>レジーナほどの凄みも重みも感じない
毒親持ち出すのはルールで禁止スよね。
現状、敵がいなくても支障がないほどにプリキュア側だけで完結してるからね。これから敵の存在感やら危機感を煽っていくんだろうけど、どこまで対抗できるのか。
>時事ネタ
最近神戸でエレベーター内で刺殺事件起きたじゃん。
で、マスコミは例によって犯人の異常性や↓のようなストーカーの文脈で語りがちなんだけど、個人的には以前紹介した『性犯罪者の頭の中』のような通り魔的な犯行だと思ってる。事前に相手を選んで確実に仕留める捕食型の犯罪。
今回の事件でも対象に固執してない(狙いづらいと思ったら切り替えている)、過去の犯行パターンを学習・強化しているから常習性が高く犯罪者としてはよくいるタイプ。要は相手と関係を築こうとしているのではなく、犯行のために付き纏っているだけ。殺人にまで至るのは珍しいけど、プロセスは珍しくない。
実際どうなのか知らんけど最近はストーカーが注目されるせいで拡大解釈しすぎなんよ。それ言い出したら性犯罪者は大抵ストーカーになる。現時点の情報であればAIも私の見立てが妥当と判断。やっぱりそれなりの本を何冊か読んでおくと思考のフックになるね。
https://toyokeizai.net/articles/-/902058
>千日回峰行
その話聞いて真っ先に思うのは「そういうことができるご身分なんですね」かな。自分で金を稼ぐでもなく、諸々スタッフにやってもらっているわけでしょ? それを用意するのは宗教団体なわけで。その資金源だって信者だろうし。そういう構造の方が先にくる。で、達成したから広告塔にもなると。スポーツ選手と同じ構図だね。
修行が組織資本によって成り立っていることがこの道の者さんの感想だけでもわかる。言葉は悪いけど、こういうことができる時点で現代の特権階級だと思うよ。
>教育経済学的な子育て
一番有効な方法は就職氷河期に(重なる年齢になる)子どもを産まないことじゃないの?w
今結果が出ている年代って数十年前に生まれた人たちだから、人口構成・経済状況が今と違う。そういうメガトレンドを踏まえた研究なの?という素朴な疑問が残るね。
>パワポとAI
時間かけて残業代貰えれば良し。AIに書かせてさっさと帰宅できれば良し。最悪なのは空いた時間に仕事を詰め込まれて業務の密度(量)が上がってしまうこと。
これからの人は可哀想だと思うよ。AIを前提にした仕事の密度と量を求められるんだから(同情)
>『帰れない探偵』と『夢宮殿』
あれよりは読みやすいし、不条理度もマイルドになっているけど分類するなら自分探し系だからね。
テーマ性の強い作品を読もうとすると、発達障害とかLGBTとかジェンダーとかのお約束セットばかりでゲップが出るんだよなぁ。本屋の小説コーナーがマイノリティーの見世物になってる。おかげでAIと遊ぶ時間が増えた。
新学期だろ!?人間形態お披露目(の筈)だろ!?!なら少し遅めの水着回だろぉぉ!!??!!
ところで、「ピカリーネ」って名前、何と無く響きで付けたんだと思ってましたが、「光+いいね!」の可能性もありますね。
…さて、そろそろ謝罪動画の撮影準備でもしておくか…
>メロロンはあなた達に心配をかけたくなかったのでしょう。
>いや、それはどうだろう?
僕がメロロンだったら「制限時間付きの蜜月」を全力で盾にして、プリルン以外の存在追い払いますね。
それをやらん程度には、言語化できない情がうた達にもあったんじゃないかと思います。
>闇を知る者が伝説のハートキラリロックとともに生まれる
特殊能力があるのはロックの方だけですからねー。ただの変人(陰キャ)に伝説って付けても…感はありますね。
そもそも、陽キャが毎日パーリーしてる様なキラキランドで、ロック使う奴なんてそれこそ悩み多き陰キャぐらいしか居ないでしょうし、半ば生け贄みたいな感じで生まれて来たんじゃなかろうか…とか。
カッティーやザックリーみたいなタイプが生まれた事こそが「闇の兆し」かと思いましたが、ダークイーネ曰く「メロロンと同時に生まれた」らしいですから、「闇の兆し」は「ダークイーネ」その者で問題無さそうですね。
となれば、ピカリーネはああ言ったけど、キラキランドの住人もマイナス感情を持たない訳では無いのでしょう。ただ、振り切れた陽キャだから、マイナス感情は秒で忘れてるんじゃないでしょうか。
一話の頃のプリルンを思い出すと、そんな気がして来ます(苦笑)。
で、メロロンはそんなマイナス感情の処理が下手…って所か…故に持て余してポエムに吐き出しているのかも知れない。
>ザックリーの件を踏まえてこころが改めて深堀りしたので
>「ああ、そういえば」とそこで改めて気づいたというのでも問題ないし、それが自然でしょう。
ななは積極的に話しに行くタイプでも無いし、メロロンと二人きりになる機会も無かったとはいえ、「実は私もぼっちだったんだ…」な話をするまで時間が掛かり過ぎているのを、「ななの嗅覚による判断」とするのは流石に無理がありましたか…(汗)
それぞれのエピソードの繋がりが緩い…というのは分かる話ですね。
>仮面ライダーガヴ最終回
ギャグとシリアスのバランス。子供向けと大友向けのバランス。利己と利他のバランス。仮面ライダーらしさ、小道具の使い方の上手さ…などなど、あらゆる要素が高水準で纏まっていた、近年の中でもトップクラスの傑作。
…なんだけど、何故か自分にはあまり刺さらなかった。なんでかなー?と考えた結果、「奇抜さが足りない」という結論に達した。
例えば主人公がお菓子食べると変な食レポ始めるんだけど、普通の食レポなのよ。実写としては映像の加工を頑張ってはいるんだけど、インパクトが弱い。「デリシャスマイル〜♪」のインパクトに遠く及ばない。
そういう諸々をちゃんと作り過ぎてて、狂気が足りなかったんだよな〜…拗らせた感性だとは思うけどさ…
後、科学技術の功罪としては「罪」よりだったのも個人的マイナス。組織論や社会システム論としても、既に出来上がった有害な組織やシステムを破壊する物語止まりで、創造性をあまり感じられなかったのも物足りなかった。事後処理としては地道に社会システムの改善に取り組んではいるんだけどね…やっぱインパクトが足りないんだわ…(苦笑)
