今日のYahooニュースに元日立専務の牧本氏のインタビュー記事 三上 佳大氏の記事です。
短縮リンク https://tinyurl.com/234plgnx
記事抜粋させていただきました。
――著書では、日本企業がかつて世界の半導体市場で50%のシェアを占めていたものの、半導体摩擦をきっかけに大きくシェアを低下させた経緯が語られています。この原因について、どのように分析されていますか。
牧本 世界の半導体産業が「How to make(製造)」指向から「What to make(企画・設計)」指向へシフトする中、日本の半導体メーカーはその変化に対応できませんでした。ここに日本の敗因があると考えています。この点については、1988年と2023年の半導体業界上位10社を比較すれば一目瞭然です。
著書は、
2024年9月に著書『日本半導体物語 パイオニアの証言』(筑摩書房)を出版した「ミスター半導体」こと元日立製作所 専務取締役の牧本次生氏
What to make コト作りに近い表現です。HOW to makeはモノ作りだけの意味です。
●コト作り無しでモノ作りに突進しないための注意事項
①今ある技術でモノを作ろうとすることは、コト作りに適したモノ作りではありません。
=>自社技術とか自分が得意だから、それで、モノ作りをしようとすることはコト作り違反です。
何が出来るコトなのかを定義して、それに適した技術を選択します。それに自社技術がそぐわなければ
適した技術を使うのが、コト作りの正答です。
②コト作りの仕方
=>一言で言えば、企画のコンセプトとして誰にでもプレゼンできるフレーズがコト作りです。
=>コト作りに適した技術がなければ、技術に適したコト作りします。ですので、コト作りがモノ作り同等に上手になる必要があります。コト作りは、マーケティングとか、営業とか、顧客価値をとらえることが多いですが、政治、経済、地球環境などの調査も必要となる場合があります。
=>コト作りの基本は、客観性、中立性です。自分が得意だとか自社が儲けるためとか前提を置いてはいけません、客観的なコト作りで、自分も会社,顧客などステークホルダーがWinWinになるようなコト作りとモノ作りのバランスを検討していく作業をするコトが大事です。手間と時間がかかりますが、モノ作りだけで投資して大損しないですみます。
=>コト作りとモノ作りが一発で合う場合が少ないので、両方で変更をかけながら、微調整をしていく作業がコト作り作業です。私は、コト作りで5年くらいかけて潜ってました、コトとモノのバランスをとりながら市場に合った製品を開発した経験がありますが、一度フィットすると市場で喜ばれる商品となって数十年も商売できるので、5年のコト作りの苦労は報われて成功でした。
●コト作りのためのテクノロジーの選択の重要性は、企業だけでなく産業とか社会に影響を及ぼします。
①事例:電気自動車の失敗、電気自動車は、冬場はバッテリーが弱ってしまって航続距離がスペック通りになりません。世界が寒波に見舞われた時に初めてユーザーが気づいたのですが、トヨタは、ハイブリッドを中心にやっていたので、欧州自動車メーカーほど被害を受けてません。このように、市場に対して、テクノロジーを選択するコト作り判断は、非常に重要です。トヨタは、全てのユーザーが全ての使い方に対して最も良いテクノロジーを選ぶという観点が強い会社だと思います。ですのでBEVでは多くのユーザーが満足できない点を重視してハイブリッドに固執してます。バッテリーの品質が本当に使えるレベルになるまで、コストも下がるまでは、BEVに本格的にしないと思います。乗り遅れたと言われてますが、良いバッテリを手中に居れたメーカーが勝てるので、挽回は可能だと思います。
②事例:自動運転のセンサ技術、テスラは、LIDARを使わずにカメラ画像のAI処理で自動運転を開発してます。しかし、多くのメーカーは、LIDARと各種センサを使ってます。どのコト作りが勝かは未だレース途中ですが、私は、コスト面でテスラの方式が勝てるので、カメラメインになると思います。本来の運転は、人間が五感で運転してますが、8割が目視情報です、1割が聴覚、1割が振動需要だと思いますので、その代替えとしてセンサシステムを組むのが、正しいコト作りだと思います。
