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スレッドNo.397

最近の御大のプレゼン本って大体貸出し待ちなんですよねぇ

 とは言え、『令和元年の人生ゲーム』の貸出し順が漸く回って来たので、今週中には図書館に行ってきますわw。

>クローン人間云々って今更どうでもいい
>命や人間の尊厳、生きる意味を論じるならこっちの方が現実的で身近な問題

 大谷翔平や藤井聡太の大活躍の例を見るまでも無く、作家の想像力を現実が易々と凌駕していくことは珍しくないのだなと思いますね。今週偶々読んだ本からも全く同じことを感じました(↓)。
 
● 多和田葉子『献灯使』講談社2014 
 https://amzn.asia/d/9mi3U7n

 定番の村上春樹氏に代わって、最近日本人絡みのノーベル文学賞の候補として名前が挙がるようになったこともあって初めて読んでみました。いわゆる近未来の日本を描いたディストピアもので、Amazonでも読書メーターでも割と高評価でしたが、私はちょっと受け付けませんでした。

 表題作「だけ」であれば、(尻切れトンボの結末を除けば)日本語の言葉遊びをふんだんに取り入れた作者独特の陰鬱な世界観はまぁまぁ読ませる部分もありそれなりに評価出来ましたが、続いて読んだ併録された短編群から「これほどまでに日本が衰退した原因は、東日本大震災&原発事故が切欠」であることが明かされて気持ちが一気に萎えてしまいました。自分だけは安全圏(多和田氏は長年ベルリン在住で、そしてかのドイツは近隣諸国からの原発由来の電力輸入を継続したまま、昨年見事「原発全廃」を達成)に身を置きつつ、己の出身国を「相変らず危険な原発への依存をやめられない愚かな国」と高みから冷笑気味に見物しているかのごときスタンスが何様のつもりなのかと、読んでいてどうにもムカムカして仕方がありませんでしたw(毒)。

 あとやっぱり、御大も指摘されている通り、コロナ禍騒動は「病気のリスク」よりも(付け加えるなら「原発のリスク」よりも)「人間のリスク」の方が遥かに恐ろしいことを浮き彫りにしましたね。「死に瀕している大切な人に寄り添いたい、それが無理なら亡くなった後にせめて心を籠めて弔いたい」という「人として当然の感情」よりも、「感染防止(それ以上にネットでの炎上防止)のため、ウチ(病院・葬儀社)では見舞いも火葬も親族といえど立ち会い厳禁のスタンス」が当たり前のように優先される状況が、取り立てて問題視されること無く実に数年間に亘り続いた…という「性質の悪い冗談」が現実に起こったんですからねぇ。このCOVID-19に対する、約10年前にピークを迎えた放射能アレルギー同様の集団忌避反応を予言した作家は、私の知る限りは居なかったように思いますが、どうでしょうか。


>結果だけ切り取って病気って言うな
>ほんとの被害者は巻き込まれた人

 同感。そういや30年ほど前に私が引き籠っていた頃、定年を迎えてやることが無くなった父親も自宅でしょっちゅうへべれけになっていました。当時も医者から「アルコール依存症は病気」との説明は受けていましたが、残念ながら「自業自得だよなぁ」との気持ちは拭えませんでしたねぇ。まぁでも今思えば本当の被害者は、引き籠りと飲んだくれという「社会復帰が絶望的な社会不適合者二名」を抱えた当時の母親ですわw(未だに頭が上がりません)。


>周囲が面倒くさい。そっちは誰も助けてくれない

 昔購入した実録マンガ・吾妻ひでお『失踪日記』https://amzn.asia/d/8GevIOs の一巻だけが今私の手元にあります。絵柄と話運びの巧みさもあってアルコール依存症を抱えた当の著者はどこかしら楽しそうに見受けられますが、これ身内はマジでたまったもんじゃないよなぁ(家族が拘束して強制的に精神病院送りにする描写がある)。


>マダミスは1つのタイトルにつき1度しか参加することができません

 魅力的なコンテンツを絶えず開発・供給し続けなきゃいけないし、並行して新規顧客も絶えず開拓していかないとジリ貧になりそうだし…となると、門外漢の印象としてはビジネスモデルとして成り立たせるのが中々難しそうな気がしますね。

 ググってみると四国でも「同好の士」が活動しているっぽいですね。中には泊りがけのイベントもあるみたいですが…少なくともある程度の纏まった余暇と心の余裕とコミュ力とが求められそうで、社畜&コミュ障の私には少々ハードルが高過ぎる(苦笑)。

編集・削除(編集済: 2024年11月06日 00:02)

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