>Dr.STONE
「コハクに一矢報いて欲しい」とは思ったが、文字通りの意味を厳密に再現しろとまでは思わなかったんだぞ!?(泣)
>設定的に闇堕ちしそうなのに全くそんなことなかった
「闇を知る者」という設定は、友達に対する独占欲の強さもセットで『ドキドキ』のレジーナとかが思い出されますが、今のところメロロンにはレジーナほどの凄みも重みも感じないんですよねぇw(苦笑)。「実はダークイーネの娘だった!」とかだったらまた話も変わって来るかもしれませんが、昨今のプリキュアがそんな安直なやり方を採用するようにも思えませんし。
>今週の読書
今週は「文句無しの中り」には恵まれなかったので、数撃ちゃ当たる方式でw(苦笑)。
●中室牧子『科学的根拠(エビデンス)で子育て―教育経済学の最前線』ダイヤモンド社2024
https://www.diamond.co.jp/book/9784478121092.html
目次を見れば本文を読まなくても事足りる著書でしたねw。著者は教育経済学(教育にかかるお金や時間、意志決定や成果を経済学の観点で分析する学問分野)の専門家ということですから当たり前なんでしょうが、個人的には「子どもが大人になってからの収入の向上に繋がるか否か」という単一の評価軸だけで子育ての取り組み全ての良し悪しを判断するという著者のスタンスがどうにも受け入れられませんでしたw(苦笑)。
なお著者曰く「本書の内容は、すべて国際的に権威ある学術雑誌に掲載された信頼性の高いエビデンスに基づいています」らしいのですが、(以前もこの板で話題になったようにhttps://amzn.asia/d/gFbfJjd)第10章「エビデンスはいつも必ず正しいのか?」では「『ネイチャー』に掲載された有名な論文は、70%以上の研究者が、過去の実験を再現することに失敗した経験があることを明らかにしました」と、自身の主張が鵜呑みにされないようここ以外にも各所に予防線を張っていたりもします(毒)。「第1志望のビリと第2志望の一位なら後者が有利」とか「生まれ順が後の子どもほど将来の学力が低くなる」とか、子育て真っ最中の親御さんであれば大いに気になるであろうような小ネタ満載ですが、正直話半分ぐらいに頭に留めておくくらいで丁度良いのかもしれませんね(私の場合はほぼ終わったようなものなので最早関係ありませんがw)。
●光永圓道『千日回峰行を生きる』春秋社2015
https://amzn.asia/d/c9U9cty
・参考【Wiki:千日回峰行】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E6%97%A5%E5%9B%9E%E5%B3%B0%E8%A1%8C_(%E6%AF%94%E5%8F%A1%E5%B1%B1)
著者は天台宗のお坊さん。平安時代中期から約1000年続く歴史を持ち、記録の残る過去440年間で著者含めても51人しか達成していない荒行「千日回峰行」を満行し「大阿闍梨」となられたらしい。文体を見るに著者が手ずから記したというよりも、専門のゴーストライターが著者インタビューを文字起こしして本に仕立てたように思えました(まぁ本を書くのは専門外でしょうからねぇ)。
行の最中に怪我をしたらどうするのか?ドクターストップが掛かったりしないのか?という誰しもが抱く尤もな疑問に対する答えを纏めると「怪我もするしドクターストップも掛かる。しかし行は途中で止める訳にはいかないので、主治医に無茶振りしつつどうにか工夫して乗り切る」なんだそうです。歩くのだけならまだしも、回峰700日目直後には断食・断水・不眠・不臥で9日間お堂に籠ってひたすら不動明王にお祈りする「堂入りの行」においては、堂から出る時には瞳孔が開いて自力で立っていられないんだとか … いやそれほとんど死ぬ一歩ですから(ドン引き)。ただ著者の場合は、ご自身でも分析されている通り「あたかもトップアスリートがやるように、いろいろ試行錯誤してレベルアップするのをゲーム感覚で楽しんでいる」節があり、一時代前の根性論とも悲壮感とも無縁のどこかしら飄々とした記述が私には印象的でした。
まーでも本書の感想は「これだけ大勢の人を巻き込みつつ、正直よーやるわw」の一言に尽きますけれどw(毒)。
●土屋うさぎ『謎の香りはパン屋から』宝島社2025
https://amzn.asia/d/c0wmDyE
◆◆◆
― その瞬間、焼き上がったパンのように、頭の中で描いていた思考が一気に膨らんだ。
◆◆◆
2025(第23回)『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作。上の引用は主人公の決め台詞。
パンに纏わる蘊蓄と謎解きとを上手く絡めつつ、また謎を解くごとに主人公の交友関係の輪が少しずつ広がっていく王道の構成は『成瀬』シリーズを彷彿とさせ、ほのぼの感溢れる万人向けの作風ですね(悪人が登場しない点も共通していますし)。なお著者は四年に及ぶパン屋でのバイト経験をお持ちで、既に漫画家として商業誌デビューされているとのことです。パン屋の内情の描写が妙にリアルで、映像化向きの文章なのも納得の出来栄えでした。
とはいえ、無理矢理感漂う推理含め、大賞受賞作にしてはミステリー部分が弱い(苦笑)。加えて主人公(特に序盤)に余り好感が抱けないのが大きなマイナス要素ですね。初対面の人に向って「隠しておいでですが、今あなたはこれこれのトラウマを抱えていますよね?私の推理が間違っていると仰るならその証拠を見せてください」なんて、普通の感性の持ち主ならまず口にしない発言が飛び出したりもしますから…と言う訳で、総合的には買ってまで読むほどの出来では無いかなぁという評価です(表紙が気に入ったのでジャケ買いした私ドンマイw)。
>帰れない探偵
最寄りの図書館では絶賛貸出し中か〜。今から予約したところで今年中に読めない可能性が高そうですねw(苦笑)。御大の紹介文からは、何となくイスマイル・カダレ『夢宮殿』に似た話なのかな、と思いました。