③事例:GPSの次世代技術LEOーPNTのコト作り、現在のGPS衛星は、高度が数万kmの位置から電波をだしているので、世界中どこでも捕捉できますが、電波弱いので、電離層、建物の影響を受けます。イーロンマスクが率いるSpaceXが運営するSTAR LINKは、低軌道衛星LEOですので、電波がGPSの数百倍強く地上に届きます。現在は、地球上のどこでも高速インターネットを低価格で提供できるサービスを展開してますが、その衛星群にGPS機能を加えれば、GPS電波が数百倍強いので、都会の高速道の下とか、屋内でもGPS電波が届きますので、位置精度と場所を選ばない新たなGPS技術が誕生します。イーロンマスクは、インターネットサービスにこのGPS技術もつけると思いますので、旧来のGPS衛星など誰も使わなくなります。位置精度は、RTKを使わなくても数cmが当たり前に出る時代になってスマホの位置が屋内のどこに置いてあるかが判る時代になると想定してます。コト作りとしては、GPSがどこでも高精度になった場合何ができるコトが良いのかが問題ですが、イーロンマスクは、テスラ車にこのLEO-PNTを搭載するはずです。位置精度が数cmなので、他のセンサでは無しえない制御ができて安全性が高い自動運転技術になると思います。
昨年から新メディアを活用した選挙の効果が顕著になってます。
①石丸氏が東京都知事選で2位168万票を獲得して立憲に蓮舫氏より多かった点が大きな話題となりました。
②衆議院選挙で、国民民主が4倍増、他の弱小政党も増加して、自民、公明、立憲、維新が議席を減らした現象が起きました。
③兵庫県知事選、斎藤知事が議会とマスコミの攻撃を受けながらも立花氏のYOUTUBE,SNS支援をうけて当選するという現象が起きました。
④石丸氏が1月15日に地域政党「再生の道」を発表。政治屋の一掃、任期2期限定、党員への拘束が少ない、政策がないという
全く新しいコンセプトの政党を発表しました。
⑤安野氏 都知事戦5位15万票獲得した。AIエンジニアです。
デジタル民主主義2030 というAIアプリを提唱してます。
感想1:マスメディアから新メディアへの依存率が高まったのは間違いなく、メディアの変遷が加速されたのが2024年でした。
これは不可逆で、法律、制度で規制しても流れは止まりません。
感想2:今のままの新メディアは過渡期であって、どんどん変化していくと思います。ですので、SNS,YOUTUBEを固定的に考えるのは危険です。自分で、何が良いのか求める必要があります。
感想3:現在の日本の政治は昭和の体制そのものです。それを変化させるには、政治という業界のバリューチェーンとエコシステムを熟知しないと、成功できないと思います。ですので、玉木氏、石丸氏、安野氏ともに、2025年に一気に現在の政治に穴をあけていけるかというとダメで、もう数回昭和の政治という化け物のバリューチェーンとエコシステムを研究して、新しいバリューチェーンとエコシステムを構想して、戦略的に進める必要があります。まだ、玉木氏、石丸氏、安野氏とも未だ、検討不足の観があります。
感想4:選挙で、勝っても政治と行政は変わらない。政治と行政が昭和の頑固な価値観と頑強なエコシステムなので、昭和頭の議員が居なくなっても、霞が関、行政のトップが居なくならないと無理だと思います。あと20年くらいかけて政治と行政が変わっていくと思います。そのころ、玉木氏が70歳、石丸氏が60歳、安野氏が50歳と主力を担っていると思います。
感想5:若い人は何をすればよいか、20年後の日本の政治、行政の姿を研究解析して、自分の生き方、ビジネスの方向性を検討を始めるのが2025年スタートすればよいと思います。そのようなスタンスで20年後に自分の夢をもてば、若いうちの夢は実現される確率が高いです。
感想6:20年後で明白なのは、人口減、高齢化、温暖化、AI、メディアが変化することです。AIが日本で叫ばれいるのは、人口減が主な理由です、人の代わりに仕事をしてくれるモノが求められています。しかし、コト作りが無いモノ作りは、失敗しますので、AIといえども、どういうコト作りのストーリーがあるからこういうAIを作りますと十分検討、検証されたモノ作りでないと失敗します。
