『ローマの休日』と『英国王のスピーチ』を合わせたような脚本でしたね
…と言っても、後者については私は未見なので、Wikiの概要からの推測ですがw。
それにしても、一国の政体を左右しかねないほど重要な公務を、一介の女子中学生に任せるとは…これまた随分と度量の広い侍従さんですねぇ。
>『マーダーボット・ダイアリー』
取り敢えず下巻まで読了しました。大量殺人の前科持ち&重度のコミュ障を抱えるロボットが、それらの欠点を覆い隠して余りある冴えわたる頭脳と類稀なる行動力のため周囲の人間が放っておかず、何やかやあってハッピーエンドを迎える物語でしたね。大好きなドラマを視聴しつつ片手間に仕事をこなせる主人公はマジ有能(笑)。
まぁそれなりに楽しめたんですが、主人公を含めたAIロボット達の生き生きとした「人間臭い」描写とは対照的に、生身の人間の登場人物が揃いも揃って何とも魅力に欠けるのが残念ですね。あとちょっとカタカナの専門用語が多過ぎて、正直内容が今イチ読み取れない箇所が多々あったのもマイナスポイントかな。
>地球教
骨の髄まで「悪の組織」でしたね。モデルとしては恐らくローマ・カトリックあたりを想定しているのでしょうけれども、作中のあの造形は宗教の腐敗・堕落した側面だけに過剰にスポットを当て過ぎていて、当該組織がいかなる教義体系を有し、それなりの数の信者を獲得し続けているのかについての説得力ある描写に乏しく、何とも薄っぺらいなと個人的には思いました。物語の世界観も(ヨーロッパ語族に由来する膨大な登場人物の名称とは裏腹に)『三国志演義』などに代表される、群雄割拠の古代中国をイメージさせるものでしたし、失礼ながら作者の田中芳樹氏は西欧哲学史や思想史には余りお詳しくは無いのかなぁという印象を受けましたね。
それはそれとして、ケスラーは間違いなく勝ち組ですね、今週のエピソード同様おまじないの効果は抜群だw(「ホクスポクス、以下省略!」)