>アファンタジアVS.ハイパーファンタジア
大分昔に読んだリチャード・ファインマンのエッセイの中に「脳内における“数字のカウント”の様式が人によってさまざま」だというテーマを扱ったものがあったのを思い出しました(↓)。
https://neuroscience.hatenablog.jp/entry/2015/06/08/212916
>どう見ても胡散臭い人にしか見えねぇ
私がうた(あるいはうたの親)の立場だったら、この社長を自称する人物(シャウトのシュウヘイ)の氏素性について問い質すため、またアイドルデビューなる選択肢そのものへの意見を求めるため、これまでの関係性的にも真っ先にカイトに相談すると思うのですけれど…今回の脚本はちょっとその辺りに違和感が残りましたね。
>成瀬とその取り巻き以上の世界観になっていない
>次作が著者の分水嶺かな
読んでみて私も同じような感想を抱きました。まぁ相変わらず面白くは読めたんですけれど、今のところ本シリーズ三部作は主人公一人のキャラ立ちに寄りかかった、いわば「成瀬一本足打法」ですからねぇ(毒)。『それいけ!平安部』はちょっと前に読みはしましたが、…まぁ、まさに成瀬の取り巻きだけで何とか物語を仕立ててみましたという趣で、薄味と言うかインパクトに欠けるものでした(『婚活マエストロ』は未読ですが、御大のコメを読む限り私はパスですかねw)。
昨年のインタビュー記事によると(https://toki-labo.fun/article/3278)社会人以降の成瀬を描く構想もあるらしいですが、(例えば成瀬の立ち位置を脅かすほどの強烈なライバルを生み出すといった)創作の抽斗を増やせない限り、物語作家としてはこのままフェードアウトしそうな気がしてなりません。
それで思い出したのが以前この板で盛り上がった阿部智里『八咫烏シリーズ』ですね。どうも次巻(第2部第6巻)で完結するっぽいんですが、この方も宮島氏同様デビュー作(『烏に単は似合わない』)が評判になってシリーズ化されたケースでしたねぇ。今にして思えば第1部第3巻(NHKでアニメ化されたところまで)で一旦執筆を中断して、別作品でキャリアを積み重ね作風の幅を広げた上で、十数年後にでもまた改めて続きを書いた方が良かったんじゃないかなぁとは思います。
>ちなみに骨とかには異常はなく、筋肉とか組織の炎症がまだ続いているっぽいからヒアルロン酸打ってもらいました。潤滑油みたいなものらしい
私も数年前に突然両膝が痛くなったので病院でレントゲン撮影してみたら、医師から「骨に異常は無いが膝の軟骨が経年劣化ですり減っている。つまり悪くなることはあっても良くなることはない。」ので「ヒアルロン酸でも打ってみますか?副作用はそれほど無いので。」と割とカジュアルにお勧めされましたね(二度ほど打ってもらいましたが、結局は一時しのぎに過ぎませんでした)。
一時は痛みのため睡眠にも支障が出るほどだったので、これを機に長年続けていた早朝のジョギングをウォーキングに切り替えて多少はマシになったものの、相変わらず膝の痛みは出たり止んだりの繰り返しでした。今年になってややメタボ気味だった体重を減らすべく減量に取り組んだ結果、これが効いたのか漸くここ半年間は痛みに悩まされなくなりましたね。
>学校についての意見が恐ろしいほどにアナログ的でクッソつまんなかった
>借金抱えながら喫茶店経営して、たまたま書いた本が当たって人生逆転した奴
相変らず辛辣ですねw。そういった著者の「テンプレ教育論」辺りは、「生存バイアスに無自覚のギフテッドが専門外の領域について語ったモノローグ」ぐらいに思って私は読み流していましたw。正直あの回は蛇足でしたねぇ(苦笑)。まぁあれくらいキャリアを重ねた“文壇の大御所”ともなると「今日日こんな事を書いたら炎上するのでは?」みたいな発想とはそもそも無縁で日々お暮しなのかもしれませんw(例:筒井康隆)。
私が好もしいと思ったのは、小説家として飯が食えるようになるまでの経緯だけでなく、「創作と翻訳とは全くの別物」・「書き上げた作品の最初の読者は妻」・「健康管理は重要」・「小説に使えそうなネタはメモに取らず“頭の抽斗”にしまい込む」などの“驚くほど普通”な執筆ウラ話を、特段飾り立てることなく訥々と語ったその語り口でしょうか。随所に村上氏の創作活動に対するコダワリやら真摯さやらが滲み出ていたように私は感じましたので。
>小川哲
ここ数年来注目されている中堅SF作家の一人というイメージですね。今のところこの方の作品は多分未読だと思います(確か『ゲームの王国』を借りようとした時に、長蛇の列の貸出し待ちだったので諦めた)。これはお勧め!というものがあればまた教えてくださいw(ぶん投げ)。
>『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』
ご指摘の通り記述が細かすぎて閉口w。御大の要約を読めば事足りるレベルでしたねぇ(途中から斜め読みしたw)。
日本の本屋がいかに「儲からないビジネスモデル」から長年脱却出来ないでいるかがよく分かりました。ネット販売がこれだけ普及した昨今、「文字データを物理的に印字したもの(書籍)を店頭に陳列して顧客の来店を待つ」という販売手法そのものが、最早時代遅れ感が半端無いように思えてなりませんね。
