ツバサも少年呼びにすっかり慣れちゃったかな
プリキュア全員が一つ屋根の下に同居っていうのは、『Goプリ』の全寮制設定を別とすれば何気に初めてかもしれないですね。これまでの地球人メインの同級生を扱う場合中々こうはいかないですから。
(訂正:『魔法つかい』を忘れてましたわw(苦笑))
>プロ市民と同じ臭いを感じる
うん、それは私も同感。資本主義社会のメカニズムを徹底的に解析した『資本論』のみならず、地質学・農芸化学・植物学などの自然科学諸分野をも網羅する学問的業績がゴツ過ぎて、そもそもの動機面のアラが目立たなくなっている…いうだけでしょうね。
>アメリカ文学って感じ
>「うるせーなこの小説ww」
>最終章が静謐さと家族の温もりに満たされている
うわぁ、あんな大長編に目を通して頂いたとは驚きですw。私もあれから長年ペンディングにしていた『ガープの世界』を先日漸く読了しました(←この作品の登場人物も揃いも揃って何とも落ち着きが無いんだわw)が、御大と全く同様の感想を改めて抱きました。「人間のどうしようもない部分とそれでも生きなければならないことを根底にしている」とか「そういう前向きさにフロンティア精神みたいなものを感じる」なんかはまさに、以前ジョン・スタインベックの『二十日鼠と人間』や『怒りの葡萄』を読了した後に私が抱いた感想と同じだな~と思いました。そのあたりアーヴィングはアメリカ文学の衣鉢を継ぐ正当な後継者と言えるのかもしれませんね。
>図書館にはなかったけど面白そうな本
買ってまで読む本かと言えば正直微妙ですから、図書館に購入をリクエストしてみるのも一つの手かもしれないですね(近刊本だと割と可能性がある)。
>共産主義の実現と女性の幸せ
エンゲルスは後期の著作『家族・私有財産・国家の起源』の中で、ざっくり言うと「共産主義の進展により、労働者は資本家から、女性は男性の抑圧から共に解放される」との将来見通しを立てていたみたいですね。残念ながらその予言は後のソ連でも中国でも外れ、戦前の日本共産党に至っては口先では男女平等を唱えながら、実質は女性を党男性幹部の「従属物」扱いしていたみたいですw(中北浩爾『日本共産党―「革命」を夢見た100年』中公新書p.94~96参照)。
因みに女性の社会進出を促し、権利獲得に向けて大きく踏み出すこととなった一つの契機は第一次世界大戦らしいですね。働き盛りの男どもが戦場に言っている間に軍需工場で働くことを求められた女性達が男性と遜色なく仕事が出来ることに自信を持ち、社会的発言力を持ち始めたのだそうです。確かに英国で制限付きながら女性参政権が初めて認められたのは第一次大戦末期の1918年なんですよね。
>サイコパスの真実
読了しました。「サイコパスについては環境要因よりも遺伝的要因が多め」とか「他人の生き死にばかりでなく、死刑となる自分の行く末にも何の恐怖も不安も覚えない」とかの新たな知見が得られて面白い読書でした。取りあえず私は著者の言う通り、サイコパスからは積極的に「距離を置く」ことを心掛けたいと思います…今の職場に「ひょっとしたらそうかも」と思い当たる同僚が居るものですから(苦笑)。
>今週の読書
(↓)アルバニアを代表する作家なんだとか(第1回国際ブッカー賞の受賞者でもある)。
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A2%E5%AE%AE%E6%AE%BF-%E5%89%B5%E5%85%83%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%AA-%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%80%E3%83%AC/dp/4488070701
アルバニアって何処だったっけと思いながら世界地図を眺めるとアドリア海を挟んでイタリアの対岸、ちょうどギリシャの北に位置しているんですね。歴史的には15世紀後半から400年以上の長きに亘りオスマン帝国に支配され(現在でも国民の約7割はイスラム教徒)、1913年に悲願の独立を果たすも第二次大戦勃発直後の1939年にムッソリーニのイタリアに併合される。戦後は東側の一員として社会主義路線で再出発するも1961年にソ連と断交。その後何やかんやあって中国とも関係を断絶し、「欧州一の最貧国」と揶揄されるほどにまで経済活動が停滞したのだとか(1991年に社会主義を放棄するも社会情勢は余り変わっていないっぽい)。本作はその「事実上の鎖国時代」に執筆された「不思議な」本らしいですね。
物語の舞台はオスマン帝国に支配されていた150年程前、「夢宮殿」の異名を持つ巨大官庁〈タビル・サライ〉の下っ端の一官僚として奉職したエリート一族の若者が、帝国全土から収集される「夢」の選別や解釈に携わるという、およそ浮世離れした仕事に日々翻弄されながらも黙々と取り組むうち、いつの間にか宮廷革命により自らの氏族が勝利していたことで目出度く〈タビル・サライ〉の長官にまで登り詰めましたとさ…まぁ簡単に纏めるとそんな話です。
そんな訳で物語そのものは意味深なミステリ要素満々にも拘わらず謎解きの答えも示されず尻切れトンボというか何というか、全体主義批判のようなそうでもないような、正直肩透かしを喰らったような内容でした。むしろ本作全体の基調となる「夢」のように曖昧模糊とした、イスラムのものともヨーロッパのものとも付かない(鎖国政策故の?)独特の閉塞的な空気感が、今までの読書経験では無かったものだったので私は専らそっちを楽しんでました(笑)。