感想7:家庭環境、親の職業観、学校はメディアとして成人するまでに大きな影響があります。大学も影響があります。石丸氏の出身京都大学、安野氏出身東京大学と出身大学というメディアの影響ははっきり表れてます。長いものにまかれるのが東京大学出身者、長いものにまかれないのが京都大学出身者であると私の長い経験から言えます。大学というメディアは、学生の生き方、職業観を支配してしまいますので、若い人は注意したほうがいいです。ちなみに私は東北大学ですが、地味でこつこつと自分の道を歩む人が多く、立身出世よりは、自分がいかに社会貢献したかが重要だという価値観の人が多いです。友人は、大企業で活躍している人が多いですが、皆さん地味です。東京工業大学も友人が多いのですが、極端に真面目で公務員的な方が多いです、東北大学出身者と全然違いますので、大学というメディアが学生に及ぼす影響は大きいです。
●特許が不得意でも、自分の特許がヒット製品に採用されれば良い特許になる
私は、インクジェットの四辺フチ無し印刷方式の特許で、発明協会とか特許庁で全国表彰をいただいたことがある技術者です。しかし、本人からすれば、ある一定の癖の強い思考方法しかもってないのでワンパターンな発明しかできないと思ってます。特許部門と弁理士さんが特許を育ててくれて権利を勝ち取ってきましたが、本人は、特許の権利化に関しては、全く無関心で、知識もありませんので、自分では特許書けません。ですので、社内の特許出願ランキングには全然上がらないので、特許出願では、トップクラスに遠く及びませんでした。アイデアだけで終わる特許とか他社を妨害するための特許などを考えるのは点数稼ぎだけで、技術者としては無駄な作業です。それよりは、自分の発明特許を使ったヒット商品を作り出すことが最重要です。ですので、良い特許とは、それが世の中に製品となってどれだけ貢献できたかですので、特許自体の出来不出来でなく、特許を使った製品がどれだけイノベーションを起こしたかが判断されます。
●将来を予測して技術開発するためには、自分の業界からもっと大きな市場とか業界を見ること
上記特許は、圧倒的に早い時期に出願したということが発明協会で評価された理由でした。
インクジェット印刷技術とアナログ印刷業界の技術と比較することが私のアプローチでした。業界内のHP,CANONなどの動向など一切無視して、アナログ印刷に対するインクジェット技術という視点でしたので、広い視野で技術開発できたので、銀塩業界も自然に含まれていたということです。
=>5年前に特許だすポイントは、今目の前にある自分が担当した技術は、どの産業分野に存在して、今までの方法とは何が競合であって、それに対して目の前の技術は、どんなメリットとデメリットがあるかを分析考察して、メリットを強く意識して、競合技術では絶対できない未来の世界を想像することです。
未来志向の変わった特許だと周りからバカにされますが、特許化することを主張するしつこさが必要です。だいたい、この手の未来志向型特許は、技術部門の周囲の人とか、特許部門から冷や水を浴びて、出しても無駄だとか誹謗中傷を浴びますが、自分の論理と夢を頑固に通すこと重要です。周囲の抵抗が激しいということは、世界の強豪達でもなかなか特許にしないネタだということですので、余計頑張る必要があります。そうしないと5年後にブレークスルーする技術の特許になれません。
=>上記のようなイノベーションを起こしたい技術者なら、トップ集団を常に目指してください。
業界、研究分野、市場、社内の技術力など範疇は無数ですが、どこかでトップに立てるところを探すのです。自分がトップに居られない分野なら、そこに居ても自分ではイノベーション起こせませんので
自分がトップに立てる場所を探して移動することです。私は、30代後半に思い切った社内転職をして
全く違う世界に行ったおかげで、技術者としてイノベーティブな製品開発ができました。
●転籍・転職の勧め
①社内転職の勧め<自分がトップにたてるプロジェクトを探すことが重要です。>
プロジェクトでは、全員のうち上位1割しか役に立たないとよく言われます。実際本当ですが、5人くらいのプロジェクトだと全員がトップです。そうでないとプロジェクト回りませんので、少人数が良いことは、経験的に多くの方が悟ってます。しかし、やることが巨大なプロジェクトだとそうはいきませんので、何百人もあつめると1割くらいしか活躍してないという現象がおきます。活躍できるのは、その分野が得意な人なので、他分野から参加した人は、チャンスがありません。その場合で、あまり面白くないなら、社内の別のプロジェクトで自分が勝てるところを探して、転籍することです。全く違う分野でも人とのコミュニケーションが得意だとか自分の強みが生かせるチームとプロジェクトを探して転籍して、トップ集団に位置することが、大事です。そうすることによって、元のプロジェクトでくすぶってストレスをためて逆噴射したりするリスクがなくなるし、ご本人もトップ引けるプロジェクトと部下をもてれば、会社としては、生産性が倍増しますので、面白くないプロジェクトはさっさと抜けて新しい自分の合ったプロジェクトに転籍することが重要です。