>奄美大島の外来種マングース根絶成功例
>固有種が多いので、流石に在来種を守らない訳にもいかない
そういやこのトピック(↑)も7月だったかな、『サイエンスZERO』で偶々視聴しましたっけ。やっぱり固有種の数が多いっていうのは世論にも訴え掛けやすいし、支持も取り付け易いですよねw。
あと何と言っても、固有種にして絶滅危惧種の象徴たるアマミノクロウサギの存在が大きいように思います。これこそまさに「カワイイは正義」ですねw(苦笑)。
>最近の「AIと私」
この間仕事でパワポを使用したプレゼンを行うべく、自分が喋る用のカンペ原稿をたっぷり二時間は掛けてウンウン言いながら作ったんですけれども、同僚曰く「そんなのChatgpt(有料版)にパワポを貼り付けて「このパワポ全体を〇分間でプレゼンする文章をアップしてください」と指示すれば一瞬だよ。」と言われました(私は確認していませんが、同僚曰く「ほぼ手直し要らずそのまま使える」文章が出力されたらしい)。これこそまさにデジタル資本主義そのものですなw … なお弊社は有料版を導入していない模様(涙)。
>クリームソーダのポエムがななに刺さった理由
>ななもメロロンも同じ様な背景を持ち、同じ様な救われ方をしていた
>パズルの一番大事なピース
ああ、その辺は人格形成のどこに重点を置くかでもあるんだけど、ななに関してはそこまで重要なピースと私が思ってないってのもありますね。
例えば「クリームソーダのポエムがななに刺さった理由」もうたが突然歌うのと同じように突然ポエム言うから気になった(その時点では自分の過去と重ねてはいない)→ザックリーの件を踏まえてこころが改めて深堀りしたので「ああ、そういえば」とそこで改めて気づいたというのでも問題ないし、それが自然でしょう。
ななの話を聞くと、「え、めっちゃ重要な話でうたも超重要人物じゃん」ってなるけどおそらく本人はそこまで思ってない。理由は感想で書いたとおりで、ななの心性から言うとおそらくうたと出会ってなくてもまあ、何か上手くやったんじゃない?ってくらいには柔軟性がある。ピアノもそうだけど色んなことが影響しやすくて、七不思議みたいに本人的に都度色々試行しているんだろうと想像できる。ななに関しては「救われた」よりも「試す機会を得た」と捉えるのが妥当だろうと。
ここがこころと違うところで、こころは過去がダイレクトに人格形成や現在の行動に影響されるんだけど、ななは咀嚼して経験値化していくから、単一の過去エピソードが人格形成に直接的に影響を与えているという風には私は見ないですね。
通常の物語的な作りとは反するんだけど、ななの掴みどころのなさってそういうところに起因しているので。で、こういうキャラ(心性)は改めて振り返ることで「ああ、あのときのことって、今のこれと同じなんだな」と再解釈したりもする。前回のうたとお婆ちゃんのエピソードに近いっちゃ近い話運びでもありますね。
エピソード的にはそのキャラの核心的重要エピソードに見えるんだけど、心理構造的にはそこまで重要じゃない(数ある手札の中でそこそこ強いカード程度)みたいな出し方ができるななならでは、という意味でも綺麗に入れてきたなってのが私の評価。
>鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。
まだ50ページも進んでないけど、すでにウンザリするくらいにはうるせーなw
な〜〜んか、最近のメロロン観てるとキラキラのゆかりさん思い出すんですよねぇ…
ほら、あったじゃん。キュアマカロンとロリゆかりが対峙して、「明るい所に行くと寂しい気持ちがバレちゃう!!」って陰キャ丸出し台詞言うヤツ。
「恵まれた環境に居ながらも態度は硬化するばかり…その理由は実はヘタレなだけだった」って所が重なって見えるんですかね〜?
>プリルンの姿を見たキッスは複雑な心境。
>彼女なしで変身したことに罪悪感があるのかもしれない。
ふむ…プリルンを崇拝しているメロロン的には、プリルン以外の友達を作る事は裏切り行為になりそうですね。
「もう『ねえたま』とかいらねーから」って暗に言ってる事にもなりかねない。
関係が非対称だと起こるのか、どうでも良い事でもその人のお伺いを立ててしまう…みたいな判断力?主導権?の丸投げには心当たりがあります。
>ハートキラリロックは壺のようなオブジェクトに変化
某ソ○ルジェ○に見えるのがヤダw
あっちこっちで花のモチーフがあるから、蕾の様にも見えますが…さて?
>ななに謝らなければいけない回
いや〜でも「ななも実はぼっちでした」は中々の後出しジャンケンだと思いますよ?
これが無いと「クリームソーダのポエムがななに刺さった理由」とか、「ななもメロロンも同じ様な背景を持ち、同じ様な救われ方をしていた」とか繋がりませんもん。うたまたはプリルンに救われた後の人生のギャップも極端ですし。
パズルの一番大事なピースを最後まで隠されてた気分ですよ。
ザックリーの件でもそうでしたが、「立ち直りたいけど上手くいかない」人に手を貸す程度のモチベーションの人ですね、ななは。現実的にも良い落とし所だと思います。
ただ、その立ち直りたい人を嗅ぎ分ける嗅覚がどうなってるのかは、未だに謎に思えますが…
>川上和人
>海底火山の隆起により生まれた新島に形成される生態系をリアルタイムで観察
覚えのある研究だと思ったら、この人もやっぱり「サイエンスZERO」に出演経験ありですねw(↓)
https://www.nhk.jp/p/zero/ts/XK5VKV7V98/blog/bl/pkOaDjjMay/bp/pG20WbD36X/
恐らく記事の内容は、本の内容と被っていると思われますが…
>そこまでして在来種を守る行為に意味があるのかな…
思い出すのは「奄美大島の外来種マングース根絶成功例」ですね。
あれくらいガラパゴス化した島だと固有種が多いので、流石に在来種を守らない訳にもいかないかと…
因みに、奄美大島に持ち込まれたマングースは、ハブはあまり捕食しなかった様です。固有種の方が捕食し易かったって事かな?
