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スレッドNo.941

選評

てつをです。
新之助さんの選評を楽しく拝見しました。
以下、小生の選評です。

 1、日輪もものうげにして黄砂降る(野の風)
    黄砂によってぼやけて見える太陽を「ものうげにして」と表現
  したところがこの句の要点ではないかと思いました。

7、集団に居て孤独なり大試験(泉也)
    当たり前のことを言っているのですが、受験生の心境をかくも
   ズバリ断定したことで成功したのではないかと思っています。
   70年も前に単身で上京、大学受験に挑んだ時のことを思い出
  しました。

15、鳥一羽流れに沿いて春の川(新之助)
   日増しに水の流れが豊かになっていく「春の川」の情景が目に
   浮かぶような写生句だと思います。鳥が一羽だけだったのか、
   沢山いる中で一羽だけが流れに沿うていたのか、私は後者の
   方を想像しました。

18、開け閉ての度に軋む戸春寒し(アイビ-)
   戸の軋む音と春寒しの取り合わせが絶妙だと思います。新之助
   さんが述べられているように「開け(あけ)閉て(たて)」と読ま
   せることによって句の格調が高まったのではないかと思いました。

 なお、小生の「21、大相撲寒の内外(うちと)に霾れり」は、春場所
 が行われている大阪府立体育館の外には黄砂が降り、館内ではモンゴ
 ル出身の力士が土俵を席巻している様を詠んだものです。
 独りよがりのところがあり、更なる工夫を凝らしてみたいと思って
 います。

                              以上
 
  
   

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