句としてはもう一つですね
それにしても俳句つて愉しいですね、風景を見てこちらの思い・感情を導入できますから。人様にこの思いを上手く伝えられた時は嬉しいし、詠者が感じている事以上の事を感ずる読者の方もおられるし、面白いです。
皆さんこれからもよろしくお願いします。