アニメ「僕の妻は感情がない」
「僕の妻は感情がない」
第8話「妻にも意地があるみたいです」
https://anitubu.com/archives/post-83339.html (アニつぶに変更しました)
非常に充実していて楽しめる回でした。マモルが登場したことで話のバリエーションが非常に広がったでしょうか。
前半は、赤ちゃんが生まれた家庭に似てはいました。マモルのリアクションがまさにそんな感じで。何につけても「なんで?」と聞く辺りは正に小さな子どもかと。
ですが、マモルを赤ちゃんと感じているのはタクマだけのようで、ミーナはむしろ購入当初よりグレードが下がった補助ロボットとして見ていて、かなりイラついているような。ときどき半眼になるのが笑えますし、恐くもあります。温度計測の練習に用意したお湯が熱すぎて、「熱過ぎましたか?」と聞いていますが、わざとやってないか?と疑いたくなります。
まして、危険への対処のテストとしてやっていることになっていますが、タクマに包丁を突きつけるのが、タクマに対する不満の表れに見えてしまいます。もはや立派なヤンデレではないでしょうか。まあ、ロボット三原則に従って、実際に刺したりはしないでしょうけれど…。
https://img.anitubu.com/imgs/2024/08/21/XzvUXabRzSBNmxn.jpg
寝ているとき割り込んでくるマモルへの容赦の無さも、笑えました。川の字になって寝る、なんていう愛情はこれっぽっちも持ち合わせていないようで。
そしてタクマが軽い気持ちで掃除の話を持ち出すと、もうムキになって掃除機を奪い取り、タクマとマモルを追い出すとか、自分の存在意義をアピールしようと必死なのかどうか。掃除をしている間、旦那を追い出す主婦という、ありふれた構図がやたらに可笑しいです。でも、マモルをタクマに預けるあたりは寛容でもあるでしょうか。あまり両者を一緒にさせておきたくないと思っているはずですのに。
タクマたちが外出してからは、この作品における社会の、ロボットの受容の仕方が丁寧に描かれて、好感を覚えました。映画館で示されたように、ロボットをどう扱うかについてはちゃんとランクごとの対応が有り、ランクを測ってくれる公共施設もちゃんと有って、ロボットを丁寧に扱ってくれるという、近未来日常SFとして秀逸なのではないかと。
検査してくれるロボットの顔に親指を立てたアイコンが表示されるのが笑えました。
https://img.anitubu.com/imgs/2024/08/21/CVWLVJQyJoLudGO.jpg
そして赤ん坊のようなロボットを製造するのは、人間に近いものができる可能性があるから禁止、そして一方でロボットによっては人間に近い扱いをしようという機運もあるという、社会のロボット受入れの変化が現在進行形であることなど、描き方がとても丁寧で、その内容の優しさに安心させられます。
https://img.anitubu.com/imgs/2024/08/21/kfriDPHQviBwiEr.jpg
アトリの方で言われていた「ロボット愛護法」と言ったものが、この世界では具体化されていることを実感しました。
それにしても、ミーナが掃除を始めた途端にネット経由でそれを感知して、セールストークが始まるというあたりは、現実のネットで見たくもないCMがやたらに表示されるのが連想され、これも笑えました。この分だと、いずれミーナに家事全般の機能をダウンロードすることになりそうでしょうか。