=>しかし、転籍癖がついている人が1割くらい存在します。どこの部門にいっても使えないと言われて社内で掃きだめ部門に集められてしまう例です。そんなところでも1割がトップを引いて、独自の階層社会があるのですが、そこで、トップを引けなかったら、転職して別の会社に行ったほうがいいです。
転職先は、今いる会社よりは随分小規模になるでしょうけれども、自分がトップを引けるなら、生産性があがりますので、社会に貢献できますので、日本もGDPにも貢献できるので、自分が勝てる業界、会社を探して、トップを引くことにこだわる人は、転職しても浮かび上がると思います。
②転職者の送別会に出ない人はヤバい
40年もサラリーマンやっていると多くの辞めていく人を見ます。私は、常に知り合いが辞めるときは盛大に送別会を主催する人でした。何故なら、上記のような考え方なので、その人が別の場所で力を発揮してトップ引けるはずだから、絶対応援するのと、将来的に、私の仕事とか社会勉強につながるからです。
特に、上と喧嘩して辞めるとかありますが、そういう場合も盛大にやります。そういう場合は、送別会にでない人結構いますが、そういう人は、私は、社内的に信用できない人だと思うので仕事は一緒にしないように避けます。職業観が、公務員的な人が多くて、長い物にまかれて生きていこうとする人ですので、大きなイノベーションを起こすようなことは本人も望んでなくて、とにかく定年延長までできるだけ長く雇ってもらいたいという人です。しかし、今の世の中そのような人からリストラ対象になりますので、公務員的な仕事をしたい人は村役場にでも転職したほうが、トップを引けます。
③転職を繰り返す人
一端転職で送り出しても、毎年会社を変える人も時々います。それは、自分の得意を強く意識してない転職をする方でした。海外勤務がながいので、語学はできるけど、営業手腕もないので、商社に転職しても1年で辞めて、次は、同業他社にいって、元会社に居たときの知識をひけらかすとか、偽物すぐバレてしまう転職を繰り返します。ここは、立ち止まって、自分は本当はどこに行けばトップを引けるのか考えてみれば良いと思います。私は、彼は、技術系でなく、現場で大勢を仕切る仕事がよいと思ってますので、製造工場へ転職すればいいと思っているのですが、海外派遣までされたエリート意識があって工場に勤めることが抵抗があったようですが、技術系にしがみついても強みがでないので、思い切って自分がトップを引ける職種に転職しないと一生転職を繰り返すと思います。
●その1では、PARCがITメディアの将来を決定してきた歴史を解説して、メディアの未来を考察することの重要性と、その流れに乗って、各自の属している業界でのイノベーションを起こすことを啓もうしてます。
●メディアを自分で使って慣れることの重要性
インターネットが普及はじまってから30年経過してようやく、メディアの変革が社会に浸透してきました。特に、日本は、世界から大幅に遅れたデジタル後進国となってしまってますので、これからの若い世代は、ハンディを背負って、生きていかないといけません。何故遅れたかは、いろいろ原因があるのでしょうけど、いろいろな業界、政府、組織で、時代の流れに乗れなかったということが直接の原因です。
①パーソナルコンピュータのコンセプトに乗り遅れた日本
1970年代でマイコンが普及しだしたころ、ゼロックス パロアルト研究所は、情報化社会の中枢的なコンセプトを開発してました。ハードコピー企業であるゼロックスが未来のメディアを研究していたことに大きな価値があります。メディアという視点で研究することが成功した一大事例です。
ーーーーーーーーゼロックス パロアルト研究所(PARC) WIKIの記述ーーーーーーーーーーーーーー
