更に弟妹が出来たとしたら「れん」と「ろん」になるのか…。
>コメコメ第5形態
>りんとるんはすぐに順応。これが鈍感力
それにしても、順応し過ぎじゃないですかね? 何ともテキトーな名前の付け方と言い、家族ぐるみで不思議な人達だなぁw。
>ガワを変えた意味があるのか
大学入試センターの当初の構想では、2021年度大学入試から国語と数学の一部に記述式問題を採用することと、英語に4技能(読む・書く・聞く・話す)を見る民間試験(英検とかGTECとか)を導入することを含めて「共通テスト」でしたからねぇ。結局前者は採点においてスピーディさ&公平さが担保され得ないという理由で、後者は各民間試験間の難易度レベルがバラバラ&田舎と都会での受験機会の不均一さなどの理由で見送られてしまいましたが。
と言う訳で、一塾講師の観点からすると、正直過去2年間運用された共通テストは、「(腐っているとは言わないまでも)早過ぎたんだ」と断じざるを得ないですかねぇ…。今年の数学や生物のやらかし(平均点が極端に低い)が続くようであれば、恐らくあと数年以内にまた見直されると思いますけどね。
>火渡姉妹に限ってはゴッソリ削って問題無い
妹については同感なんですが、姉の予知能力属性(未来視)の描写はアニメでも必要だったのではないかな、と個人的には感じています。確かに単体ではさして意味のない要素なんですが、師匠こと秋谷稲近の未来視も含め、夢という媒体を通じて時間軸を自在に行き来する水上ワールドの「雰囲気づくり」を醸成する効果はあったのではないかと。あと南雲元刑事の古くからの知人で、ヘビの騎士こと白道八宵に剣術の稽古をつける謎のホームレス「神余(かなまり)さん」もアニメではゴッソリ削られていますが、この描写があってこそ秋田稲近の師匠エピソードも深みを増すように思うのですよ、そういう意味では少し残念でした。
こうして書いてみると、本筋と直接関係無い部分が組み合わさって主テーマを補完し、かつ作品全体を多面的かづ重層的なものに仕上げている…というのが水上作品全般に通じていえるのかもしれません(『スピリットサークル』もそんな気がしました)。そういう意味ではアニメ向きでは無い作風なんでしょうね。
>人類は稲星人と小麦星人に家畜化されていた
中塚氏がユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』をパクっているだけという気もしますけどねw(毒)。
あと『気候適応の歴史』にも記述されていたかと思いますが、伊藤俊一『荘園 墾田永年私財の法から応仁の乱まで』中公新書2021によると、中塚氏の研究を基にして西暦800年以降の日本列島の夏季降水量が年単位で推定出来るようになっているみたいです。何でも「9世紀前半までは乾燥気味で安定していたが、9世紀後半には湿潤に転じて不安定化し、洪水と旱魃が交互に起こった。10世紀には一転して乾燥化が進み、10世紀半ばの乾燥した気候は1000年単位で見ても異例なもので、農村は厳しい試練にみまわれたはずだ(p.28)。」とのこと。
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考古学の研究によっても、9世紀後半には古代村落が危機に陥ったことがわかっている。…… たとえ天災が集中し、気候変動に翻弄されても、国や社会に余力があったら対応もできただろう。ところがこの時代には、人口の減少にとどまらない混乱が地域社会に起こっていた。
千葉市高沢遺跡では、5世紀後半から続いて来た集落が10世紀前半には消滅した結果、5世紀の間維持されてきた古墳群や墓域も忘れ去られてしまった。…… 先祖の墓が忘れられ、古墳が壊されてしまうという伝統的権威の崩壊は、古くからの地方豪族の出身だった郡司の権威の低下を招いた。…… 班田収授は何世代にもわたって続く大家族と、それが集まった古代村落の存在を前提にしていた。人頭税である調・庸・雑徭は、どこに誰が住んでいるかを把握していなければ徴収できない。古代村落の崩壊はこの前提を崩した。
また古墳が聖なる場所と思われなくなるような伝統的権威の崩壊は、郡司の権威低下につながり、律令制の行政は末端から動かなくなった。初期荘園の労働力も郡司によって動員される農民に頼っていたから、郡司の影響力が衰えると耕作者の確保が困難になり、大半の初期荘園が荒廃してしまった。…… 9世紀後半に進んだ古代村落の解体、郡司層の没落、戸籍から脱した浪人の増加は、人頭税を中心とした律令制の土台を堀り崩した。どこに誰が住んでいるかわからないのに、どうやって税を取ればよいのだろうか。その答えは、逃げることはない土地に課税する地税への転換だ。(p.28-34より抜粋)
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班田制が崩壊して、人頭税から土地税(年貢)へと徴税形態が変化していった裏には気候変動があったということのようですね。今後の研究の進展次第では、歴史と地理とを繋ぐ新たな知見がいろいろ生まれて来そうで、大変楽しみです。