マングース根絶後は、クマネズミや野良猫による固有種への被害が継続している様ですが、却って悪化したという感じでは無さそうです。(ChatGPT調べ)
>最近の「私とAI」
Small Language Models are the Future of Agentic AI(↓)
https://x.com/ihteshamit/status/1957089843382829262
https://notebooklm.google.com/notebook/0e48bdc5-8949-4130-a78e-a51f3d72ca98
論文そのもののオチとしては、「LLMもSLMも適材適所じゃね?」という当たり障りの無いものでしたが、英語論文の内容を気軽に把握できる様になったのは嬉しいものがありますw
>SAND LAND
同じ様な話の繰り返しになるのは、最早日本漫画の宿命の様な気もしますね…
一方で、ラオがさらっと言ってた「偏見」という概念がクローズアップもされそうで、アウェーでのパワーバランスの調整が見所になりそうです。
>ウィッチウォッチ
…やはり性別など複数必要無かったんだ…
「性別:美少女」だけがあれば良い…
「日経サイエンス 2025年9月号 特集:連続する性」(↓)
https://www.nikkei-science.net/modules/journal/index.php?vol=202509
先日記事にした「プリキュアシリーズにおける『敵との関係性』の変遷」がなんかやたら拍手ついたんだけど、ああいう総括的な記事に需要があったのか、AIが書いたことに関心を持たれたのか、ようわからんなw
>最近の流行りなんでしょうか?
というより、粉飾決算のよくある手法だからみんなやってるんだと思うよ。
>最近AIと話したこと
トランプ関税関連で80兆円支援ってあるじゃん。アレ聞いたときに最初に思ったのは「この半年で80兆円もの事業を企画することって可能なの? 1件1000億円としても800件よ?」。一応私も仕事で工事件名の予算を立てたり、工事をやったことあるけど、そんなにすぐにできないからね。
AI曰く、半年で800件ものプロジェクトを企画するなんてことは不可能。この手のやつは盛りに盛ってるのもあるけど、すでに民間で走っている件名や構想段階のものを無理くりカウントしているってパターンが多いとのこと。あとは債権放棄とかで実質的にチャラにするとか。80兆円は言わば見せ金(政治的アピール)で、実際には使わないことの方が多い。まあ常識的な答えよね。
なんだけど、ルトニック商務長官って人がアメリカのテレビのインタビューで「80兆円は民間ではなく日本政府が出す。それをアメリカが好きに使える。リターンの9割はアメリカ」と答えているんだね(検索すると記事や動画がすぐに見つかる)。で、このコメントを引用して日本の自称?専門家やジャーナリストが日本はタカられたんだ!と批判してたりする。
これも思うわけよ。
「そもそも80兆なんて金、日本に用意できるわけないじゃん。百歩譲って用意してアメリカに渡したとして、いくらアメリカでも80兆円もの企画を立案・実行する能力はないんじゃない?」と。ベースでやっている仕事に+αするんだからさ。アメリカの国家予算は1000兆円近いので日本の感覚でいうと10兆円くらいの投資金額にはなるんだけど、それでもデカいよね。ちなみに日本の年間公共事業費は約6兆円。
これもAI曰く、実行するのは無理っすね、とのこと。5年、10年に分割したとしても難しいんじゃない?と。金があっても使う能力(マンパワー)がない。ちなみに日本は金額については明確にしてない、と公式見解を出しているんだけど、これはアメリカも日本もお互いに都合の良いように言えるためのもの。そういう意味でも政治的パフォーマンス性が強いって話ね。ChatGPTとGemini両方に諮ってもそう判断する方が蓋然性が高いと回答されました。
その答えがわかるのは先なんだけど、自分の常識力と自称?専門家やジャーナリストの言い分が正しいのか、ストックしといてもいいかなって。こういう自分の感覚をAIに諮ってみるのも面白いかなって。
ちなみに「合意文書」ではなく「覚書」になるみたいですね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc2813b78d2110f592e9fda9fa27ae505b81322d
↓
って書いた直後に続報が出た
https://news.yahoo.co.jp/articles/81598c7f90b2a5d44aad58c05f3686daf68065b2
「共同文書」ね。
ChatGPTの解説
■合意文書
国際法上の拘束力を持ちうる(条約・協定・協約・交換公文などに該当)
通常、両国の**署名・調印・批准(または承認)**のプロセスを経る
事前に法律上の責任や実行手続きの整備を伴う場合が多い
◆政治的意味
公式な約束であり、後に撤回・修正するには外交上の代償を伴う
国内的にも、国会での承認手続きが必要なケースがある(日本では憲法73条3項、条約の締結手続き)
■覚書
拘束力を持たない合意。あくまで「確認的文書」「了解の整理」にすぎない
実務的には「今後協議していく予定」「努力目標の共有」に使われる
多くの場合、署名のみ(調印や批准は不要)
◆政治的意味
対外的に「合意したふり」ができるが、後から「実質的な合意ではなかった」と逃げ道を確保可能
国内的には野党や国会に対して「約束はしていない、あくまで意思確認」と言い訳できる
特に外交の「玉虫色」処理に用いられる:矛盾する立場同士が政治的決着を図る際に使われやすい
■今回のケースでの含意
あなたが引用された報道に基づくと、今回の「80兆円対米投資」に関する日米の動きは:
当初:合意文書(公式な約束)にしたくなかった日本側
理由:対米従属イメージの回避、国会追及リスク、将来的撤回余地の確保
変更後:米側の圧力で“文書化”には応じるが、法的拘束力のない“覚書”にとどめる
これは典型的な政治的妥協の産物です。アメリカは国内的・外交的に「日本からの巨額投資を引き出した」という成果をアピールしたい。一方日本は、実際に公的支出を約束したわけではないため、「法的拘束力のない文書」によって政治的ポーズを取ることで米国と国内の両方に体面を保つという構図です。
今回の「共同文書」の位置づけ
「日本がアメリカに対し80兆円規模の投資を行うことについてアメリカ側が文書化を求め、日本政府は、それに応じる方針」
この文脈でいう「共同文書」とは、おそらく以下のような形式になります:
首脳・閣僚間の会談後に作成されるJoint Statement(共同声明)形式
明確な拘束力はないが、両政府が同一の認識を有していることを公に示す政治的文書
対内・対外的に「日米が合意している」という印象を作り出す目的
つまり、法的拘束力はないが、「言った・言わない」論争を避けるための外交的ツールと捉えるべきです。
■ 政治的意義
この「共同文書」には以下のようなメタ的意義が含まれます:
野党や国内批判への**「説明責任」アピール**
アメリカに対しては「文書化に応じた」という譲歩のシグナル
しかし国内的には「覚書レベルであり法的拘束力はない」と釈明可能
両面作戦的な折衷型文書
つまり、お互いにめっちゃ粘ってるな~って話ねw
感性が人とはちょっと違う単なる変わり者というだけでも無いし、今回のエピソードにしても、例のうたとの出逢いのエピソードをメロロンに語るタイミングを見計らっていた節が見受けられるし、いわゆる「思い立ったら行動あるのみ!」の脳筋女子とも違う気がしますしね、脚本を考える中の人は凄いなぁ…。
あと敵サイドの関与が一切無い「味方側の呪いアイテムで闇落ち」っていうのも興味深かったです。
>過疎ビジネス
最寄の図書館に置いてないな~と思ったら、先月出版されたばかりの新書なのかw。まぁ少子高齢化の進む昨今、さもありなん的な事件なので、買ってまでは読まないかなw(苦笑)。
「三店方式的に資金還流」の手口は、『Fラン大学就職チャンネル』でも最近取り上げられていたAI企業のオルツ破綻(↓)と全く同じ構図ですねぇ、最近の流行りなんでしょうか?