アーキテクチャー・オブ・インフォーメーションの創出を目標として開設した。コンピューターサイエンス方面に与えた影響が大きく、マウス、Smalltalk、イーサネット、レーザープリンターなどの発明が行われ、他にグラフィカルユーザインタフェース (GUI)、ユビキタスコンピューティングなどの研究開発も行っている。デバイス領域ではVLSI、半導体レーザー、電子ペーパーなどの研究を行う。開放的な気風だといわれた。実績で有名な発明品は
マウスで操作するパソコン
デスクトップのアイコン表示
イーサネット
レーザープリンター
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Appleのジョブスは、パロアルトでSmallTalkなどに触れて、Macを作ろうと思ったのです。ジョブスは、独創者ではなく、自分の気に入ったモノを真似でもいいから執拗に追い求めた企業経営者だったのです。現在のノートPCやスマホのコンセプトは、パロアルトの有名人アランケイが独創したものです。
70年代日本では、富士通、NEC,日立、東芝が大型コンピュータ、ビジコンを製品化して、米国企業と競争してましたが、パーソナルコンピュータが時代を大きく変革させることを明確に意識した経営方針をだした企業はありませんでした。昭和の日本は欧米に追い付き追い抜くのが精いっぱいでした。
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Macを産んだ経緯ですが、アップルの初期にジョブスがPARCを見学して、マウスとアイコンを見て、Macの発想をもらって製品化しました。ジョブスは自分が良いモノと思ったら徹底的にこだわって実現するスーパー経営者だったのです。このころ、日本では、マウスとアイコンでPCを操作するのは遊びであって、キャラクタ入力で、PCを操作するのが本筋だという風潮があって、マウスとアイコンで操作している人は、仕事ではないという雰囲気でした。Macいじっていると怒られて、DOSマシンなら仕事していると言われてました。
技術的な理由としては、ただでさえプアなCPUでUIの重いグラフィック機能を多用するアイコンとマウスの操作は、無駄であると考えた理由があったと思います。
自分で使ってみて、CUIよりGUIが良いと誰もが思う素直な気持ちを仕事にも持ち込める意思を持った人が日本企業経営者にほとんどいなかったと思います。何故ならPCをいじれない経営者だったからです。
<自分で対象のコトを体験して関連するモノをいじれることがビジネスにとって非常に大事です>
半導体産業のムーアの法則があるので、数年先のことを予測してマウスとアイコンのOSが必要だと思って、WINDOWSが出る前に日本からグラフィックUIのOSが誕生すれば、歴史は違っていたと思います。
●時代遅れにならないためのポイント
=>デジタルメディアをいじること、
=>AIやSNSをAPIで自由にいじれる位にプログラムできるようになればいいと思います。
=>Pythonで機械学習とAIのアプリを作ってもいいと思います。
(万一、会社とか自分が時代に乗り遅れたら将来がヤバいので老後のために貯金を必死でしてください)
①各分野での、最先端のコト、モノを自分でいじったり、体験して、どこが良くてどこがダメなのかを直観的に理解できるまでいじる。自分で購入するのがベストですが、高価なものが多いので会社で買ってもらえる環境にもっていくのがベターです。そういう環境がある会社を選ぶのが大事です。
(全然いじらないで、知ったかぶりするのは、危険です。デジタルリテラシーの無いおじちゃんと同じになって、やることなすこと全部没になるので、絶対自分でいじれないとダメです。ですので、時代に乗るには、プログラムをいじるくらいできないと時代に置いてかれます。文系・化学、薬学、医学、自然科学系でもプログラミングがスキル必須です。ArduinoとPCでPythonくらいなら誰でもできますので)
②当然、直ぐには、普及しないコト、モノですが、どうなれば、普及するのが技術的観点で考える。