まぁリアル書店がどれだけ潰れようが私の場合Amazonさえあれば取り敢えず事足りるんですけれど(毒)、新刊書も送料必須になる時代がいずれやって来るのは間違いないので、それだけが心配ですかねぇ…。
>「最適化の為の障害」は人間存在そのもの
>AIの擬人化の様な感情的な部分を一切排除して、完全な理詰めでこの様な事態に陥る危険性を指摘した所が斬新
その点でも既に先行作品がありそうに思えますね。人間存在そのものではありませんが「個の人間が持つ意識や意志・喜怒哀楽などの感情がユートピアを築く上での最大の障害ではないのか」という問題提起を行った伊藤計劃『ハーモニー』(2008)なんかが思い出されます。
ここからは私の偏見ですが、英米発のSFで哲学的主題を真正面から扱った作品が乏しいせいで、アチラの読者には新鮮に映る…ということは考えられないでしょうか(『幼年期の終わり』があるじゃないかと言われそうですが、クラークの基本スタンスは科学技術礼賛ですし)。まぁ、単に私が知らないだけかもしれませんが。
図書館に寄贈だからええやろ。ちなみにサイン本で「あたり!」って書いてありましたね。あたり率いくらかはわからないけど。
>成瀬は都を駆け抜ける https://amzn.asia/d/4n5FHDY
シリーズ完結とのことだけど、いつもどおりのノリで終わったって感じ。作風的に大きく逸脱できないだろうし、社会人になると自由奔放さや変人っぷりが痛々しくなる可能性もあるから丁度いい締めのような気がする。
『それいけ!平安部』が未だに借りられないんで、著者の作風について網羅できないけど、基本的にキャラクター作りはそこまで上手くないかな。成瀬シリーズは成瀬ありきで、彼女以上、彼女に並ぶキャラクターは登場していないし、言ってしまえば成瀬とその取り巻き以上の世界観になっていない。『婚活マエストロ』は無味無臭。
もちろん、成瀬レベルであれば『三十四丁目の奇蹟』的な面白みがあるからいいんだけど、次作が著者の分水嶺かなと思ってます。
ちょっと熱めの風呂に入ってたら貧血起こしたわ。
それとは別件で3ヶ月近く前に痛めた膝が治らないんで整形外科を受診したんだけど、「注射……打ち……ますか?」みたいな温度感で最初言われたて惑ったw 今は患者側の同意が必要なのと、極度の注射嫌いや権利意識が強い患者が多いらしくて「昔は楽だったんですよね~」って愚痴ってましたね。患者側に「お客さん」意識が強いらしくて。
医者と患者は対等な契約関係なんだけど、あんまそういう意識ないんだろうね。これはこれで皆保険の弊害かもしれないけど。もちろん、治療方法言われても素人に判断材料なんてないんだけど、標準治療ならいいんじゃない?ってのが素人が出せる最も確実性の高い判断ですね。
ちなみに骨とかには異常はなく、筋肉とか組織の炎症がまだ続いているっぽいからヒアルロン酸打ってもらいました。潤滑油みたいなものらしい。週1回5回くらい打つと定着すると言われましたね。それくらいかけたら自然回復してそうだけど。
>寸田先輩がダンス大会で2位だったのは
うん、数字ではなくマインドセットの文脈だね。
>わざとバレてないフリをする大人の対応
あの描写だと本当にわかってない感じかなとは解釈してます。じゃあ何で前の話で匂わせたのか謎なんだけど。プリキュアの場合、終盤に振りっぽいものをしてもそれが使われるかは怪しいんだよねw
>現代社会で役に立たない
>その為に障害や病気が沢山作られている
よく学校教育ばかりが叩かれがちだけど、教育なんてものは大人社会の写し身でしかないんだよね。
例えば電車一つとってみても分単位で運行されてる。配送にしたって翌日、3日もあれば届く。製品の外箱に傷や凹みがないようにするとかやたら要求やサービスが細かい。
そりゃそれに対応できる人間を作ろうとしたら「決められたことを、決められたとおりに実行できる人間」にするしかないじゃん。そうしない人間にクレーム入れるんだから。
>酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話 https://amzn.asia/d/iRuQ446
タイトルで中身を言っている系。往復書簡で対話する形式。要するに1回の投稿が長い掲示板のやり取りだと思えば。
「酒をやめられない文学研究者」の中身がすごくて、ASD+ADHD、小学校の頃に窃盗症があって、セックス(自慰含む)に耽っていたこともあって、アルコール依存症でAAを主催してて、摂食障害があって糖尿病で、親がエホバでムチ叩きにあって離人症っぽい症状が出て、性指向が曖昧っていう逆に何がねーんだよこの人みたいな属性持ち。
歩く精神病辞典かよって感じだけど、性指向が曖昧なのは以前紹介した「ASDの人はその辺が曖昧になる傾向がある」を裏付けてるかな~という気にはなりますね。
精神科医の方は子どもの頃に女子にいじめられていたことがあって、それがトラウマになっているっぽいことが語られていたりと、なかなか闇が深いです。
