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スレッドNo.74

【コト作りの実例1】コト作りが自分で出来ない場合は、社外で探す<デジタル印刷機開発の例>

技術者がコト作りやるのは、専門分野ではないので、なかなか出来ないものです。
私も40歳くらいまで、コト作りの存在すら知らないで、仕事をしてました。
しかし、コト作り無しに新規開発製品を作ってしまって、全く売れないという酷い目にあって
初めてコト作り(お客様の立場になって何が本当に実現したいコトか)を意識せざるを得なくなりました。
私の場合、印刷業者向けのデジタル印刷機の開発でしたので、印刷業者様の価値感、仕事の仕方など
なかなか理解できるものではありませんでした。
やったことスタートから製品化まで10年がかりでした。
①業界内で、私の開発に賛同して協力してくれるパートナー企業を探す。
②パートナー企業の経営者で、クレバーな人と懇意になる。
=>クレバーな経営者でないと、新しいコト作りを想定して、業界の未来を語ることはできません。
=>そのようなクレバーな経営者は滅多にいませんが、業界新聞や業界組合をあたって、有名な社長さんはどこの業界にも数人居られますので、その方たちにアプローチするのが重要です。
③開発の方向性を複数社のクレバーな経営者さんと徹底的に話しあう。
=>クレバーな社長さんでも自分の会社のおかれた環境でのニーズに偏る傾向があるので、業界内で
企業規模が異なる複数企業でのニーズを探る必要があります。私の場合は、従業員数人の企業と数十人の企業と数百人の企業と数千人のトップ企業の4セグメントで経営トップと相談しながらコト作りしました。
④機密保持契約して、アナログ印刷原価計算を教えてもらって、デジタル化のシミュレーションをする
=>現在のアナログ印刷のコストに対するデジタル化でのコストメリットをその企業にあてはめるために
当該企業の原価計算を教えてもらって、デジタル化でのコストシミュレーションを作って、それを見せながら開発目標を検討しました。
=>お金の計算は、コト作りの基本ですので、まずは、お金の計算で納得してもらえるようにしないと
製品開発の目標が定まりません。当初はなかなかコストメリットが見つからずに、出口が見つからないのですが、技術開発を進めることで、コストメリットを稼いていく活動を行いました。その活動で10年近くかかりました。
●コト作りの検討を初めて、5年くらい毎月のように全国の印刷会社様に出張して、お話しをうかがう活動をしておかげで、自分でも印刷会社の懐具合と皮残用ができるようになって、ようやく、コト作りができるようになってきました。
●コト作りは、自分ではなかなかできないので、社外のパートナーをみつけられるかがキーポイントになります。 社内だと会社のバリューチェーン(忖度、会社の体質、部門の都合)がはいってしまって、客観的なコト作りができないので、社外と接触することが成功のポイントとなります。

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