https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%e3%82%ab%e3%82%ab%e3%83%81%e3%83%a3%e3%83%b3%e3%83%8d%e3%83%ab%e3%80%80%e3%82%aa%e3%83%ab%e3%83%84&mid=CCB945C2F35A4F2A2A43CCB945C2F35A4F2A2A43&FORM=VIRE
>今週の読書
● 川上和人『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』新潮社2017
https://amzn.asia/d/eKA9oCN
同じ鳥類を研究対象にしていても、生きている野鳥の言語研究をメインとする『僕には鳥の言葉がわかる』の著者とは随分スタンスが違うなという印象ですね。
タイトルから「この人は鳥が嫌いなのか?」と思いましたが、どうもそうではないようです。生きている鳥そのものに関心があるというよりも、膨大な数の骨格標本やDNA解析によって、進化の系統樹における位置づけ(新種発見に繋がることも)を行ったり、日本固有の鳥を保護するため外来種の動物の駆除プランを策定・実行するとか、海底火山の隆起により生まれた新島に形成される生態系をリアルタイムで観察したりとか、要するに鳥を中心に置いた周辺研究全般に関心があるみたいですね。
難点は一ページ当たり平均して3つか4つは登場する自虐ネタや本&サブカルネタですね。最初の取っ付きは面白いんですが、読み進めるに従ってそれらの小ネタがだんだん雑音になって肝心のメインの記述が頭に入らなくなってくるのが残念w(苦笑)。つまりは昨日の夏休み子ども科学電話相談でも回答者を務められていたみたいですから、一般向けの啓蒙活動を心掛け過ぎるあまりの勇み足、ということなんでしょう(↓)。まぁ全体としては一読して損は無いと私は思いました。
https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/kodomoq/kod20250216_03.html
本書から興味を惹かれた話題を一つ紹介します(↓)。
① 小笠原諸島のとある島で在来植物保護のため外来植物のヤギを駆除しました ⇒ 実はヤギは外来植物も食べていたため、その外来植物が在来植物を駆逐する勢いで大繁殖しました ⇒ 結果同じく外来種のクマネズミも増え、ヤギに代って在来植物の成長を阻害するようになりました。
・教訓:外来種が複数存在する(食べる種と食べられる種)場合は、現段階では問題を引き起こしていない後者から先に駆除するべき。
② また別の島で在来種の海鳥を襲っていたクマネズミを駆除しました ⇒ その海鳥は絶滅を免れましたが、今度はクマネズミを餌にしていた別の在来種のタカが姿を消しました(クマネズミ侵入以前は豊富にいる海鳥を餌にしていたが、侵入以後は海鳥が減ったため代わりにクマネズミを食べるようになっていたため)。
・教訓:一度生態系に組み込まれた外来種は一気に根絶するべきではなく、在来種の個体数の回復を待ちつつ徐々に駆除するべき。
そこまでして在来種を守る行為に意味があるのかな…と個人的に思わなくは無いのですが、この辺りの試行錯誤の経緯はまさに研究者仕草って感じではありますね。
>民主主義を否定してるっぽいから、そこが「AI」に置き換わる
>現代の王権神授説
財務大臣就任にあたり「民意を得た」との大義名分が必須だと考えて、国政選挙に出馬し当選したバルファキス氏とは対照的ですねぇ。今や弱小国の方が民主主義を掲げかつ実践しているというのが何とも皮肉です。
イーロン氏が「民主主義の否定」を公言している点は、まんまファシズムと重なっていますね。違う点としては、支配層たるエリートとしての資格を得るためには、党が唱えるイデオロギーに対する忠誠心と献身的奉仕をアピールすることで党指導者の覚えをめでたくする必要があった(要するに王同然のヒトラーやムッソリーニの歓心を買うべく腐心した)ファシズム体制に対し、イーロン氏は(当のAIから指摘されているように)「自分がAIより上だと本当は思っている」から、「所詮AIなど自分達が与えるデータ次第で出力を自在に左右できる傀儡の王に過ぎない」とでも考えているのだろうなぁとは容易に想像が付きますねw(毒)。
>普通の人そんな頭回らねーだろ
アーレントに限らずカントでもヘーゲルでもこないだ取り上げられたフッサールでも誰でもいいんですが、『100分de名著』とかでの紹介を聞く限りは、大体どの哲学者も私を含め一般人がそれなりに首肯出来る論を展開してはいるんですよね…実践可能かと言われれば疑問符を付けざるを得ないという一点を除いてはw(苦笑)。
きゅーちゃんがツダケンのイケボなのは、SDとのちょっとした因縁によるものだとかそうじゃ無いとか…(↓)
https://x.com/kon_chiaki/status/1885873704300851469
今回のきゅーちゃんはわんだふる最終盤のザクロみたいになってましたねw
うたとお婆ちゃんの絆の証人というか。デリシャスのゆいみたいにタイムスリップした訳でも無いので、こういう役割は必要だと思いました。
>メロロンとねえたまと友達
不可抗力でメロロンの世界が広がった事で、より孤独を感じる様になってますね。
それによってメロロンにとっての「ねえたま」と「友達」の違いが、ジャイアンの「心の友」並みに曖昧になってる気がしないでも無いw
結局、お前にとっての「ねえたま」と「友達」って何なんだよ?っていう。
>夏だ!甲子園だ(怒)!TVerで見逃し配信だ!
