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スレッドNo.48

メディアの変遷の事例 その3 自分の場合

私は、長野県にある大手プリンタメーカーを40年近く勤務して定年退職した研究開発系エンジニアです。
1970年からのマイクロコンピュータからパソコンの黎明期、普及期、インターネットの黎明期を体験してきました。メディアの栄枯盛衰を体験してしてきました。
①銀塩写真の没落
 1980年後半からPCがカラー化して、プリンタもフルカラーを開発されるようになって、写真画質を実現することが開発目標となってました。そして、90年代後半に銀塩写真に近い印刷ができる家庭用プリンタが各社から市場に投入されてフルカラープリンタの市場は、一大市場となりました。その影響で、銀塩写真は、ほぼ絶滅してしまいました。これは、デジカメ(CCD)とプリンタ(インクジェット)というデバイスの技術革新がもたらしたメディアの変遷でした。
②インターネットとPCとスマホ普及で、紙への印刷が減った
2005年をピークとして、プリンタの市場は縮小傾向に入りました。これは、インターネット、スマホの普及ととも、ユーザーは紙へ情報を記録しなくなったことが原因です。家庭用プリンタの市場も年々減少して、この20年で半減しました。
③メディアの衰退と当該企業の対応
家庭用プリンタ市場が縮小すると同時に業務用のプリンタ市場を開拓して、売り上げを落とさないような活動が30年間続けて、何とか生き続けてきましたが、業務市場でもペーパーレスの影響が徐々にでてきてますので、あと20年でハードコピー自体が極限まで衰退すると思われます。
④私のやったことー無くならないメディアに着目ー
私は、開発者として、絶対に無くならないハードコピーとして、ラベルという印刷メディアに着目して35年間技術開発をしてきました。商品表示は絶対になくならないので、パッケージは、永遠に存在します、そのパッケージ市場の一部にラベル印刷市場があって、ユーザーから印刷業者までいろいろなプレイヤーがラベルを印刷してます。その中で、90年代にテプラという電子文具を開発設計して、35年間衰退せずに残ってますし、2000年代に産業用ラベル印刷機を開発して、この20年で、日本全国の印刷工場で使われるようになって、いろいろな商品に貼って使われています。テプラのテープカートリッジや産業用ラベル印刷機で使われるインクが消耗品利益として続いていきます。

⑤自分のメディアリテラシー
 1992年からインターネットを始めて、2000年からHPを始めているので、経験は長いですが、
スマホに乗り遅れて2015年から使い始めて未だ上手に使えません。プログラミングが趣味なので、1980年代からマイコンC,Macintosh Pascal ,DOS BASIC,WINDOWS Processing,VisualStudio C++,VB,C#,Pythonといじってきました。Pythonは、とっつき易い言語なのでWEBとSNSを自由にプログラミングできるので、SNSでの生産性を高めるのに便利なツールを作っていこうと思ってます。
2025年からはAI関係の作品を作っていこうと思ってます。
⑥企業のマネジメント層のメディアリテラシーが重要
 欧米と日本のIT偏差値の大差は、マネジメント層のプログラムへの知識不足が招いたと分析されてます。欧米では、ソフトウェアは自社開発するのが普通で、外部のSIERを使うことが少ないのに比して、日本では、SIERを使ってソフトウエアを作らせるのが普通になっている現実が生産性をおとしていると指摘されています。物理的に説明すると、ソフトウェアを作るには、綿密な仕様書の記述が必要です。対象業務を熟知した人でないと良い仕様書は書けません、外部に委託する場合は、仕様書を書いて説明する手間と時間がかかります、しかし、外部の人に対象業務を完全の理解してもらうのは無理で、理想的なシステムはなかなかできません。逆に、社内でソフトウェアを開発する場合、当該業務の当事者が作るので、綿密な仕様書など書かなくてもシステムは作れますし、デバッグも修正も当事者がやっているので、迅速で、当該業務に穴があかないようにできるので、生産性は、大差がでます。これは、欧米と日本のITの差がでた最大の原因です。企業でもこうなので、政府行政機関ではなおさら、酷い状態であるのは、想像できます。このようにIT化に遅れたため国力がおちてきていることを悟って、マネジメント層は自らプログラムを作れるようになるか、プログラムができる人材にマネジメントをゆだねるようにしていかないと国全体の生産性が上がらないので、日本は落ちていくばかりです。

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