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スレッドNo.867

アイビーの感想

アイビーの感想です。

重い腰上げて窓拭く年の暮 新之助さん
思わず吹き出しました。窓を拭かねばならんことは重々分かっているのだが、なんとなく億劫だ。その気分が余すところなく表現されていると思いました。

車椅子押し病院の道寒し 泉也さん
ご本人の自句自解にもありましたが、奥様の闘病の日々を詠まれました。兼題の「寒し」は、気温の低下による寒さと、心理的な寒さと二通りの寒さがあると解釈しました。

柚子湯して軽きと思ふ老の身の てつをさん
冬至の柚子湯。いつもは自分の身体を眺めたことは無いのですが、冬至ということもあり、鏡に映る己が身体をじっくり眺めてみました。筋肉が落ちた肉体は、老人そのものです。つくづくとわが身を眺め、時間の経過の呵責なきを実感する一瞬です。

生き過ぎぬ程に生きたし枯葉舞ふ 野の風さん
長生きに越したことはないけれども、さりとて老醜をさらしてまでも、というのが偽らざる老人の気持ちだろうと思います。しかし寿命は自分の恣意にできません。自然の摂理に任せるほかはありません。枝を離れた枯葉が舞うように。

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