今のところプリキュアとしての緊張感や使命感の無さは歴代随一(笑)
>事件ではなく事故
>今年はバトルから離れてチェイスアクションメイン
>個人技もないのでややインパクトに欠ける印象
本シリーズが始まってまだ一カ月足らずですが、ガルガル化した動物を追いかけっこして確保 → 抱き締めて浄化…を繰り返すだけだとすると、御大の仰る通り物語的にも絵面的にも弱いなぁという印象を受けます。初代『無印』のように、前半と後半で明白に構成を変えて来るのかもしれないですね。
>猫屋敷まゆ
プリキュア候補者で、ここまでコミュ障ぶりが徹底して描かれたキャラは過去シリーズに思い付かないですね。今後の物語展開において何かしらの意味を持つんでしょうか? 因みに「猫屋敷」なる苗字は少ないながら実在するみたいですね(↓)。
https://myoji-yurai.net/searchResult.htm?myojiKanji=%E7%8C%AB%E5%B1%8B%E6%95%B7
>歴史的に見ても教育論にまつわるものは時代や論者、流行によってコロコロ変わる
同感です。受験英語一つを取ってみても、30年の長きに亘り続いた「大学入試センター試験」から、2021年に「大学入試共通テスト」へと衣替えした際の出題形式の大幅な変化には当時大変驚かされたものです。今や英単語の発音・アクセント規則含め英文法に関する出題は軒並み姿を消し、「制限時間以内に如何に速く長文を読みこなすか(=情報処理するか)」の技能“だけ”を測る試験と化してしまいました。その反動で英文法を軽視する風潮が広がり、長文読解力が伸び悩む高校生が増えて来たように個人的には感じています。
>知られざる海上保安庁
読了しました。机上の理屈などどうでもいいと言わんばかりの、現場経験者ならではの実感のこもったコメントやら提言やらが詰め込まれていて大変興味深かったです。例えば尖閣諸島の領有権問題についても、白井聡『永続敗戦論』では「これまでの戦後の歴史において国際的に承認されてきた領土問題についての原則に照らして、日中双方両方の主張にはそれぞれ分があると言わざるを得ない(p.101)」と纏めていたりするんですが、本書の著者の元海保長官はそんな「そもそも論」には全く関心を払いません。あくまで「尖閣諸島は我が国固有の領土」との政府公式見解に全面的に則りつつ、「領有権を脅かす存在にどう対処すればより国益に叶うのか」との一点からのみ海保の役割を論じていたのが体育会系というかプラグマティズム満載というか、何とも清々しかったですね。
まぁ個人的には2010年の中国漁船衝突事件を巡る裏話(海保の職員がネット上に撮影動画をリークした顛末とか)にも触れて欲しかったなぁとは思いましたが。それは本書の主目的である海保の啓蒙とは直接関係ないから割愛せざるを得なかったのかな?
>(法執行機関の持つ)緩衝機能は一般にあまり理解されていない
著者が主張される方向性とは違いますが、「緩衝機能」と聞いて私が思い出したのが、1965年締結の「日韓基本条約」に纏わるトリビアですね(↓)。
◆◆◆
「日韓基本条約」は、日本語と韓国語、それに英語の三カ国語で文書を作成し、解釈に相違が出た場合は、英文にもとづくという、極めて異例の形式をとっていました。通常の条約は、双方の言語で書かれた文書が正式なものとなるからです。「日韓基本条約」は、条文の翻訳と解釈はそれぞれの政府に委ねることで、お互いに有利な解釈を許すという「工夫」がされていたのです。…… 双方が都合のいいように解釈できる、まさに「玉虫色」の表現だったのです。(池上彰『そうだったのか!日本現代史』第7章 日韓条約が結ばれた より引用)
◆◆◆
国家間の微妙な取り決めについては、細部まで詰め切らずにいわば“遊び”というか、“グレーゾーン”を残すことで、根本的解決では無いとしても国家間の軋轢を少なくとも当座は生じにくくさせる ― これも国民国家の時代の到来と共に人類が獲得した一つの「英知」なのかもしれませんね。
>NOISE
御大の書評を読む限り、著者らの論点はほぼ上巻で言い尽くされている感じなので、私も上巻のみで止めておきます(笑)。しかしアレですね。これだけ専門家同士でも評価がバラつくし(=レベルノイズ)、また個々の専門家についても案件次第で評価が大幅に変わる(=パターンノイズ)にも拘わらず、これまでそれなりに社会が機能し続けてきたというのは、人間社会というのはある程度ノイズを許容するように出来ているのかな、もっと言えば個人が仕事で少々判断ミスをやらかしたところで(そもそもがノイズ塗れの)大勢に影響は無いのかな、なんてどうしても自分に都合良く解釈してしまいます(苦笑)。