「ネット動画の画面のプレイヤーが邪魔だから消したい試行錯誤」結果報告編。
TVerの動画はYouTubeとかと違うらしく、汎用的なプラグインは受け付けない模様。
幸い、専用のプラグインがあったので、その中の「ピクチャーインピクチャー」という、動画を別窓で開くプラグインを導入。
結果、別窓の方にはプレイヤーが表示されず、別窓自身もかなり拡大できるので、それプラスキーボードショートカットで観る事に決定。
ショートカットが機能するにはプレイヤーが映ってる画面を一旦クリックしなければいけない…というコツさえ掴めば、かなり快適な視聴環境ができたと思います。
>イーロン・マスク “アメリカ改革”の深層
>ずいぶん雑な誘導だなぁ(苦笑)
ぐはっwwwwww
盆休みだから調子に乗って予定入れまくったから、若干キャパオーバーしながら書いていたとはいえ…失礼致し御座候…orz
それでも「テックライト」って勘所をシッカリ掴んで来るのは流石ですね。
他の捕捉情報も、この道の者さんが書いて下さいましたし、あたしゃ平身低頭ですわww
>ウィッチウォッチ
>ネムシアター
…まさかメロロンを超えるポエマーが、今期現れるとは夢にも思わなんだわ…
>Dr.STONE
ゲンの仕事はオンリーワンだと思っていたけど、ニッキー種崎の寝技も中々…
まぁニッキーは詐欺師っつーより政治家って感じですが。
>過疎ビジネス https://amzn.asia/d/0uUaeBt
福島県国見町で起きた地方創生ビジネスの闇を暴いた本。
実はこの本で初めて知ったんだけど企業版ふるさと納税というのがあって、寄付額の最大9割が還付される税制優遇制度。これをどう悪用するかというと、
A社(DMM.com)が地方自治体に寄付。
↓
B社(ワンテーブル)が上記の自治体と事業提携する。実際にはこの会社は地方創生事業のコンサルタント的な役割。
↓
C社(ベルリング)がB社から受注する。この会社はA社のグループ企業。
という感じでいわゆる三店方式的に資金還流するってやり口。当然ダメなんだけど、寄付した会社名を匿名にすることで見えづらくしたり、C社しか受注できないように意図的に仕様書を作り込んだり、抜け道は多い。
これのポイントはわざと弱小の地方自治体を狙っている点。人材が乏しく、限られた人数で仕事を回しているので仕事を兼務しがち。地方創生事業の申請書すら自前で作れない。そこに付け入って主導することで単一事業どころか行政の仕事を乗っ取ってしまう。B社の社長が「(地方議員は)雑魚」って言ってる録音データがあるんだけど、まあそうだよねって。人口数千人、その大半が高齢者になっているような自治体なんて金も人材もないわけで。
……てな話を詳細に書いているんだけど、如何せんスケールが小さいというか、木を見て森を見てない感じがジャーナリストが書いた本って感じ。もっと突っ込むならそもそも企業版ふるさと納税が地方バラマキ政策なわけで、これは地方にとっても国にとっても政治的にも楽なやり方な面があるんだけど、そういう雑な仕事をシステム化していることをもっと批判的な目で見るべきじゃないの?って思う。最早地方創生自体が絵空事で、本来やるべきは老朽化したインフラを補修すること、そして人口減少に対応するための再設計であって、どこからか金を取ってしょーもない事業にそれを突っ込むなんてやり方そのものが全くのアホとしか言いようがない。これは全体を俯瞰して設計する視点が完全に欠落しているからなんだけど、まあ、そういう大きな仕事ができねーんだろうなって思う。そういう視点で書いてくれればタイトルの『過疎ビジネス』にもっと説得力が出るんだけどね。要するに国や自治体の怠慢につけ込まれてるんだよ。
ちなみにこの寄付ロンダリングはアメリカがやっぱ最強で、自分の金を自分が作った財団に寄付することができるので超富裕層の税優遇になってたり、ビル・ゲイツの財団なんかが有名だけど最早国家レベルの資金力があるので実質国家レベルで影響を与えたりと規模がデカい。
厳しい口調にはなったけど、コンサルってこんな仕事もしてるのねって意味では興味深い本。
>官僚を「選挙で選ばれていない」ことを理由に罷免
民主主義を否定してるっぽいから、そこが「AI」に置き換わるんだろうね。俺はAIに選ばれたからセーフ理論。これが現代の王権神授説。
>“自己否定”して、より大きなものの一部になったつもりになることで、不安を解消しようとする人
本の中でも「DV彼氏に依存する彼女」みたいな喩えがあった気がするけど、そういう人が多数派かって言ったらそうじゃないだろうしなぁ(苦笑)。この道の者さんが指摘しているようにどうにも結論から逆算している感がある説明でしたね。だから「行き着くところはナチズムね、はいはい」って感じで流してました。
>世界十代小説
今だったら人種(黄色人種は含まない)と性別(LGBT含む)に配慮されてない。やり直し!って言われそう。
ボヴァリー夫人は図書館であらすじ読んでそっ閉じした。今更キッツい。
>ハンナ・アーレント
ああ、それは私の先走りですね。AIと会話したときに「徹底したリアリスト」や「制度(システム)」のワードを聞いていたので論理が飛躍しちゃいましたね。
「人々が政治・社会のあり方を巡る共通の課題に関心を抱き、公共の場において特定の個人や集団の利益を離れた対話を行い、言葉で相手を動かし共同体を形成する」って言っても普通の人そんな頭回らねーだろという私の思想が前面に出てしまいました(苦笑)
>小作農(現代で言うと非正規労働者)になると状況によっては流浪民になってしまう
>そうすると村の荒廃や統治上の不安定さが増してしまうのでこれを抑えたかった
>所有=耕作=課税責任=村運営責任とすることで統治システムの安定化を図る。
成程…確かにそちらの方がより包括的というか、しっくり来る説明ですね。
改めて教科書に目を通してみると「耕地面積増(土地の開墾)が目的なら大規模経営が適しているが、収穫量アップには小農経営の方が向いていたから」とも書いていました(↓)。
◆◆◆
幕藩体制は封建権力が中間領主を排除して農村を直接に支配し、農民から貢租を収納することで成り立っていた。そのような封建権力は、たえず貢租の増大に関心を払っていたが、そのためにとられた方策が新田開発や用水・溜池の工事による耕地面積の拡大であった。…… 貢租を増大させるためには、さらに段当たり収穫量を増加させる必要があった。新田開発などの大規模な工事を行うためには労働夫役を徴発しなければならなかったので、家父長制的な大家族による農業経営を認めていたが、段当たり収穫量の増大には独立自営農民による小農経営が有利であったために、農民の自立化はますます進展した。…… こうして確定された独立自営農民を本百姓という。
(安達達朗 著『いっきに学び直す日本史 古代・中世・近世【教養編】』東洋経済新聞2016 p.302より引用)