コストなら、どこがどういう理由で高いのかを解析して、高い理由がどこかの産業がイノベーションを起こせば払拭できるかを自分で推理推論します。解析するスキルの基本は、企業における経営の数値とコスト計算、ビジネス学(他業界を理解できる)です。20代から35歳までの間に、スキルを身に着けないと、40代に飛躍できません。企業内で、イノベーションを起こす人は、稀で、どの会社にもいるわけではありませんが、多くの事例では、20-30代は、くすぶっていて、泣かず飛ばずで、40代-50代で大きなイノベーションを起こす事例が多いです。それは、上記のスキルを35歳までに身に着けてきた人で、35歳まで出世するより、時代の流れを読めるスキルと読める人になる経験を積んだ人が、最終的に50代から出世する例が多いと思います。 これは、過去事例ですが、現在は20代で全てやれる人材もいます。
③オペレーション業務から抜け出す
企業の99%はオペレーション業務です。既に既存の仕事のやり方とルールがあって、それを正確に迅速に大量に処理することが求められて成績となります。しかし。既存のオペレーションだけやっている企業は、10年先には、衰退します。時代の流れにのるための活動をしないといけませんので、イノベーションを狙いたい若者なら、オペレーション業務は35歳から40歳で抜け出したほうが良いです。卒業するという意味で抜け出せれば良いですが、場合によって、左遷された結果オペレーションから外れた場合もラッキーだと思います。私など、性格的に、オペレーション業務が向かないので、開発部門にたどりついた経緯がありますが、もし、ずっとオペレーション業務をやっていたら、自分の会社は将来の技術開発や市場開拓を逃していたと思いますので、オペレーションに向かないつまり、現業に役にたたない社員も貴重であると思います。そういう社員を大事にできる会社、組織がなければ、その会社は将来沈みますので、将来がありそうな企業に転職したほうが良いです。これは、昭和、平成の話しですので、現在は、AIの時代ですので、今までの常識、ルール、全てがひっくり返る時代を迎えてますので、学生さんの頃から、自分の思う世の中をつくっていきたいという気概で、上司である40-50代以上が言うことを聞かないで、自分で作っていく気概と努力をもって生きていってほしいと思います。 会社上司の方向付ではイノベーションは起こせませんので、自分の思いを追求したほうが、動きが自然で成功しやすいです。少しでも他人からやらされている兆候があるなら、イノベーションを起こす仕事は失敗します。ほんの些細なミスが致命的になるのがイノベーションの怖さです。あの時気づいてこうやっていたら、プロジェクトは成功していて、未来は違っていただろなと思うことはたくさんありますが、それって、ちょっとした些細な点を見逃していたことが多いですので、人任せでなく一人の頭の中でプロジェクト全体を考えながら進めていかないと失敗します。AI時代なので、人任せでなくAIと相談しながら進めていけばコストも時間も随分節約できる時代です。
④新しいことのアイデア AI政府
例えば、現在の民主主義なんて、WEBとAIの時代には、合ってない制度だと感じないでしょうか。
個人の思う幸せは、個々で違うのですが、昔は把握できなかったから、民主主義で多数決で決めてた、多数の人が生きる生き方に合わせていきる時代が数百年続いてきてますが、AIがあれば、個人個人の生き方に合わせた生活環境を把握できますので、一律で行政と関わる必要がないので、個人に合った、社会保障、税金をカスタマイズすればよいのです、そうすれば、左翼、右翼など2分して争う必要などなく。個人個人に合わせた生き方をAI政府が合わせてやればよいのです、そのために、予算がどのくらいいるかなど政策はAIがやればいいのです。公務員は、人でなければできない仕事に集中してもらえばよいと思います。AI時代には、自分の理想とする生き方を明確に持って、実現しようとする若者が活躍すると思います。皆さん頑張って目指してください。
人が絶対無理でこんなこと言ったら常識外れとか、バカにされるというようなコトに注目して
新しいチャンスがないか考えることが良いです。イノベーションを起こせる人は、人と同じことを
することが嫌な人が圧倒的に多いです。
世の中 業界でハマったきりで一生を終える人がほとんどですが、定年後が長くなってきてますので
今の仕事をリタイアした後別の業界に入った場合のことを若いうちから想定しておいたほうが
老後が有意義になると思います。
=>業界も一つのメディアであるという見地からの考察です。メディアの属性が所属員に染み込んでしまうという弊害は、全てのメディアに共通の性質です。
事例1:私の友人で、大企業の役員が何人かいますが、退職してからも役員癖がぬけなくて、
一般的なおつきあいができない人が多いです。