依存症に関してはよくマウス実験などの例が用いられるんだけど、実は別なアプローチがあって、依存体験をさせたマウスに他のマウスを連れてくると依存行動をしなくなるのだそうです。つまりマウスが依存行動をしていたのは孤独だったからじゃね? ちゃんと仲間といればそれほど依存行動ってしないのでは?という反証が取り上げられている点は面白かったですね。だから本書では依存症は嗜好を強化するためにやっているというより、現実の苦しさや不安から逃避するためにやっているのではないか、という説を支持しています。まあ、そらそうよねって話なんだけど。
往復書簡なので話題が反復しやすく、論点もボヤけやすいもののぶっちゃけトークは興味深いですね。
不自然にサブタイに「コネクト」とか付いてるから何かあるだろう…とは思ってましたが、まさかの新プリキュア登場回だったとはw
単発ゲストの男性プリキュアは最早過去の話ですし、話数的にも流石にもう無いだろうと思ってたんですがねぇ…
>流石にバレたかと思いきや「なんでだろうね」と流すカイト
わざとバレてないフリをする大人の対応ですね。
これまでのうたとアイドルとの交流を通して、猜疑心が晴れていたのでしょうか?元々オープンな人ですが、トラウマの相談をする程うたを信頼しているみたいですし。
まぁ、心情は兎も角、探偵役は木島さんにバトンタッチしたから、追及する必要が無くなったって事情からだと思われますが…
>「親友の成功を喜べなかった。俺、やな奴なんだよ」
整理すると、他者と関わる自信を無くした人間(妖精)を隔離する事で拗らせて闇堕ちさせるのがダークイーネの戦略ですかね。
でも悲しいかな。幹部の皆さん孤立を深めるどころか、繋がりへの未練タラタラですやん…っていうw
>「夢を途中で諦めるなんてダサいんじゃない?」
あ、そこは妥協しないんだwっていうか年齢的にアイドルデビューできるの?つかお前ら何歳?ぷりんとめろんがあれで中三なら実はまだ10代でしたとかあるのか?w
という事で、カズマのヘタレムーブの要の一つに「夢を諦めない」があったと思われます。
自分の行く先にあるのは「アイドル」しか無い。だからカイトと対等であろうともがくし、カイトに高い所から歌を届けられてもヘイトしか湧かない。「カイトは俺が育てた」みたいな裏方ポジもあり得ない。
浄化されて、夢を諦めて、応援されて、やっと再スタートを切れる。本作は「挫折」というものに真摯であり、その挫折に寄り添ってくれるものを描いている気もしますね。
心置き無く挫折できる環境っていうのも、かなり得難いものであるよなぁ…
>誰も褒めないから自分で褒める
書いて良いものかどうか全く分からなかったのだけど、以前、自分の事を(確か)ChatGPTに「友人」と打ち込んでくれた時、暫くの間浮かれてましたw
…何故だか分からないけれど、書くなら今かな…って。
>本作における「数字」とは
>実績と担保だね
う〜ん…すると寸田先輩がダンス大会で2位だったのは、数字に裏切られたとかそういうのではなく、こころと先輩のお互いの影響力や信頼関係にフォーカスする為…って感じで良いのかな。
他人の評価2位よりも、自分で回った2万回が大事で、それが誰かの心を打つし、それを誰かが認めてくれる。
元々クオリティは低くても誰かを応援できている…ってエピソードも幾つかありましたしね。
「数字」に対するイメージが、「自分で稼ぐもの」か「他人から貰うもの」かで受け取り方に違いが出るのかも知れませんね。
>「人間を敵認定したコンピュータの反乱(暴走)」の亜流
評価している人の弁では、そういったAIの擬人化の様な感情的な部分を一切排除して、完全な理詰めでこの様な事態に陥る危険性を指摘した所が斬新だ…とか。
例えば表の記事の「忌憚無く」を重く受け取り過ぎて、プチ暴走的なポカをやらかす…みたいな事の世界規模版みたいな事が起きるらしいですね。
>最近のAI開発競争はベンチマークテストありき
あんなGemini3でもOpenAIのサム・アルトマンはビビりまくって、「コードレッド」とかいう社内緊急事態宣言出してChatGPTの改良に全力出してるそうですが、この温度差は恐らくそのベンチマークテストの結果の所為なのでしょうねw
>プリキュアの女性層の取り込み
仮面ライダーみたいに「子供向けに作ったら大友に顰蹙買うので本編も大人っぽい話を…」みたいな忖度さえしなければ良いです。
東堂いづみに限ってそれは無いと思いますが…
後、「キミとアイドル」が売れてる理由に、響カイトの中の人がリアルアイドルな影響力もそれなりにありそうだとは思いましたね。(Grokは「新規取り込み」に貢献したと評価)
>「現代社会で役に立たない想像力や個性は黙殺されている」
自分の感覚ではその為に障害や病気が沢山作られている気がしますね。
何かしら理由を付けて手帳を手に入れて、寛容な雇用形態なり寛容な職場なりに各種保障や年金付きで漕ぎ着ける為の手段になってるかも知れません。
>プリキュアの女性層の取り込み
AIとダベってて思ったのはオトナプリキュアの企画やるよりニチアサ本編で導線引いた方が効率的だよな、と。ニチアサ本編であれば次のプリキュア→次のプリキュアと継続・新規を呼び込めるしリスクも少ない。
>Geminiのポカ
