伝説の初代無印第8話へのオマージュ満載
戦闘中の口喧嘩、「~さん」付けの呼称を改める、二人を結び付ける小道具としての手帳、手繋ぎからの合体技etc.… これだけ似た要素を散りばめていながら、20年前の本歌とはまた異なる印象を受ける脚本の巧みさには驚かされますね。今回の「勝手に無力なヒロイン(=庇護される対象)認定しないで欲しい。私も同じヒーロー(=守る側)としてあなたと対等な位置に立ちたい」とでも纏められるましろの宣言には思わず胸がアツくなりました。
>少子化関連本3冊
読了しました。赤川氏の著書の中の「ハイパガミー(=女性上昇婚)が齎す帰結として、男女平等・格差対策・少子化対策のトリレンマが生じる」との鋭い指摘には、思わずううむと唸らされました。また山田氏の著書の中の「日本では、将来を見据えた中流生活の保障がなければ「男女交際」さえも始めない若者がいる」・「中流生活から転落して「子どもにつらい思いをさせたくない」という意識がとても強い」との記述には、私自身の体験と照らし合わせて強く納得させられました。
思い返せば丁度二十年前に私が(それ以上に妻が)結婚&子育てに踏み切れたのも、当時は何だかんだでまだしも塾業界の景気が良く、育児費用を十分賄えるとの見通しを持つことが出来たためでした。その後業界全体のパイは縮小の一途を辿り続け、残念ながら我が家の経済事情では、愛娘らに私が享受してきたレベルの学習環境を与えてやれそうもないことに、内心忸怩たる思いを抱いている今日この頃です。山田氏の仰る通り、正直現在の生活のカツカツ振りを結婚前に予測出来ていたとしたら、たとえ結婚はしても子どもを持つことには二の足を踏んでいたと思いますね。
今回の読書の一番の収穫は、今後愛娘二人が「生活水準を下げないために」非婚という選択肢を選んだとしても、その決断に至った背景事情は十分理解してあげられそうだ…ということになるでしょうかw(苦笑)。
>それ以外の読書
最近は気力体力両面の衰えから中々新規読書が出来ないんですけれども、今日は今更ながらこれ(↓)を読んでみました。
https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496638370192
上下巻のたった2巻ですけど、冒頭から一方的な苛めを受けていたはずの被害者が、追い詰められた挙句に今度は加害者へと転化するリアリティ、そしてラストでの双方の歩み寄りと和解などなど、まるで長編を読んだかのようなずっしりとした読後感を抱かせる作品でした。「ループもの」で「ほろ苦エンド」な所は、『バタフライ・エフェクト』とか、TVシリーズの『まどマギ』を想い出させるかな。