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スレッドNo.345

ニホンオオカミに話を絡めて来るのか

 “ニホンオオカミの絶滅”には「江戸中期(1736年)に長崎経由で持ち込まれた狂犬病の蔓延」・「人間の生活圏の拡大に伴う生息地の減少」・「明治期に欧米人の飼い犬からうつされたジステンパーの流行」といった複合的な要因があるみたいですね…まぁいずれにせよ人間が関与したのは間違いありませんが。
 
 時には人間を襲うこともあったらしいですが、その一方で田畑を荒らす鹿や猪を退治する「農耕の守護神」として本邦では古代から崇められてもいたようです(うすくらふみ『絶滅動物物語』より)。今回のエピソードに登場する、狼を祀る社と思しきものにもちゃんとモデルがあるんですね(↓)。
【参考:三峯神社(埼玉県秩父市)ホームぺージより 】
https://www.mitsuminejinja.or.jp/saijin/


>喩えるなら映画『ゴッドファーザー』みたいな感じ
>先輩を上回るキャラが補充できなかった印象

 原作組の私も全く同感ですねぇ。現2年生組でも久石奏以外は今イチ存在感が薄いですし、現1年生組に至っては出オチキャラ的なダジャレ好きバンダナ娘(上石弥生)ぐらいしか印象に残ってませんし…この辺りは作者の創作物における抽斗の限界だったように思います。
 

>低評価レビューも頷ける
>いわゆる「どんでん返し」狙い

 アニメ化の際のインタビュー映像などから判断するに、著者のポリシーは「予定調和が大嫌いで、とにかく読者の期待を裏切ってナンボ」なんじゃないかな(苦笑)。現在作中唯一マトモなツッコミ役の雪哉にしたところで、最新刊では老害の塊のような「当代の最高権力者」になり果てていますしねぇ。ただ一癖も二癖もあるキャラを惜しげも無く片っ端から退場させる一方で、(『ユーフォ』シリーズとは対照的に)新作ごとに「今後の物語を牽引していく新たな曲者キャラ」をしっかり補充してくる著者の力量には評価するべきものがあると個人的には思いますね。


>相続税の支払いがとんでもなくて衰退していった

 産業革命に伴う産業&金融資本家の台頭と入れ替わるように農業が斜陽産業化し、大土地所有者である貴族の発言権が落ちたことが一番の原因みたいですね(例えば1846年の穀物法廃止とか)。とは言え動画によると現代でも命脈を保っている家が少なからず存在するようです。
【歴史雑記ヒストリカより・24分34秒あたりから】
https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%e8%8b%b1%e5%9b%bd%e8%b2%b4%e6%97%8f%e3%80%80%e7%9b%b8%e7%b6%9a%e7%a8%8e&mid=907337BD1ADCC9881A27907337BD1ADCC9881A27&FORM=VIRE
 

>カレー移民の謎

 読了しました。いや~大変面白かった。御大がおススメするのも頷ける。この手の本にしては珍しく(失礼)当事者らへの取材が行き届いているなという印象ですね。ラストでダメ押しとばかりに海外の移民元にまでわざわざ押し掛けて行く著者の行動力にも脱帽です。

 カレー移民に足掛け40年の歴史があることに驚くとともに、「外国人はあくまで在留資格の更新を続けているだけの短期滞在者、というのが日本の基本的な姿勢だ。「移民」ではないのだ。(本書p.325より)」という“外国人に厳しい”本邦の国民性には今更ながら「そうだろうなぁ」という感を深くしますね。移民の供給源となっているネパールの田舎の「労働力の空洞化」を併せて考えるに、カレーで結ばれたこの何とも不思議な縁もいつまでも続くようには思われないですね。私は食べたことがありませんが、インネパ料理を手軽に味わえるのもあと十年~二十年程度かもしれません。

編集・削除(編集済: 2024年07月08日 23:08)

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