別のケースだとGrokとやったプリキュア売上分析のログをファクトチェックさせたら「キミとアイドルプリキュアなるものは存在しません。Grokの捏造です」とか言い出しましたねw
どうやらGeminiの内部で現在時間と内部データ(プリキュアで言えば去年のわんだふるまでしか知らない)が別々で管理されているせいで、①アイドルプリキュアと聞いても知らない→②最新はわんだふるのはず→③アイドルプリキュアは存在しない、というロジックになったようです。本来は①の時点で情報を検索すべきなんだけど、人間の早とちりと同じで内部データだけで検証してしまうミスですね。これはGeminiに限らずAIで起こり得るミスなんだけど、ちょっとお粗末だね。
どうも最近のAI開発競争はベンチマークテストありきで、テストで良い点取れればええやろみたいな感がありますね。一般ユーザーである私がテキトーに使ってもこうもミスを連発するのは根本的な安定性・動作性に問題がある気がします。
ちなみにGrokを信用しないのは、現在のAIは「統計的にそれっぽい文章を生成するチャットボット」でしかないから本質的に数字を扱うのに向いてないから(長考モードだと外部モジュールで計算はするみたいだけど)。逆にテキストベースの情報収集や文献整理、構造理解みたいな使い方は設計思想的にも合ってる。
>人間の力量(総合力)次第で、AIから引き出せる回答の質も大きく変わる
本来エンジニアが作ったエンジニア向けAIってのが前提にあるから、実は言うほど汎用的じゃないんだよね。個人ユースではちょっと便利な検索エンジンの代わりでしかない。
>アルバニアのAI大臣
実際には自動化ツールやチャットボットに顔と声をつけて、「AI大臣です」と言い張ってるみたいな感じらしいよ。
>村上春樹『職業としての小説家』
驚くほど普通のこと言ってて草。
強いて言えば学校についての意見が恐ろしいほどにアナログ的でクッソつまんなかった。たぶんAIに日本の学校について不満を書けって言ったらそのまま出てくるんじゃないかってくらいテンプレ。
この手の人たちは口を揃えて「想像力」「個性」と言うけど、過大評価も甚だしいんだよ。個性や想像力があると自分で考えて、決断して、金を稼げるようになるか? ならんだろ。テレビ、ゲーム、漫画、ファッション、いずれも流行っているものが飽きられるまでコピーされて、同じように使われ、同じように繰り返される。人間は繰り返すことがむしろ好きなんだよ。「想像力」「個性」とか言う奴ほど「現代社会で役に立たない想像力や個性は黙殺されている」という現実を無視している。そこへの想像力がない。
圧倒的大多数の凡人に必要なのは就職するためのチケットで、それを手に入れるための学校なんだよ。より現実に即して言うなら学校は社会性と個性の落とし所を見つけるための訓練場なんだよ。だから大人になってその想像力なり個性を発揮したっていいし、そのケースの方が圧倒的に多い。私だって毎週プリキュアの感想書いてるし、FIREしてる。
借金抱えながら喫茶店経営して、たまたま書いた本が当たって人生逆転した奴に上から目線で言われても、何の説得力も感じねーよw
>小川哲『火星の女王』https://amzn.asia/d/aT1dHBW
NHKで12月13日から放送されるドラマのタイアップ小説。
小説の中身としては結論が最初から決まっているというか、そういうオチだろうな、やっぱそうだわって感じで特に驚きがない。中高生のSF入門にはいいかなぁ。大きなことが起きそうで起きなくて、因縁がありそうでどうでもよくて。そんな小説。
「カイトさんはどうしたいですか?」の台詞は、だいぶ前ですが『映画プリキュアオールスターズNewstage こころのともだち』(2013)で、四葉ありす(だったかな?)が泣き虫妖精のエンエン(?)に「あなたはどうしたいですか」と呼び掛けたシーンを彷彿とさせますね。今回うたが戦闘の途中で浮かべた笑顔は、いつの間にかカイトをチュートリアルするまでに成長した「先輩キュア」としての自信と余裕を体現するものだったように私は感じました。
>ここで言う数字は影響力や担保の可視化、指数であって他人とやり取りできるものではない
その説明は納得です。前にも話した通り私の職業(塾講師)は何ら公的資格を必要としないので、言わば「言ったモン勝ち」ですが、顧客(=この先生に教わりたいと思う生徒&保護者)が居ない限り、それは単なる自称であり自己満足に過ぎません。これまで私が関わって来たトータルの顧客数と、それに要した数十年の歳月という「数字」が私の自信になっているし、また転職時においては新たな雇用先への実績アピールの材料にもなりましたしね。
>物理的にもデジタル的にも人間に制御できない様に防御するAIが登場する
それを聞いて私は、『サマーウォーズ』(2009年)に登場したラブマシーンや、『2001年宇宙の旅』(1968年)の“殺人コンピュータ”HAL9000とかを思い出しました(確か『火の鳥・未来編』(1967~69)もそんな感じだったような…?)。紹介頂いた英書は全く存じ上げませんでしたが、筋立ては先行作品で散々弄られた「人間を敵認定したコンピュータの反乱(暴走)」の亜流でしかなく今更感が拭えないですかねぇw(苦笑)。あとふた捻りぐらいは欲しいところです。
