ラストは結局少年呼びに戻るんですね
>あげはとツバサ
過去シリーズでの類似例がぱっと思い付かない関係性が何とも新鮮ですね。少年呼びも含めて、私は森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』を連想しました。
>本2冊の簡易プレゼン
>ポジティブ思考を謳う小手先テクニックに大した効果は無い、という話
動画の中の専門家の発言の「頑張って『良い気分』を味わおうとするよりも、『今の気分を正しく感じること』の方が重要」っていう件には全く同感ですね。最近偶々読んだ本(↓)で私は初めて知ったのですが、かのニーチェ先生も「祝福できないなら呪うことを学べ(=祝福できない自分を恥じて、自分を否定することは無い。道徳に支配されずに生きよ!」と言っていたんだとか(如何にもニーチェらしいですねw。序でに言うとルターの言葉にも似たようなのがあって「神を失った者の呪いは、神の耳にはしばしば、敬虔な者の讃美よりも好もしく聞こえる。」というのがあります)。
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7%E3%81%8C%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%81%AB%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%A617%E6%AD%B3%E3%81%AE%E7%A7%81%E3%81%AB%E5%93%B2%E5%AD%A6%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E6%95%99%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%80%82-%E5%8E%9F%E7%94%B0-%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%82%8B/dp/4478069654
因みにこの本にはニーチェ以外にもキルケゴール、ショーペンハウアー、サルトル、ハイデガー、ヤスパースが登場します。在りがちな設定ということもあり、正直小説としての完成度はもう一つかなとは思いますが、それぞれの哲学者の思想をよく読み込んだ上で、身近な例を挙げつつ分かり易く嚙み砕いた解説を試みている点は入門書として十分高評価に値するとの印象を受けました。
あと、こちらはもっと古い「新書」ですが(↓)…心理学関係だから御大は読まれたことがあるかもですね。フロイトの生い立ちや精神分析学が話題の中心になっているのにはちょっと時代を感じますが。 https://www.amazon.co.jp/%E5%AF%BE%E8%B1%A1%E5%96%AA%E5%A4%B1%E2%80%95%E6%82%B2%E3%81%97%E3%82%80%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%A8-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%B0%E6%9B%B8-557-%E5%B0%8F%E6%AD%A4%E6%9C%A8-%E5%95%93%E5%90%BE/dp/4121005570
◆◆◆
対象喪失によって起る悲哀がつづく限り、外界への関心は失われ、新しい愛の対象を選ぶこともできない。……そのために悲哀のさ中にいる人間は、現実から顔をそむけてまで失った対象に固執することになる …… 「悲哀の仕事」は、この対象とのかかわりを一つ一つ再現し、解決していく作業である。…… 死を受け入れるということは、失った対象(または、失う自分)を心から断念できるようになるということである。「悲哀の仕事」は、そのような断念を可能にする心の営みである。
しかしながら、あくまでもそれは断念であって、失った対象を取り戻すことでもなければ、失った対象への思慕の情を忘れ去り、悲哀の苦痛を感じなくなるという意味でもない。失った対象に対する思慕の情は、永久に残り、この対象と二度と会うことのできないこの苦痛は、依然として苦痛として残るであろう。しかしそれをどうすることもできないのが人間の限界であり、人間の現実である。大切なことは、その悲しみや思慕の情を、自然な心によって、いつも体験し、悲しむことのできる能力を身につけることである。(前掲書p.155-6より抜粋)
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いずれにも共通して言えるのは、自分の本当の気持ちに蓋をし続けることは逆効果でしかなく、身内を失った悲しみであれネガティブな感情であれ、少しずつであっても真正面から受け止める能力を養えってことなんでしょうね。
>スキップとローファー
これだけ主人公の個性が強いと、イジメや嫌がらせを受ける段階を易々突き抜けて、クラス内はおろか学内全体でも「アイツならしゃーないわ」とばかりに独自のポジションを築いて行きそうですね。「出過ぎた杭は打たれない」を地で行く“おもしれー女”の今後の展開(=やらかし)に期待しますw(声が『ユーフォ』の主人公こと“黄前ちゃん”なんですね。キャラが違い過ぎて気付かなかったわ~)。
>江戸前エルフ
首都界隈の「ご当地アニメ」という趣でしょうか。地方住まいの身には全く馴染みのない風俗習慣を窺い知ることが出来るのが面白いですね(こちらもエルフの中の人がキュアメロディですか。やっぱり気付かなかったわw)。
>Dr.Stone
この作品はホント安心して観ていられますねw~。「この作品が切欠で理系の道を志しました」と語る若手研究者を将来大量に輩出しそうな予感がします。