感想
野の風の感想です。
新緑を浴びつ熊野の古道行く(てつを)
「熊野古道」は現在ユネスコ世界遺産にも登録され、古道には樹齢800年を超す大樹なもあるとのこと、そして新録浴びて古道の石畳を歩けたらすばらしいですね。是非経験したいです。
卒寿来て未だ余白あり新茶汲む(泉也)
卒寿の90歳を迎えてもまだまだ余命を感じ、ゆったり新茶を飲んで俳句をつくっている泉也さんの姿を想像します。
故障せしパソコン直り風薫る(新之助)
パソコンが故障すると本当にエラエラします。それだけに直った時は気持ちがほっとします。新緑、若葉のころのさわやかな「風薫る」ときの気持ちですね。、
日常の出来事をこうして俳句に出来るのは、我々俳句をつくる者の特権ですね。
藤村の馬篭の宿に心太(アイビー)
馬篭は小説「夜明け前」に出てくる島崎藤村の出身地、 馬篭の宿で贅沢な豪華な食べ物でなく、むしろお口に入れたときのぷりぷりな歯ごたえと、ツルンとしたのどごしの良さ、そんな素朴な心太を食べるのはむしろ何となくほっとしますね。