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スレッドNo.388

メエメエの張りのある雄叫びにカナタ王子テイストが混じっていて草。

>如何にこの当時の勢力図が複雑で不安定だったか
>秀吉のような強い警察力が求められた

 当時の政治のグダグダ振りを見るに、暴力装置を独占的に保持する「強力な中央集権政体」が求められた理由がよく分かりますよね。
 それに関連しますが、応仁の乱の(一応の)中心人物とされる細川勝元と山名宗全の邸宅が僅か一街区、直線距離にしてほんの200m程度しか離れていないことを私が初めて知った時は、「ファッ?」と声が出そうになりました(↓)。散歩コースのご近所すら制圧出来ないほどの脆弱な権力基盤しか持ち得なかった「守護大名」の存在意義って何だったんだろうなぁ(毒)。
 https://ameblo.jp/hiroshikyoto/entry-12636652976.html#:~:text


>日本語の「とる」は「とる」だけなんだからひらがなで良い

 ま、会話だけを念頭に置くなら確かに著者の仰る通りだと私も思うんですけれど、漢字で表記する理由としては視認性の問題が大きいのではないでしょうか。著者の文章は仮名表記が多めな分、一読して若干意味が取りにくくなっているようにも思いましたし。


>日本でも暗記や詰め込み教育に否定的な意見はあると思いますが、繰り返し反復することで例えば計算なら暗算できるようになり脳のリソース(ワーキングメモリー)消費を抑えられるので、複雑な計算や問題をスムーズに処理できるようになるメリットがあります。
>基礎をガッチリやるからこそ応用できる。自己研鑽や修練も努力によって能力が向上し自己を成長させられるという発想と繋がっています。

 アジア型の「暗記&詰込み教育」の有効性は以下の動画でも指摘されていて成程と思いました。この方の動画は思想的にやや保守寄り気味ではあるのですが、毎回出典元をしっかりと明記して論を展開しておられるので説得力があります(動画の作者は『日本の15歳はなぜ学力が高いのか?』の著者とは異なり、ここ30年のフィンランドの教育改革には終始否定的ですが、フィンランドのPISAにおける順位のその後の変遷(凋落)をみる限り確かにその指摘も頷けますね)。

【社會部部長:フィンランド教育の失敗:日本の詰め込み教育はそこまで悪いのか?】
 https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?&q=%e7%a4%be%e4%bc%9a%e9%83%a8%e9%83%a8%e9%95%b7&&mid=6F6C7F3EF7BD4682C8696F6C7F3EF7BD4682C869&&FORM=WRVORC

 あと同じ作者による「義務教育における古典学習の目的と意義」に関する動画は興味深かったです。「国民意識の醸成のため」という理由付けは非常に腑に落ちました。「貴方が枕草子を知ることというよりも、貴方と他全員が枕草子を知り合うことに意味がある」なる纏めの一言に表されているように、国民国家なる「想像の共同体」を形作る上で、本邦においては古文&漢文が極めて重要な統合ツールとして機能しているとの作者の主張は極めて納得のいくものでしたね。

>今週の読書

 2冊のハズレは割愛して(苦笑)、今週はこの一冊をプレゼンします。

 ● 古屋星斗+リクルートワークス研究所『2040年の日本が直面する危機と“希望”「働き手不足1100万人」の衝撃』プレジデント社2024
 https://amzn.asia/d/aBcoAMw

 ○これまでの「人手不足」⇒ 景況感や企業業績に左右されて、需要の増減をベースとして労働者の過不足が決定する。
 ○(これからの)「労働供給制約」⇒ 景況感や企業業績に左右されず、労働供給量がボトルネックになって発生する。

 要するに少子高齢化の進行と共に、既存の生活インフラを維持するために必要な労働力すら日本社会が供給出来なくなる、との近未来的見通しを綴った本です。「採用不採用の可否の判断以前に、求人を掛けてもそもそも応募してくる人自体が居ない」地方の中小企業に勤める身として薄々感じてはいたことですが、それでもこうやって具体的な数字に出されると衝撃的ですね。今や日本のプロレタリアートはAIに仕事が奪われる心配をする前に、少ない人員でも回せるようどれだけの仕事をAIに代替させ得るかに知恵を絞らなければならない段階に差し掛かっているようです。今から僅か160年ほど昔に執筆された『資本論』において、常に労働者が余っていた(=産業予備軍なる「失業者」が絶えず存在していた)マルクスの時代とはまさに隔世の感がありますね。

 本書では(個人的には余り実効性があるとは思えない)一応解決策らしきものも記されていますが、著者はそれらが上手くいったとしても「労働供給制約の発生を10年遅らせることが出来る」だけに過ぎず、2032年以降なお抜本的な改革が必要だと主張します…いやいやこれはかなりの無理ゲーですねぇw(全然笑いごとじゃないんだけど)。生活維持サービスには不可欠かつAI化の難しい「3K職場」の人材確保のために、新卒者らの「職業選択の自由」が国家によって制限される未来も強ち絵空事では無いかもしれませんね。


>『チ。―地球の運動について―』

 第3話で『拷問と処刑の西洋史』でも言及された拷問器具(拷問梨)が登場していて笑ったw。未読ですが原作は割と評判良いみたいですね。今のところ秋アニメで視聴しているのはこれだけです(それにしても登場人物が死に過ぎだろw)。

編集・削除(編集済: 2024年10月14日 21:08)

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