序盤の展開に新鮮味を感じるのは久し振りな気がします
主人公が異世界人だから「こちらの世界」に居候する流れになるのは当たり前なんですけれど…これまで主人公は一貫して「ホスト側」でしたからねぇ、何だか不思議な気分です。暫くの間は「一人プリキュア」体制で進行していきそうなのも過去シリーズに無い話運びですね。
それでいて古参のファンにはすぐそれと判る過去作のオマージュを入れて来るのも嬉しいですね。「敵幹部の名前を執拗に言い間違える」のはまんま『S☆S』ですし、「全てを見通しているかに見えるどこか謎めいた(存命の)お婆ちゃん」は『無印』と『MH』の雪城さなえや、『ハートキャッチ』の花咲薫子を彷彿とさせますね。
あとはそうですね、ヨヨお婆ちゃんの「何故、あの娘を選んだのです?プリンセス・エル…。」の発言から推測するに、「エルちゃん」は何らかの理由で幼女化させられており、ヨヨ婆は成人女性の方のエルと面識があるのかもしれないですね。
>ヒーローパンチ見てさみだれ連想
確かに!そういえば今回ソラがヒーローに憧れる理由として挙げた「本物のヒーローに出逢ったから」という文言も、『惑星のさみだれ』の大人ポジの一人・東雲半月の名台詞「大人が笑うのはな、大人は楽しいぜって子供に羨ましがられるため、人生は希望に満ちてるって教えるため」にいずれ繋がっていくようにも思えました。
あと御大が言及された『水上悟志のまんが左道』ちょっと前に読んでいたんですけれど、2次試験対策やら体調を壊すやらで中々レビュー出来ませんでした(『人口大逆転』も図書館で借りて来たけれどまだ未読)。一読しての感想は…この人は根っからのエンターテイナーなんだな、ってことですね。「如何に読者を惹きつけ、飽きさせず楽しませるか?」ってことが全ての思考の軸になっていて、そのためには多少の無理も手間も全然苦にならない…そんな印象でした。私にはちょっと真似できないなぁ(苦笑)。
しかしこれだけ「自分の絵は下手で雑」・「デッサン教室に一年くらい通ったが絵を描くのは楽にならなかった」etc.作画に対するネガティブ発言が繰り返し書かれていると、一門外漢としては「『かぐや様』の中の人みたいに作画は他人に任せて、得意としている作劇・演出・構成に特化すればいいんじゃないの?」と単純に考えちゃうんですよ。それでも水上氏が「自分で書くこと」に拘り続ける理由っていうのは正直何なんでしょうねぇ…表現者としての矜持か何か?その辺りは明瞭には書かれていませんでしたけれど。
>ひろがる=ヒーローガール
この語呂合わせを思い付いた人は早く企画会議で発表したくてたまらなかっただろうなぁ…ひょっとしたらその後「広がる」⇒「空」⇒「主人公は青キュア」と連鎖していったのかもですねw(笑)。