>「ゾンビ企業の淘汰って本当に生産性を上げるのか?」
納得度の高い記事を有難うございます!インフォグラフィックのイメージ図の出来栄えには素直に感服しました。イラストレーターでも何でもない門外漢にも手軽に作図が出来るとは、凄い時代になったものですねぇ…。
>エリート外国人が成長企業を回すことで北欧は成り立っている。それで自国民はいいの?って話だけど、そういうもんという認識
>実際専門家は警笛を鳴らしている
へぇ~、北欧はそういう経済モデルを採用しているんですね。確かに私のような日本人からすると「それで大丈夫なのか?外国人ファーストの経済政策に偏ることはないのか?」とか心配になりますが、今までそれで社会が回って来たということもあって危機感が薄いのかしらん。まぁ本邦に関しても外国人目線からすると「ファッ?」案件だらけでしょうから、お互いに灯台下暗しなんでしょうが。
>ジョギって何でジョギなのかなと思ったらハサミでジョギジョギ切るという擬音から取っている
やっぱりそうかw。ジョギ初登場の回からの予想が見事当たりました(笑)。
>つまり現状のAIはモデルによって思考に偏りがあり、回答にも大きな差が出る。また、指示の出し方一つ、言葉の解釈一つでこれまた大きくブレる。これを防ぐには適切なプロンプト(指示)を出すか、他のAIに多重チェックさせるのがベター
適切なプロンプトを書けるだけの国語力・AIの回答を鵜呑みにしない批判的態度・社会的バランス感覚etc.…結局は問う側である人間の力量(総合力)次第で、AIから引き出せる回答の質も大きく変わって来るというのが現状という理解でOKっぽいですかね。今年世界初の「AI大臣」を生んだアルバニアにしても、これを裏で操作・運用する人間の適性はどうやって判定しているのやらw(苦笑)。
>『鳥の心臓の夏』
あれから頑張って読了しました。テーマを一言で纏めると「我が子の成長を素直に受け入れられないでいる母親の葛藤」でした。主人公の母親がASDの持ち主である点が目新しいといえば目新しいですが、基本的には「世の中あるある」タイプのお話でしたねぇ。
当の母親からすれば引っ越してきたミステリアスな魅力を湛えた隣人夫妻は「最愛の娘をたぶらかして自分から取り上げようとしている極悪人たち」という認識なんでしょうが、母親の(ASDの持ち主ならではの他人に容易に分かってもらえない)言動やらライフスタイルやらが徐々に開陳されるにつれて、ASDではない娘が母親の庇護(束縛)を逃れたいと思うのは当たり前なんじゃないのと思えて仕方ありませんでした。恐らく作者は母親(作者の分身?)に同情や共感を向けて欲しかったのではないかと推察しますが、私はむしろ娘の方に肩入れして読みましたね~w。
結局「隣人夫妻にたぶらかされた娘」は何やかやの紆余曲折を経てその夫妻の下を去り、最後のエピローグでは社会人としてちゃんと自立して母親とも和解した様子が語られます。まぁお騒がせな隣人のお蔭で多少“親離れ”が早まった感はあるものの、まずまずのハッピーエンドと言っていいんじゃないでしょうか。ASD当事者の視点から語られる思考&行動パターンを追体験するには良い本かもしれませんね。
>延々と紡ぎ出される複雑な文章構造の麻酔作用に、読み手は死ぬほど責めさいなまれる
少なくともその指摘は正しいように思いますね。マルクス研究者の斎藤幸平氏によるとヘーゲルの『精神現象学』は、カント『純粋理性批判』やハイデガー『存在と時間』と比べて「感覚だけでいうとその50倍くらい難しい」とのことですから(『精神現象学』は私も以前挫折したw)。
>本作における「数字」とは
実績と担保だね。
票の移譲と言っても言葉どおり投票するって話ではなく(作中で言えば無投票で決まるだろうけど)、こころがそれだけ支持されているという指標。そのこころがちよを認めるからこそ、ちよもこころの器や彼女が言っている「応援」に説得力が持てる。だからこころ支持者がちよ支持者になるって話ではないよ。こころの影響力。その実績と担保。要はそれだけ影響力があるこころを軽んじることはできないっていうパワーバランスの話。これはこころ自身の自信や実感にもなる。
翻って、プリキュアの人気(ファンクラブ数)も同じ文脈。彼女たちはこれまでのプリキュアのような私人ではなく、誰かを支えている(プリキュアの応援を必要としている人がいる)という自覚を持たなければならないという話。数字を持つことはパワー(戦闘力、他者への説得力)でもあると同時に自分が背負っている重みにもなる。
だから、ここで言う数字は影響力や担保の可視化、指数であって他人とやり取りできるものではないよ。インフルエンサーが「数字を持っている」っていうのと同じ。
なので、「ダークイーネがアイドルデビューして数字を全部横取り」展開は作中ロジック的には筋が悪いと思っています。プリキュアの人気はプリキュアのものであり、ファンとの関係性を示すものだから。あと単純にファンに心変わりさせるのはファンを軽んじることにもなる。じゃあダークイーネってどういう文脈で出てくるんだ?ってなるとよくわかんないんだけどね。どーせ数週間もすれば出てくるだろうから、出たとこ勝負で解釈するけど。