=>数十年部下を使って仕事をして、部下によいしょされながら生きてくると、お殿様になってしまって、いざ退職しても周囲の人を部下扱いして、総スカンされる事例が結構あります。
=>それって、現役の役員時代も新しい環境に身をおいてこなかったからではないかと思います。
私は偉いさんではありませんでしたが、研究開発部門にずっといたので、時代の変化を追うのが仕事だったので、常に新しい環境と新しい業界、ビジネスと接触してきたので、老後も新しいものを追う習慣がついているので、昔の仕事の仕方を引きずることはありません。強いて言えば、コト作りが大事だという体験だけは、今でも守ろうとしていることぐらいです。
事例2:自分の業界に浸かったままだと新規ビジネスはできない。
私の体験談ですが、プリンタ開発屋なので、やっていることは紙などの媒体にインキを載せるだけです。
製品開発の片手間で、紙にインキを載せる技術を原理別に分類して、徹底的に学習しながら、印刷業界の成り立ち、製紙業界の市場、印刷物の市場、各市場ヒアリング、エコシステムまで知ることができましたが、なんと20年かかりました。特に重要なのは、実際に企業訪問して、ご意見を聞くことですが、ただ聞くだけでなく、そのご意見の背景を必ずつきとめて、出張レポートを書くことでした。ですので、企業訪問前に、帝国データバンクで企業情報や、業界新聞など業界情報をしっかり調べてその会社の置かれている環境と生い立ちなどを頭につっこんでから訪問しないと何を言われているか納得ができないことを悟りました。その手の訪問なら営業とかサービスと連れていけばいいと思われるかもしれませんが、相手が印刷工場で、モノ作りをしている企業なので、技術的な内容のお話しがメインですので、文科系をつれていってもお相手にならないので、極力営業は連れていかないようにしました。工場見学をして、印刷機がどうしてこうなっているかを理解できるのは、機械系の技術者でないと無理なので、機械系の技術者で営業的なアプローチができるメンバーなら連れていきました。
=>ここで大事なのは、自社のバリューチェーンでは、新規の事業開発はできないということです。
全ての仕事価値はトップが決めて会社の方針に従って、全社員を向かわせるのが企業ですが、これが新規事業開拓では、邪魔になるのです。トップをはじめ経営陣は、自社の事業を成功させて出世してきた人たちなので、自社の分野の専門家であって、他業界では、全く素人さんなので、新規事業分野で、他業界の価値を理解して方向性を判断できる経営者はほとんど居ないということです。ですので、新規事業の担当者は、自社の経営陣でなくターゲット業界内のバリューチェーンの中にいる人とかエコシステムを十分心得た人から意見をもらって方向づけしないと失敗します。ここが、新規事業が滅多に成功しない大きな原因で、自社のバリューチェーン内で方向付してしまって、投資したけど失敗するのは当たり前のことなのです。
●日本の総合商社の強さは、業界を習得する能力が高い点だと思う。
多くの業界をまたいで、ビジネスを拡げている総合商社がパッケージ業界に特化した子会社をもってます。パッケージングなら、大手の印刷会社とかフィルム製造、製紙会社、容器会社などが専門業界なのですが、総合商社は、パッケージ各業界の特徴と得意不得意を熟知して、自社の付加価値をだせるビジネスを展開してます。それは、総合商社の社員に業界を理解するノウハウが秀でているからです。各パッケージ分野の専門企業では自分の業界しかわからない社員が多いので、いろいろなパッケージ業界を理解できている総合商社系のビジネスに付加価値をとられてしまうということです。総合商社が給料が高いのは、入社時点からの特訓が効いてると思います。いろいろな業界のビジネス現場に突っ込まれて、ベンチャービジネスを体験させたり、世界中を歩き回っていろいろなビジネスと業界の存在を学習させて、業界というものを短期間に理解習得するスキルを身につけさせている点が特徴だと思います。一般企業だと、自社の文化と風習を学習させるので5年くらいかけて、それ以降も自社のかかわる業界をとことん習熟させるだけ社員を飼いならすだけですので、いざ新規の業界へ進出したいときにできないということになるのです。入社当初からいろいろな業界があって、そこに進出するための教育をしておかないと企業文化として新規事業開拓は、育たないと考えてます。