アニメ「悪役令嬢転生おじさん」
「悪役令嬢転生おじさん」
第4話「おじさん、ビーストを召喚する」
https://anicobin.ldblog.jp/archives/62121939.html (あにこ便に変更しました)
いやー、実に楽しかったです。原作を読んでいますが、演出が上手いのでしょう、見ていて非常に盛り上がりワクワクしました。
これまでの話が伏線として、素晴らしく上手いこと生きていました。
最初のうちの魔法授業は、まず手堅くオーソドックスに進行していました。もちろん、わざわざビルジール王子とオーギュストが「見学」という名目でやってきたり、アンナとともに3人でグレイスの召喚するビーストを自分と相性が良いことを内心で熱望したりと笑わされましたが。
SD憲三郎・グレイスが召喚されるという意外な展開で、一気に笑いのボルテージが上がり、かつ「何者か」の手によりその二つが合体してドラゴンが生まれ、しかも有り得ないことに属性が二つ備わっていると、視聴者にとっては「なるほど、そう来たか」と納得させる展開。
これってすなわち、憲三郎さんとグレイスとが別人格であることを笑いの内に得心させる良展開でしょうか。
そしてその裏事情を、前世側で明らかにしてくれるというストーリーテリングは、ようやくここに来て憲三郎さんが存命であるとの安心感を視聴者に見せる嬉しさと共に、物語が憲三郎さんの家族を巻き込んで拡がるあたりが実に楽しいです。
妻娘の前で明らかになっていく、衝撃の事実。しかし筋金入りのオタクであり、家族円満であることで、解決への糸口をつかみ、ゲーム外からそれを進展させていくというのは、今後への期待をすごく感じさせてくれます。
母娘が憲三郎さんを心配する家族愛の描写も良かったですが、その後はゲーム内に憲三郎さんがいることを確信していく流れが笑えました。
決定打が前回の親父ギャグだったという伏線の回収、何とも巧かったかと。
この、ゲーム外から協力するという設定は、作者が(以前アニメにもなった)「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」の影響を受けたものだそうですが、それを独自の見せ方に消化しているのは、さすがプロ作家の腕前と思わされます。
「親目線の悪役令嬢で話題沸騰! 『悪役令嬢転生おじさん』作者(51)が語る、悪役令嬢の魅力とおすすめ3作品」>「上山氏の推薦する「癒される」悪役令嬢ものは!?」
https://tvbros.jp/hit/2022/05/12/40642/#i-6
家族の協力を得て、グレイス・憲三郎さんがこれからどんな活躍を見せてくれるか楽しみです。
今回のエンドカードは、ひだかなみさん。「はめふら」のコミック版作画の人。
https://img.anitubu.com/imgs/2025/01/30/ztApmgopYSEqMdc.jpg
上山先生も喜んでいて、何より。
https://x.com/ueyamamichiro/status/1884993445397414193
上山先生は、カタリナを描いているし、こういうのはエールの交換みたいで嬉しいです。
https://x.com/hamehura/status/1264241572859666437
「悪役令嬢転生おじさん」
第4話「おじさん、ビーストを召喚する」
>格闘術のオーギュストと剣術のリシャールが互角の勝負をしていましたが、それってオーギュストが凄いような。昔読んだ「空手バカ一代」でも、リーチの長い剣道家に対して空手家は苦戦していましたけれど(空手家の方が主人公サイドだったので、結局勝ちましたが)。
剣士vs徒手との展開の際に「剣道三倍段」という言葉がしばしば出てきますが(私が先に取りあげた「ホーリーランド」のエピソードでも出てきた言葉で)。
思えば梶原一騎作品で使われることが多かったからなのでしょうか。
「空手バカ一代」自体は熱心に読んだと言えるのは、グレート東郷や遠藤幸吉とのアメリカ転戦やら、力道山へのカラテチョップのアドバイスとか、帰国後の力道山vs木村政彦との関わり合いといったような、プロレスがらみの部分くらいで作品全体に詳しいとは言えませんが。
ちなみに関係ありませんけど、この作品に関して豆知識的なことをいえば。
力道山を破ったタム・ライスというレスラーを大山倍達が破ったエピソードがありましたが、老齢の遠藤幸吉に言わせれば「俺の知らない所でやったのか?」とコメントしているのを90年代ごろに読んだ覚えがあります。
「大山倍達」>「異種格闘技戦」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E5%80%8D%E9%81%94#%E7%95%B0%E7%A8%AE%E6%A0%BC%E9%97%98%E6%8A%80%E6%88%A6
>そしてその裏事情を、前世側で明らかにしてくれるというストーリーテリングは、ようやくここに来て憲三郎さんが存命であるとの安心感を視聴者に見せる嬉しさと共に、物語が憲三郎さんの家族を巻き込んで拡がるあたりが実に楽しいです。
原作で知っているエピソードとはいえ、あらためてアニメで視聴しても実に丁寧に描かれた描写だったでしょうか。
憲三郎さんの前世側の状況やら、父親が意識不明となった状況の中での想いやら、そんな中でも笑いも込み上げてきそうな一家丸ごとのオタク志向やらが。