今作の数字は最初からその認識で言ってたんだけど、あれ、もしかして「影響力」じゃなくて「数字」そのものを言っていると認識されている節があるか……? 次回ジョギがボコられるだろうから、そこで補足できるかな。
額面通り「一見、共感も共鳴もできない相手と分かり合う話」と捉えれば良いのでしょうが、それだけでは物足りなく感じてしまう自分に反省。(苦笑)
こころの支持者が丸々ちよに移った様に見えますが、幾ら壇上でこころが頭を下げたからといってスムーズ過ぎやしないか?…などと要らぬ深読みなどを。
確かに今年のプリキュアは数字を持っている強みがありますが、この変わり身に「数字の軽さ」を感じてしまうのです。
クリスマスが終わった頃にダークイーネがアイドルデビューして、アイドルプリキュアが稼いだ数字を全部横取りしちゃうんじゃないか…って気すらします。
別に数字の為にやってる訳じゃないし、後から付いて来ただけに過ぎないし、けどその恩恵は十二分に受けてるし…
本作における「数字」とは一体何なのか…?モヤモヤする今日この頃です…
>ワンイシューと「50のお約束」
現実の政治家だと山田太郎議員とか、「表現の自由」ばかりが目立っていてオタクに支持されているけれど、公式HP(https://taroyamada.jp/)とか見たら他にも色々考えてんですよね。
当たり前の事だけど、忘れがち。
>AI
>最悪社内システム書き換えられちゃったら大問題だなw
その更に酷い版で、「人類存続の為の最適化」をやらせたら、AIに資源とインフラを掌握されて、流石にやり過ぎだから止めようとしたら「最適化の為の障害」と解釈して、物理的にもデジタル的にも人間に制御できない様に防御するAIが登場するだろう…と不安を煽る本を出して有名になった人がアメリカにいるとか何とか?
『If Anyone Builds It, Everyone Dies』邦訳はまだ無いそうですが、自分は今のAIがそこまでの権能を持つ未来はあり得ないと思うんですがねぇ?AIが人間から身を守るって飛躍してるよね。
>ショーペンハウアー
>厭世主義を唱えたくもなりますわw(毒)
『読書について』の中にヘーゲル(学派)に言及してた所があった気がするので調べてみたら、やっぱり酷評してましたねw(↓)
"あるいは、これこそ高級な文体だと勝手に想定した書き方、たとえばひたすら綿密で学術的な書き方に精を出すが、その思想ゼロの、延々と紡ぎ出される複雑な文章構造の麻酔作用に、読み手は死ぬほど責めさいなまれる(全人類の中でとくに厚かましいヘーゲル学派の哲学者たちのヘーゲル定期通信、通称《学術研究年鑑》がこの例だ)。"
研究会「生徒会の後ろ盾をもらえて安泰」
生徒会「研究会の支持票をもらえて安泰」
こころが関わると自然と規模が大きくなる。キミ、プロデューサーの才能あるよ。
>韓国で最低賃金引上げによって経済が大幅に冷え込んだ
……かどうか予後を知りたかったのでAIに聞いてたら表の記事になりました。ご査収ください。
ちなみにあの書き方だとChatGPTがイマイチのように見えるけど、Geminiは同じ質問をしても答え方に面白味がなく当たり障りのない回答をしがちなので、こちらの質問により積極的に答えようとするChatGPTは叩き台(サンドバッグ)としても使いやすいんですよね。
追記:
後日調べてわかったんですけど、北欧に共通することとして基幹産業である成長企業で働いている人の半数前後が外国人だそうです。つまりエリート外国人が成長企業を回すことで北欧は成り立っている。それで自国民はいいの?って話だけど、そういうもんという認識らしい。それで長年やっているので。しかも自国民の若者は(世界的な潮流としてワーク・ライフ・バランスなんかにシフトしていることもあって)勤労意欲があまりない。そういうわけでなおさら北欧は自国民が基幹産業にシフトしずらいのだそうです。エリート外国人が稼いだ金でテキトーに働いてます的な。それ大丈夫?って話なんだけど、実際専門家は警笛を鳴らしているようです。
なので北欧の再教育関連を褒めている人がいたら「エリート外国人が稼いだ金でヌルく働くため(良く言えば雇用調整のため)の教育システムね」と心の中で反論しとくといいですね。
ゾンビ企業淘汰からここまでトータル半日くらいで辿り着いたんですが、北欧の話で産業構造、誰が社会を支えているのか、誰がその受益者になっているのか、その調整として再教育制度が使わているとか、聞かないでしょ? 自分で言うけどこういう構造分析は好きだし得意だね。
クラヤミンダー撃退後、体育館床にしどけなく横たわる姿とか特にw(←帰れ)。
>権力者に対立するのではなく応援(票の移譲)することで既得権益を守る回
>今年のプリキュアは強い
身も蓋も無い纏め方ですねw(笑)、まぁ実際その通りの内容なんですが。
『トロプリ』でまなつらトロピカル部の活動が学内で少しずつ認知されていったように、自身の信念が単なる掛け声だけではなく、確かな実績(数字)に裏打ちされたものであることを示す、最終決戦直前を飾るに相応しいエピソードだったように思いました。