◆◆◆
いつもの『東大のディープな日本史』の中でも「近世前期(17世紀)は、新田開発や農業技術の発展という後押しもあって、小農(家族構成は夫婦とその子供だけ・米なら年間10石程度を生産)の自立が進んだ時代」だったと述べられていますね。小作人としていやいや働かされるのと、小さいながらも「一国一城の主」として自律的に働くのとでは、そりゃあ後者の方が遥かに(上記引用にある通り)収穫率増に繋がるでしょうし、ゆえに支配する側にも「小農保護」へのモチベーションが生まれたんでしょう。
因みに、田畑永代売買禁止令が出された直接的原因は、どうもその2年前に勃発した「寛永の飢饉(1641~42):推計餓死者5万~10万人)っぽいですね(↓)。
◆◆◆
こうした窮状が、統治者の意識を「民政」へと向かわせました。…… 江戸時代には、全人口の8割以上を「百姓」が占めていました。彼らが倒れてしまったら、財政は成り立ちません。それゆえ、経営基盤の弱い小農を保護する政策を迫られたのです。…… そこで、…… 田畑永代売買の禁(1643)が出されました。田畑の権利の転売を封じることで、困窮した小農のさらなる凋落を防ぐ目的です。…… また、同年には田畑勝手作の禁も出され、本田畑への商品作物(木綿・菜種など)の栽培が禁じられました。小農を貨幣経済に巻き込まれないようにするためでした。
このように、寛永の飢饉を契機として、幕藩は年貢徴収を確実なものとするため、小農を保護し経営を安定される「民政」へと舵を切ったのです。
(相澤理『東大のディープな日本史 近世・現代篇』2016KADOKAWA p.102~103より引用)。
◆◆◆
国家財政の安定化(出来れば向上)・飢餓対策・治安維持など、諸々のベクトルが全て、江戸幕府が小農保護(というと聞こえは良いが、要するに「下々の者共よ有難く思え」的な上からの施し目線の最低限度の生活保障)を促す方向に向いていたということのようですね … で、それが江戸中期以降の貨幣経済の進展とともに制度と実体とがどんどん乖離するようになり、遂に明治期の地租改正によって保護主義から自由主義へ、つまり農村の格差を黙認からいわば放任する方向へ大転換するに至るという流れですね。
>これは歴史教育の「分かりやすさ」と「国民統合」への期待が影響しています。
>「戦後民主主義教育」では、戦前の支配構造や身分制の批判として「自立した農民=近代的主体」としての百姓像を提示。
>教科書はこの「善良な本百姓」像に乗せて、江戸時代を「共同体主義的な前近代」として描く傾向がある。
>その結果、実態の多様性や格差の存在が描かれにくい
成程なぁ … そういえば公立高校入試社会(歴史分野)の定番の記述問題の一つに「農地改革について簡潔に説明せよ」というのがあるんですが、そんな出題のされ方からも「本邦の歴史教育における関心の所在」が如実に現れていると言えるのかもですね。戦後長らく与党を担った本邦の保守政党の支持基盤となったのは「農地改革によって生まれた大量の零細自作農」でしたから、歴史教科書において江戸時代の本百姓体制を現代とシンクロさせて肯定的に描くスタイルが今なお続いているのでしょう。
あと御大のご指摘にある「教科書は教科書で一種のイデオロギーや物語で書いている」というのは誠にその通りで、先に引用した『いっきに学び直す日本史』にしても初版刊行が1973年という年代を反映して、マルクスの唯物史観を下敷きに記述されています(近代・現代【実用編】p.329にて「(日本の)経済発展」は原始制 → 古代制 → 封建制 → 絶対主義 → 資本主義近代制 → 帝国主義 → 社会主義制の経過を辿ったと説明されている)。
>お盆の読書
●オノレ・ド・バルザック『幻滅―メディア戦記』
https://amzn.asia/d/a31DoPI
文学で身を立てることを志して「田舎の神童」がパリの出版界に彗星のごとくデヴュー。しかしそこは魑魅魍魎どもが跋扈する、打算と陰謀渦巻く魔界の巣窟だった。束の間の栄光と引き換えになけなしの財産を食い潰し、尾羽打ち枯らしてどうにか故郷に舞い戻るも、そこでまた大きなしくじりをやらかし家族と親友とに大迷惑を掛けたことを悔いて出奔。死に場所を求め彷徨う最中で偶然謎の神父(その正体は『ゴリオ爺さん』の大悪党ヴォートラン)に拾われ捲土重来を誓う … まぁそんなお話です。登場人物の8割は悪党ですが、半分は本人たちの資質、もう半分は誕生間もない粗削りの資本主義システムがそうさせているようなところがありますね。新聞・出版業がマスメディアの最先端をひた走っていた19世紀前半のフランスの世相を、当時の混沌たる政治体制ともども実感出来たように思います。
個人的には、良く言えば情愛に満ち献身的、悪く言えば退屈で一面的な善人サイドの描写とは対照的に、よくもこれだけ多種多様な悪党どもを活き活きと描写出来たものだなぁと感服しました。主人公リュシアンの立ち位置を含めて作者バルザックの自伝的要素が最も反映された作品とのことで、例えば普通の小説ではまず言及すらされない印刷用紙の改良を巡る発明の詳細な顛末を以てこの長編小説の掉尾を飾らせています(バルザックは印刷工場を経営・倒産させた経験あり)。なお作中に悪徳仲買人や、貰える金次第で記事内容をコロコロ変える売文家や、詐欺師まがいの書店主は数多く登場しますが、この当時はまだ文壇とかサロンとかも存在せず、また「創作物に対し出版社なり新聞社なりが権威づけの賞を与えて新人発掘&書籍の販売促進を図る」という現代ではお馴染みの手法もまだ確立されていなかったみたいですね。
ルックスだけが取り柄のお調子者の主人公リュシアンが、自業自得ながらも周囲からフルボッコにされる物語は読んでいて些か辛いし、しくじる度に懲りずに口先ばかりの後悔を繰り返すアホさ加減にも腹が立つし、そもそも長いしで一読は勧めません … が、「これぞ文学!」という胃もたれするかのごとき重厚感が味わえる作品なのは間違いありませんw(苦笑)。
>NHKスペシャル イーロン・マスク “アメリカ改革”の深層
>勘違いした中学生の「俺TUEEE」的エリート主義と大差ない
視聴しました…まぁ、抱いた感想のほとんどは御大に先に言われちゃった、って感じですかねぇ(苦笑)。
「選挙で選ばれていない官僚に行政を任せるなんて非効率の極み、そもそも民主主義が非効率そのもの!全てAIにやらせれば問題解決!」と声高に主張するTech Right達の「0か100か」・「敵か味方か」的な厨二病的デジタル思考が私には付いていけませんね。そもそも実体経済が貧弱な状況下で効率だけを追求したって意味無いでしょうに。運ぶべき荷物が存在しないのに流通手段だけ整備しようとするようなもので、本末転倒以外の何物でも無いっていうか。あと官僚を「選挙で選ばれていない」ことを理由に罷免するのなら、イーロン氏自身にも特大ブーメランで返って来る話ですよね(毒)?
