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スレッドNo.378

最近休日出勤だらけだな(泣)

>『日本の15歳はなぜ学力が高いのか?』

 読了しました。仰る通り何とも煽情的な「売らんかな」的邦題ですね。『最良の教育を求めて ― ある英国人女性から見た世界「教え方」探訪記』ぐらいで良かったんじゃないかなw。「15歳までは能力別クラス編成を行わず、出来る子もそうでない子も一律のカリキュラムで指導する。」比較的近年に成立したフィンランドの教育システムが日本のそれと良く似ているという指摘を含め、塾講師の端くれとして興味深い話が満載でした。恐らく本邦におけるこの「(少なくとも中学卒業までは)万人に同じだけの能力があるから、子供たちには平等な教育機会が与えられるべき」なる教育的信念は、『日本で働くのは本当に損なのか』でも指摘されていた「(課長ぐらいまでは)学歴とはあまり関係なく、人事異動という名の社内での再チャレンジを与えられつつ横並びに昇進していく」日本特有の雇用形態を産んでいる源でもあるんでしょうねぇ。

 あとちょっと意外だなと思ったのと同時に「やっぱりな」とも感じたのは、国を跨いだ様々な調査から「効果の無い教え方」だと判明した、以下の項目でした(本書p.292より)。

 ① 子どもの能力を賞賛する。
 ② 要点を生徒自身に見つけさせる。
 ③ 生徒たちの好きな学習法に教師が合わせて教える。
 ④ 教師が教え聞かせるのではなく、生徒たちに常に何らかの活動をさせる。

 ①の間違いは、褒めるべきは子どもの能力ではなく、結果を出すための努力や工夫の方なんだそうです(そういや昔どこかの英語入試問題に「結果(立派に描けた絵とか試験の高得点とか)を褒めると、生徒は『既に賞賛を受けているのだからこれ以上努力しても無意味どころか、むしろ評価を下げるリスクを高めるだけ』と考えて、更なる学習へのモチベーションを失ってしまう」なる主旨の文章がありましたわ)。②~④は簡単に纏めると「生徒の自主性に委ねる」ということでしょうが、本書によると生徒が「何一つ弁えていない」学習の初期段階ではむしろ逆効果なんだとか…そういや先日、仕事場の近隣の公立中学校の英語の授業で、まさに②~④そのままの指導法を受けていると塾生から聞かされましたっけ。確かにその塾生(中1)も「先生が前で黒板を使ってちっとも教えてくれないので、教科書の内容がさっぱり分からない。」と愚痴っていました。


>どこで訓練しているんだ?ってくらい統率取れてた。

 チュートリアルが確か一回あっただけだったので私個人は観ていて分かりにくいと感じたんですが…マジですか、昨今の未就学女児は凄いなぁ(苦笑)。

 私はスクリーンからの距離が全体のほぼ真ん中の席に座っていたんですけれど、私より前の席には幼女先輩含め観客が一人も居なかったんですよねw。私よりかなり後ろの座席に家族連れがチラホラ居たかなという程度で、公開直後の三連休の最終日(9/16)にしてはちと淋しい客入りでした。だから今年は上映中の幼女先輩らの反応が今イチ摑めなかったのが残念でしたね…まさか後ろの座席の様子を見るためだけに何度も振り返る訳にもいきませんしw(それこそ不審者扱いされますから)。


>つまり実情に合わせてそれなりに上手く運用されている、という認識

 私も一読して同じ感想を抱いたので、仰る通りかと思います。プライバシーを洗いざらい曝け出されたくなければしっかり手に職を付けておけ、ってことなんでしょうね。そもそも歴史的に見て「(配偶者男性との死別・離別または未婚を問わず)単身女性の救済そのものを企図した法律というのは、2001年のDV防止法成立以前には日本には無かったみたいですから。

◆◆◆

 主要な稼ぎ手となる男性パートナーを持たない女性のなかで、もっとも早い時期から保護が行われてきたのは、子どもの養育をする母親だった。しかし対策の成立時期や給付水準は、母子世帯となった理由いかんで異なっている。軍人遺族は他の母子より優先される一方で、死別母子世帯と比べて離別母子世帯や未婚の母は給付制度の創設も遅れ、給付水準も低かった。この対応の段階的な差は、近代家族に適合的かつ国家にとって有用な順につけられており、望ましいとされる生から逸脱して離婚したり未婚のまま母親になった女性は、そのモラルが問われて不利益を被ることになった。

 一方単身女性への対応は、その成立当初から、母親に対するものとは異なる系譜にあった。売春婦に対する救済措置として、人権を守ることよりも治安維持や性モラルの維持という点から発展してきたのである。そこには売春婦に対する蔑視がともなっており、のちには処罰まで加えられたが、買春する側の責任が問われることはなかった。そしてこの売春婦への対応が、放置しておけば売春する「おそれ」があるという認識のもとに、売春にとどまらないさまざまな困窮状態にある女性を保護するものとしても機能していった。このように、一般的な婚姻制度から逸脱した単身女性は、近代家族を脅かす存在であり、保護と一体となった処罰の対象とされたのである。(前掲書 p.94-95より引用)

◆◆◆

 歴史的に見た場合「家事労働を押し付けられた無職女性」は、既婚の場合であっても「一家の大黒柱たる男性」や「未来の日本国を担う子ども」の単なる添え物として、未婚の場合であれば予防拘禁の対象すなわち犯罪予備軍として、国家にとっては長らく「止むを得ず慈悲(生活保護)を施さざるを得ない社会の厄介者」でしか無かったということみたいですね。まぁ、それが国家というものなのでしょうけれど。


>選挙戦が画面映えしない上に茶番感(ごっこ感)しかないのが致命的

 2期があるかどうか分かりませんが、あったとしても多分観ないかな。会長選挙の争点にせよ、どちらが生徒会長に選ばれるにせよ、「別にどっちでもええがな」的な感想しか湧いてきませんしねぇ(苦笑)。


>映画に本編にキラリンキツネが引っ張り凧

 ガオウ様の正体は闇落ちしたキラリンハムスターだったりしてw。

編集・削除(編集済: 2024年09月24日 15:10)

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