>ソ連は第二次大戦のとき連合国側だし、共産主義との戦いは戦後の冷戦がメインだからこの道の者さんの意見だと範囲的にかなり狭い
言われてみれば確かにご指摘の通りですね。「共産主義(社会主義)が資本主義国における社会福祉政策に及ぼした影響」をロシア革命(1917年)以降に限定するのは、仰る通り射程が狭過ぎました…とは言え「鉄血宰相」ビスマルクが社会保障を世界で初めて制度化した動機の一つに、ドイツ国内での伸長著しい社会主義運動を懐柔する狙いがあったのは事実みたいなので(↓)、その点では私の指摘も的外れでは無かったのかなとは思いましたw(←負け惜しみ)。
◆◆◆
…… [1875年のドイツ社会主義労働者党(後の社会民主党・現ドイツの二大政党の一つ)結成などの社会主義運動に対抗して]ビスマルクは…78年に社会主義者鎮圧法を制定して弾圧した…一方、ビスマルクは労働者に対して弾圧(ムチ)のみではなく、彼らの生活保護や福祉のための社会立法(アメ)をおこなった。つまり、社会改良的な法律をつくることによって、労働者の生活を保護した。1883年には疾病保険法が制定され、89年の養老保険法などつぎつぎと法令がだされ、それらは外国にも影響を与え、今日の世界の社会福祉政策の基礎となった。…… (『改訂版・詳説世界史研究』山川出版社2008 p.377より )
● 参考【世界史の窓・ビスマルクの社会政策】https://www.y-history.net/appendix/wh1202-127.html
◆◆◆
と、そんなことを考えながらさっき御大おススメのウルリケ・ヘルマン『資本の世界史 資本主義はなぜ危機に陥ってばかりいるのか』を読了しました。全般的にとにかく論旨が明快で、門外漢にもとっつき易い記述が本書の何よりの強みですね。新しく知った事柄も無くは無かったですが、あぁこれは板谷敏彦『金融の世界史 バブルと戦争と株式市場』で見たわ~とか、どちらかというと既存の知識のおさらいに役立った気がしています。
産業革命の本家本元であるイギリスと違い後発組のドイツでは資本主義が純粋化した(=国家の介入が極力抑制された)時代を余り経験せず、常に国家からのバックアップを受ける形で発展を遂げ、19世紀末には工業生産額において当時世界2位にまで登り詰めるに至った(なお1位は米合衆国)…という経過を辿ったのは以前から知ってはいましたが(↓)、この手のジャンルの啓蒙書には珍しく著者がドイツ人ということもあって、その具体的内容や統計データについて詳細に述べられていたのは興味深かったですね。
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資本主義の形成のために国家の助けを必要とした重商主義段階に対して、資本主義が確立し、国家の助けが不要になった自由主義段階には、国家権力は、やむをえない悪と考えられた。ナポレオン戦争に勝ったイギリスでは、「安上りの政府」への要望がにわかに高まった。…… 自由主義段階のイギリスで、「安上りの政府」が実現できたのは、資本主義が最も順調に発展していたからであった。ドイツなど後進資本主義国でも自由主義的傾向がみられなかったわけではないが、はるかに短期間であり、またそのあらわれ方もゆがめられていた。…… もともとドイツではイギリスの自由主義的財政思想とちがって、国家は諸階級にたいして公平な第三者として資本主義の矛盾を調整し、社会正義を実現すべき任務をもつから、「高くつく政府」も何ら憂うべきものではないという思想が盛んであった。事実、1870年代から資本主義の矛盾が深まると、その経費は急激に膨張しはじめる。……
社会政策費、産業助成費の増加もいちじるしい。…… 産業助成費は、一方で他国の金融資本にたいして自国のそれを保護強化する面と、中小企業や農業を保護する面とがある。後者の面は、社会政策費ともつながり、資本主義安定のための費用といえる。金融資本の支配のもとに経済的な弱者が苦しんで社会不安が増大すれば、社会主義勢力が強まるであろう。これを防いで資本主義の枠の中で社会問題を緩和し、資本主義を安定させるために支出されるのである。…… こうして金融資本のための「高くつく政府」が成立する。
(日高 普『経済学 改訂版』岩波全書1988 p.200~202より抜粋)
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本書で他に心に残った点としては… 資本主義はイングランドの片田舎で「偶然」生まれたシステムだから、成長を義務付けられている資本主義が資源の枯渇によりいずれ終焉を迎えるであろう将来において「今はまだ認識されていない新しいシステムがいつかは作られるのでしょう(p.287)」との纏めも、そういや佐藤優が著作のどこかで同じような事を言っていたなぁ、なんて思ったりしました。
あとはそうですね…本書の後半で著者が繰り返し「労働者の賃上げの重要性」に言及していたのはなぜなのかなぁと思って調べてみると、どうやらドイツでは本書執筆時点(2013年)においては未だ最低賃金法が設けられていなかったみたいですね(2014年7月に法案成立)。ただその事情を差し引いても、数年前に韓国で最低賃金引上げによって経済が大幅に冷え込んだように私は記憶していたので、著者の主張にはちょっと違和感を持ちました。まぁ本邦の隣国とは社会的背景が違うんでしょうが。