番組によると、既に米合衆国では「効率化」の美名の下に政府機関の大量閉鎖・大量解雇 ⇒ イーロン・マスク傘下の企業への民間委託が進行中みたいですね。あと多産奨励主義(プロネイタリズム)を強力に推進すると共に我が家で絶賛実践中の政権幹部が登場したりしていましたが、あんたみたいな富裕層はいざ知らず、一般庶民にとって子育てがどれだけの経済的負担になるのか分かってんのって感じだったし… 嘗て本邦において、先の大戦中の「産めよ増やせよ」、小泉政権下で行われた「郵政民営化」、民主党政権下での「事業仕分け」などなどの鳴り物入りで実施された悪名高き施策の数々が悪魔合体したカリカチュアを見せられているような気がしました。
私は社会を運営していく上では、平時においては一見無駄に見えるある程度の“遊び(冗長性)”が必要不可欠だと考えているので、あくまでこのままのやり方を続けて行くなら、現政権のみならずそれ以降も米合衆国には甚大な後遺症が残るのではないか、と思わずにはいられませんでしたね~。
>読んだけど頭に入らなかった
あ、私だけじゃなかったんだ(笑)。仲正氏の論旨の展開に問題があるのか、そもそもフロムの記述に難があるためか、今イチ「説得されない」本でしたねぇ。例えば以下の記述とか(↓)。
◆◆◆
フロムから見れば、ルターや彼の教えに共鳴した人たちは、合理的に信じる根拠があるから信じているのではなく、自分自身をめぐる不安から逃れるため、神の恩寵を“信じている”のである。
突き放した見方をすれば、論理的な意味で「信じている」のではなく、神の愛によって救われる可能性があるという信条に強烈にコミットし、他を顧みないことで、不安を抑え込んでいるだけである。しかし当人にとっては、そうした内的状態が成立していることが、神が与えてくれた奇跡であり、信仰の根拠なのである。
「[フロムの著書内の]意味ある世界を構成する一部になる」というのは、「孤独な自己」を除去して、圧倒的な力を持つ神の摂理の道具になり切ること、正確に言えば、そうなったと信じる(思い込む)ことである。個体として見た自分は無力であるが、その無力な自分を放棄することで、自分が神の摂理の中で一定の役割を果たしている、という確信を持とうとするのである。…… フロムが指摘するように、“自己否定”して、より大きなものの一部になったつもりになることで、不安を解消しようとする人は、特定の信仰を持たない現代人にも少なくない。…… 後で見るように、こうした“自己否定”の心理がナチスのような全体主義の運動を生み出す母胎になるのである。(p.66~67)
◆◆◆
うーん、別にこの道の者の端くれとして擁護する訳じゃないけれど、元引用のフロムによるルターの信仰評そのものが「まぁ当たっている部分もあるのは認めるけれど、結局それってあなたの感想ですよね?」感が拭えないなぁw(苦笑)。その個人的感想を仲正氏がそのまま事実かの如く追認して「不安を抑え込んでいるだけ」だと断言するのにも違和感を覚えるし ― 大体「合理的に信じる根拠があるから信じている」という言い方からして語義矛盾ですし ― ましてやそういったプロテスタントの信仰の持ち方(この後で言及されるカルヴァン派の予定説も含めて)が「ナチスのような全体主義の運動を生み出す母胎になる」と言い切るに至っては相当な論理の飛躍がある気がします。何かナチズムという結果から逆算して「理屈と膏薬は何処へでも付く」的な論を展開しているように思えてなりませんわw(そもそもドイツ南部やオーストリアはカトリックが支配的ですしね)
>世界十代小説
このうち私は七つ読んでいますけれど、現代の視点からすると既に陳腐化したものも含まれているように思いますね。例えば『ボヴァリー夫人』の写実主義(だっけ?)は、発表当時は革新的だったのかもしれませんが、大して感銘は受けませんでしたし。これがいわゆる“ゾルトラーク化”ってヤツですかw(毒)。
>ハンナ・アーレントは徹底したリアリスト
(↑)その点は私も同意見なんですが、手元の参考書(小寺聡 編『もう一度読む山川哲学 言葉と用語』山川出版2015)の記述に従う限り、彼女が「必要なのは徹底したシステムの保守と運用」を主張したようには私にはあまり思えないのですよ。どちらかというと「人々が政治・社会のあり方を巡る共通の課題に関心を抱き、公共の場において特定の個人や集団の利益を離れた対話を行い、言葉で相手を動かし共同体を形成する(p.308~9より)」つまりシステムよりは「具体的な問題について地道に対話を重ね、一つ一つ積み上げていくこと」を重んじた人のような気がするのですが。