本シリーズは悪役サイド側に横の連携も情報共有も全く無いのかw
今回のエピソードは、差し詰め「天国への道が悪意で舗装されている(こともある)。」とでも纏められるでしょうか。確か古谷三敏『寄席芸人伝』にもそんな話がありましたねぇ。お互いまだ前座上がりの若手の時分に、同期の目障りなライバルの拙い芸を褒めまくったら天狗になって潰れるかと思って実行に移したら、ライバルは逆に良い意味で自信を付けてより一層精進を重ね、結果今や当代一の名人と周囲から持て囃されるまでになった。一方でヨイショした当人は齢ばかり重ねて芸人としてはすっかり燻ってしまった…みたいな内容でした。
>公開初日のときに私の両隣の人が大きなお友達(女性)だった
私の左隣の人もそうでしたね。マスクをされていたためお顔ははっきりとは窺えませんでしたが、10代後半~20代前半くらいでいらしたでしょうか。映画館を出られてから(未就学女児達の後で)オールスターズ関連ポスターをスマホで撮影しておられましたね(私は更にその後で撮影)。オトナとしての礼節を弁えつつ「大きなお友達」も、子供たちによるミラクルライトの光が乱舞する中でプリキュア映画を楽しめる…良い時代になったものです。
>ところどころに過去作で見たオブジェクトがチラホラ
あ~言われてみれば確かに。上映中は全然気が付かなかったなぁ(残念)。御大が指摘された以外にも色々隠れていそうですねぇ。
>ある種の思考実験的な小説……かと思いきや
あれま、それは確かに肩透かしですね。個人的には十年位前に単行本が発売された折に高過ぎるなと思って買うのを断念した作品ですが、買わなくて正解だったようですね。Amazonは総じて高評価みたいですが、評価ポイントが御大や私とは異なるのかな?
>今週の読書
【その1】
https://www.amazon.co.jp/%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%80%81%E5%A8%98%E3%81%A8%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%B0%E3%81%AE%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AB%E9%A3%9B%E3%81%B3%E8%BE%BC%E3%82%80%E3%80%9C%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%AF%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%AB%E3%83%94%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%80%81%E3%81%8A%E3%81%A3%E3%81%91%E3%83%BC%E3%81%90%E3%82%8B%E3%81%90%E3%82%8B%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%80%9C-%E5%B7%9D%E5%8E%9F%E7%B9%81%E4%BA%BA-ebook/dp/B0B2QSMJVF/ref=sr_1_3?qid=1695637364&s=books&sr=1-3
【その2】
https://www.amazon.co.jp/%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%80%81%E5%A4%96%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%B8%E7%BE%BD%E3%81%B0%E3%81%9F%E3%81%8F-%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%BB%E5%A3%B0%E5%84%AA%E3%83%BB%E6%AD%8C%E6%89%8B%E3%81%A8%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%A2%E3%83%B3%E5%90%8D%E3%81%AE%E5%88%86%E6%9E%90%E3%81%BE%E3%81%A7-%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%B3%E3%83%88%E3%83%90%E5%8F%8C%E6%9B%B8-2-%E5%B7%9D%E5%8E%9F%E7%B9%81%E4%BA%BA/dp/4910292020/ref=sr_1_8?qid=1695637364&s=books&sr=1-8
いずれも著者は同じ人で、本職は音声学の研究者らしい。プリキュアの名付け研究も含めて2冊ともに重複する内容も多いのですが、2冊目は統計手法の概説やら、科学論文の執筆全般における近年の問題点やらのややカタい話題が多めなので、プリキュア成分多めかつ親バカ丸出し(←失礼)の1冊目から入った方が取っ付きが良いかと思います。
氏の研究対象はプリキュアのみならずアンパンマンやポケモン、コギャル用語から萌えきゅんメイドの源氏名にまで及んでおり、仕事を続けるうちに声優や歌手、ラッパーとの交流も生まれ、彼ら「音のプロ」から研究のヒントを頂くことも多々あるのだとか。何と言っても驚くべきはコロナ禍というピンチをチャンスに変えた類稀なる行動力と卓越した人脈づくりです。どうも私とは真逆の典型的リア充タイプみたいですね(苦笑)。ユルそうな外見とは裏腹に、中身はかなり充実したラインアップになっているので、図書館で見かけたら是非手に取ってみてください。