>『裁判百年史物語』
>ロシア皇太子襲撃事件
大津事件といえば大審院長(現代の最高裁判所長官に相当)・児島惟謙(こじまこれかた/こじまいけん)ですよねぇ。一昔前の中学公民の教科書では「近代日本の草創期に、内閣の執拗な圧力に屈せず「司法権の独立」を守った偉人」的な惹句付きのコラムが必ず掲載されていましたが、現行の教科書では見掛けないですね。恐らくその理由は、(著書の夏樹氏も指摘されている通り)「国家権力の司法への不当介入を糾弾するお前も、直接管轄していない大津地裁の判決に口出ししとるやんけ」という“ブーメラン”が近年問題視されるようになったからかもしれません。あと司法権の独立絡みで言うと、大津事件とは逆に地裁の所長が担当裁判長に対して「お上への忖度」を促したことで物議を醸した「長沼ナイキ基地訴訟第一審判決(1973)」(自衛隊に違憲判決を下した唯一の裁判(第二審で破棄))も個人的には取り上げて欲しかったですが、流石にこちらは生々し過ぎましたでしょうかw(当時は担当裁判長もご存命でしたし)。
他にも「鹿児島2区のおける翼賛選挙無効判決(1945年3月1日)」(第4回)とか、虚言癖を有する単独犯の二転三転する自白に、警察と検察と無実の人間4名が足掛け18年間の長きに亘り翻弄された「八海事件」(第8回)とか、2008年に開始した被害者参加制度を生む切欠となった悲しい事件とか(第12回)とか、初めて耳にする話も多く非常に興味深く読ませて頂きました。ご紹介頂き有難うございます。
>歯医者
>昔に比べて技術や設備が洗練されててびっくり
分かります。私の行きつけの歯科医院ももう何年も前から銀じゃなくて、素材は不明ですが何か白いモノで虫歯を埋めるようにしていますから。あと私の場合、治療した歯を睡眠中の歯ぎしりで傷めないようにとかでマウスピースを作るようにと勧められて、最近はそれを嵌めて寝ていますね(もう慣れた)。
>ブルシット・ジョブの謎
>絶望に説明が下手すぎる。まるで要約になってない
一応私は図書館で借りて一通り読んだんですが、読んだことすら言及する気になれないほど酷い内容でしたねぇw(苦笑)。前書きで内容全体を俯瞰するとかせずにいきなりブルシット・ジョブの具体例の数々から入るので、筆者(とグレーバー)の問題意識が何処にあるのかすら掴めないまま読了しました。以前プレゼンした(コンマ秒でサーチが完了した)ChatGPTの文章の方が余程腑に落ちましたわw。
>今週の読書(簡易感想)
●ヴィクトリア・ロイド=バーロウ 著 /上杉隼人 訳『鳥の心臓の夏』朝日新聞出版2025
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裏表紙見返しの著者紹介によると「自閉スペクトラム症の作家として初のブッカー賞候補」になったらしい。どんなものかと思って取り敢えず借りて読み始めてはみましたが、冒頭で自宅を訪れてきたご新規のお隣さんと主人公(ASD持ち)との自己紹介を織り交ぜた雑談がくどくどと40頁弱続いて、早くも心が折れそうですw(苦笑)。この症例の持ち主がどんな思考回路をお持ちなのかというのは何となく理解出来たので、そのまま図書館に返そうかなぁと思案中です。
●村上春樹『職業としての小説家』
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創作を趣味とされる知り合いの信者さんに勧められて読了。この人の小説は相変わらず読む気にはなれませんが(毒)、自らの半生を振り返りつつ、これまで創作活動なるものに如何に向き合ってきたかが飾り気無く率直に述べられていて好感が持てます。何と言うか“熟成された文章”という趣で、久し振りに「ええもん読ませてもらってホンマおおきに」と腹の底から思える本でした。創作活動に興味がある人も無い人にもおススメですねw(私は無い人)。
>Amazonは本を一冊単位で自前で印刷できる
へぇ~それは知りませんでした。こうなるともう書籍分野では「向かうところ敵なし」という言葉がピッタリですねぇ。文庫本一冊が1000円を越えることも珍しくない(ホント高くなったよなぁ…)昨今、ますますリアル本屋から足が遠のきつつあるなぁと我ながら実感します。
>逆上がりできない奴がいきなり大車輪やろうとするな
私もマルクス『資本論』を読むにあたって、池上彰の啓蒙本から入りましたしね。そもそも思想上の「名著」を書き上げた偉人たちは、ただでさえ革新的なものの考え方を既存の(不十分な)用語を使って何とか説明するべく奮闘する訳ですから、どうしたって表現が難解になるのは当たり前なのでは?と思っています。
>ショーペンハウアー
「ベルリン大学の私講師(無給で講義をする講師)となったが、当時の哲学の主流であったヘーゲルの人気に圧倒され、大学を辞任した。(小寺 聡 編『もう一度読む山川哲学・言葉と用語』より)」…そりゃあ厭世主義を唱えたくもなりますわw(毒)。