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スレッドNo.394

ガオウ=アクダイカーン説を唱えてみる

>ところで口が動かないの何か理由があるんでしょうか
>棒立ちになってるガオウをニコ様が蹴り入れれば良いのでは

 実はガオウはニコ様の文字通り「操り人形」に過ぎず、腹話術を駆使して喋っているように見せかけているだけではないか、ガオウとの「戦闘」も単なる自作自演に過ぎないのではないか…と私は未だに疑って掛かっています。これまでのどこか胡散臭げな言動を鑑みるに、ニコ様はまだ一二枚手札を隠し持っているように思えて仕方が無いんですよねw(苦笑)。


>弱者が素直で真面目で心優しく、支援者に感謝の気持ちを込めてありがとうと言ってくれる、そんな都合のいい存在なわけない

 プレゼン頂いた「引き籠り」関係の本は残念ながら最寄りの図書館には置いていませんでした。ただ私自身も学業途中で中退して二十代半ばまで実質引き籠っていたようなものでしたから、大体どんなことが書いてあるのか凡その想像は付きますね。あのまま「生産的な事は何も出来ない癖にプライドだけは無駄に高いヘタレメンタルの面倒臭ぇ無職」のまま抜け出せなかった未来もあり得たかもしれない…と考えると今でも正直ゾッとします。


>徒花
>カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』の二番煎じ

 (↑)私も同じ事を考えましたね~。次いで思い出したのがアニメ化もされた篠原健太『彼方のアストラ』でした。「臓器移植提供のためだけに造り出された違法クローン達が、エゴイズムの塊のオリジナルどもを纏めて告発する」何とも痛快なエンタメ作品でしたが、これとて原作が完結したのは今から足掛け8年も前の2017年末(因みに『わたしを離さないで』は2005年発表)…それを鑑みるにこの映画はどうにも「周回遅れ」の感が拭えないですねぇ(毒)。


>今週の読書
 ちょっと古い本で恐縮ですが(↓)

 ● 信田智人『政治主導vs.官僚支配 ― 自民政権、民主政権、政官20年闘争の内幕 ― 』朝日新聞出版2013
  https://amzn.asia/d/5yOMG4Q

 タイトル通り戦後日本の政治を支えて来た二本柱である「政治主導」と「官僚支配」のせめぎ合いがテーマの本です。著者の主張は「はじめに」で要領良く纏められているので読みやすいですね(↓)。

◆◆◆

 …サンフランシスコ講和条約が発効し、連合軍による占領が終了したのは1952年。すでに政府内には省庁の縦割りの壁が高くそびえ、各省庁は自らの利益を追求し続けていた。…… 憲法の規定とは裏腹に、首相や内閣が政治主導を発揮するのは困難だった。1980年代、…… 自民党政権下では、抵抗勢力を排除するのではなく共存しつつ、コントロールする道が模索された。それが、自民党が長期政権で身につけた知恵だったのである。

 1990年代には政治家や官僚のスキャンダルが相次ぎ、政治改革と強いリーダーシップを求める声が高まった。そんな中、細川護熙政権の選挙制度改革や橋本龍太郎政権の行政改革によって、派閥や族議員の影響力は弱められ、内閣機能は強化され、政治主導のための制度が確立していった。1996年に導入された小選挙区制度のおかげで生まれた小泉純一郎政権は、橋本行革で強化された内閣機能を活用し、党内外の反対を押さえて[郵政民営化に代表される]重要法案を立法化するのに成功した。……

 こうして、政治主導がいったん確立されたかに見えた。しかし後継内閣[第1次安倍内閣・福田康夫内閣・麻生太郎内閣(いずれも一年そこそこの短命内閣)]のもとでは強化された制度が十分活用されず、民主党でのさらなる新制度導入で、政治主導は決定的に崩壊してしまった。民主党政権では、…… 官僚をコントロールするのではなく、排除する方針がとられた。その結果、官僚機構の縦と横のネットワークはずたずたに壊れた。政権運営の経験を持たない民主党の政治家たちによる、官僚のサポートなしに立案された政策は、実現可能性の低い机上の空論にすぎなかった。過剰な官僚排除は強い「政」をつくらず、単に「官」を弱めただけに終わったのである。

 かくのごとく、制度だけでは政治主導は実現しない。むしろ必要とされるのは経験知に基づく官僚機構のコントロールだったのではないか。言われれば当たり前のようだが、民主党政権という実験が世の中に改めて示してくれた。これが本書の主張である。( p.4~6より引用 )

◆◆◆

 政策の旗振り役の官邸が、縦割り行政の弊害を乗り越えて国政を前に進めるべく選挙制度改革含め制度設計を諸々やり直してみたが、制度だけいじっても中々思い通りに改革が進まない。業を煮やした民主党政権が官僚抜きでやろうとしたら見事大失敗に終わった…っていう、これまで何度となく耳にした覚えのある世評通りの内容でしたね。そういう意味では意外性の無い読書でしたが、知識の断片を一繋がりにして改めて確認出来たのは収穫でした。次に読むとしたら本書以降、憲政史上最長となる約7年8カ月続いた第2次安倍政権の「信頼するに足る」評価本かな。

編集・削除(編集済: 2024年10月29日 05:57)

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