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スレッドNo.14

夏休みの終わり=繁忙期の終わり

 漸く今日で一段落しました。来週の休みはもう少しゆっくり過ごせる予定です。

>『大地の五億年』

 偶然ですね~、私もリンク先の動画に触発されて読み始めてはいたんですが、まだ半分を少し越えたくらいですわ(苦笑)。
 読んだ範囲で言うと、日本の黒い土(黒ぼく土)が世界的にも珍しい火山灰土壌で:

 ・「酸性になりにくい代わりに、一旦酸性になってしまうと中和するのが難しい」
 ・「火山灰から生成する粘土(アロフェン)がリンを吸着してしまい、作物にリンが供給されにくくなる」
 ・「同じ黒い土でも、プレーリー(カナダ)や黒土地帯(ウクライナ)に広がるチェルノーゼム(黒土)がカルシウムを多く含み、世界の穀倉となっているのとは対照的である」

 ため、「作物の栽培にとっては肥沃とはいえない」との記述が何とも意外でした。成程、酸性土壌を緩和出来、かつ“持続可能な”水田稲作が本邦で普及したのにもちゃんと理由があったのですね。

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 水田の生産力が国力を決めるようになると、寒冷で水田への適性が低かった地域が、歴史の表舞台から姿を消す。雑穀生産が主体だった東北地方の奥州藤原氏の衰退が象徴的である。沖積土における稲作の生産力は、黒ぼく土における雑穀生産の数倍にもなる。…… 食糧を自給するしかなかった時代、土壌や肥料がそのまま生活、経済、政治に結びついていた。侍たちの行動原理は、最大の産業であった水田稲作、それを支える水田土壌にコントロールされていた。時代劇で華やかに描かれる侍たちの歴史は、ずいぶん土に根ざしたものだったのだ( p.194-196より)。

◆◆◆

 そういやちょっと前ですがこんな本も読みました(↓)。過去の地理的諸条件の定量的解明によって、これまでとは違った角度から人類史を捉え直せる視点が得られるのは何ともワクワクしますね。尤もまだ若い研究分野ということもあって、現時点ではそれほど大したことが分かっている訳ではないみたいですが

 https://www.bing.com/search?q=%E6%B0%97%E5%80%99%E9%81%A9%E5%BF%9C%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2&form=ANNTH1&refig=6cba745776479d007d7fd5fa16b08f6a&sp=1&qs=LT&pq=%E6%B0%97%E5%80%99%E9%81%A9%E5%BF%9C%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2&sc=3-8&cvid=6cba745776479d007d7fd5fa16b08f6a

>『惑星のさみだれ』
>素直に漫画読んだ方が面白い

 今更ですが、本作に限らず水上作品全般がそもそもアニメ向きの作風では無いような気がしますね(身も蓋も無い)。細部まで綿密に組み上げられた物語が持つ魅力が、映像では減殺されてしまうのでしょうか。

編集・削除(編集済: 2022年08月29日 23:38)

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