そう来たか
ソラは長年の夢を叶え、ツバサも念願のお世話係に落ち着き、それらを見届けたましろが後ろ髪を引かれる思いでソラシド市に帰還…おいおいこれじゃ1クールちょっとで話が終わっちゃうよと思っていたら、成程上手い具合に話を繋げたものですね~。これは脚本家というよりSDが凄いんでしょうか?
>憧れのヒーローから託された今、ソラの責任感や使命感は1段階ギアが上がっています
闇落ちしたシャララ隊長を、ソラが泣きながら叱咤し改悛を促す終盤の激アツ展開を所望しますw。
>楽しくて、好きで、そのとき救われて、それがあるから今があって、そんな物語や作品がこの世界にあること、出会わせてくれたことに感謝している。というリスペクト
この動画の製作者ほどの思い入れはありませんが、高校時代の私にとってはメジャーとマイナー、本邦と海外の別を問わず、SF作品には随分ハマりました。帰省した折に今でも実家の本棚に並べてある(主にハヤカワSF文庫の)背表紙や眺めるたびに、読み返すことまではしませんが、あの頃のワクワク感を想い出して懐かしい気持ちで一杯になりますね。
中でも当時の私を海外SF沼に引き摺り込んだ切欠になった想い出の一冊は(以前にも書いたかもしれませんが)ハル・クレメント『重力の使命』(創元SF文庫では『重力への挑戦』)ですね。
【参考:個人ブログより】
http://www5a.biglobe.ne.jp/~sakatam/book/r045.html#mission
見ての通り主人公のビジュアル的に今後も映像化は見込めそうにありませんし、美少女キャラも全く登場しません。正直今の若い方がわざわざ手に取って読むほどの「ずば抜けた傑作」だとも思いません(佳品だとは思いますが)が、ただ巻末の執筆裏話(「メスクリン創成記」)などからは、高校の理科教師との二足の草鞋を履きながら執筆活動に勤しんでいた著者が、本当に純粋に書くことを楽しんでいたことを窺わせる熱い想いがビンビン伝わってきます。詳細には触れませんがどこかしらほんわかとした気持ちにさせてくれるラストも、著者の温かい人柄を偲ばせるもので個人的には気に入っています。
>ヒーローは異端
>組織とは秩序を持った集団であり巨大化すればするほど内外のルールや力学に縛られていきます
https://www.amazon.co.jp/%E7%A7%A9%E7%88%B6%E5%AE%AE%E3%81%A8%E6%98%AD%E5%92%8C%E5%A4%A9%E7%9A%87-%E4%BF%9D%E9%98%AA-%E6%AD%A3%E5%BA%B7/dp/4163431101
(↑)まだ読んでいる途中ですが、昭和天皇と一歳違いの弟にあたる秩父宮雍仁(やすひと)親王はまさにヒーロー気質の塊のような人だったようですね。生まれつき運動神経抜群で軍事に長けた理系脳を備え、かつ感受性豊かで人並み以上の努力家、加えて下々の者とも気さくに交わり忠言を素直に受け入れる頭の柔らかさをも持ち合わせているなど、当時の庶民からは「スポーツの宮様」と呼ばれ大人気だったそうです。ただ優秀過ぎて、事あるごとに「天皇の弟宮」という逃れられない立場とぶつかり合うこととなり(二・二六事件では反乱軍将校らが秩父宮本人の意志も聞かず「我々の頭目」に祭り上げようとする動きもあった)、結果健康を害し、50歳の若さで結核のためお亡くなりになったんだとか。英雄と組織人とは両立し得ないことを示す好例ではないかと思います。